毎日の料理で気づけばベタベタ、なかなか落ちないコンロの油汚れ…。
「こすっても落ちない」「市販の洗剤だとニオイが気になる」そんな悩みを抱えていませんか?
実は、重曹とセスキ炭酸ソーダという身近なアイテムを使えば、ガンコな汚れもスッキリ解決!
本記事では、汚れの正体から、重曹とセスキの使い分け・効果的な掃除法・汚れをためない予防術まで、初心者でも実践できるテクニックをわかりやすく解説します。
自然派クリーニングで、キッチンをもっと快適に保ちましょう!
コンロの油汚れ、どうしてこんなに落ちにくいの?
料理のたびに飛び散る油。すぐに拭き取れば簡単に落とせるのに、気づいたときにはベタベタ、ギトギト…。
なぜコンロ周りの油汚れは、時間が経つとあんなにも頑固になるのでしょうか?
放置された油汚れの正体とは?
実は、コンロの油汚れの正体は「油+ホコリ+調味料の飛び散り」が混ざり合ったものです。
さらに、これらが熱や時間によって酸化すると、ただの油汚れから樹脂のようなベタついた汚れへと変化。
この状態になると、軽く拭いただけではビクともしない、厄介な「こびりつき汚れ」になってしまいます。
加えて、ガスの熱や蒸気で汚れが焦げ付き、表面が硬くなってしまうため、通常の中性洗剤では落ちにくいのが現実です。
こびりつき汚れは「酸性」が原因!
さらに厄介なのが、このこびりついた油汚れが「酸性」の性質を持っているという点です。
調味料や食品カス、焦げ付きが加わることで、ただの油が酸化物質へと変化。この「酸性の汚れ」は、普通の洗剤ではなかなか分解できません。
だからこそ有効なのが、「アルカリ性」の重曹やセスキ炭酸ソーダ。
酸性の汚れに対してアルカリ性の洗浄剤を使うことで、中和反応が起こり、汚れが浮き上がって落ちやすくなるのです。
重曹とセスキ炭酸ソーダの違いとは?

ナチュラルクリーニングの代表格ともいえる「重曹」と「セスキ炭酸ソーダ」。どちらも油汚れに強いとされていますが、実は性質や得意な汚れには違いがあります。
それぞれの特徴を理解して、汚れの種類や掃除場所に合わせて使い分けることが、効率よくキレイにするコツです。
重曹の特徴と向いている汚れ
重曹(炭酸水素ナトリウム)は、弱アルカリ性の白い粉末で、粒子が細かく研磨効果があるのが特徴です。
▶︎ 重曹の主な特徴
- 弱アルカリ性で酸性の汚れに強い
- 粉末状なのでこすり洗いに適している
- 消臭・除湿効果もあり多用途
▶︎ 重曹が得意な汚れや場所
- 軽い油汚れ(ガスコンロ周り、キッチンタイル)
- 焦げ付き(鍋や五徳)
- においが気になる場所(排水口、冷蔵庫内)
研磨作用を活かして、コンロの軽度な油汚れやこびりつきを「こすって落とす」のに向いています。
セスキ炭酸ソーダの洗浄力とは?
セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸ナトリウムを掛け合わせた成分で、重曹よりもアルカリ性が強いのが特徴です。
水に溶けやすくスプレーとして使いやすいため、広範囲の汚れ落としにぴったりです。
▶︎ セスキの主な特徴
- 強めのアルカリ性で洗浄力が高い
- 水にすぐ溶けるのでスプレー向き
- 界面活性剤不使用でも油を分解できる
▶︎ セスキが得意な汚れや場所
- しつこい油汚れ(換気扇、コンロの壁面)
- 皮脂汚れ(ドアノブ、スイッチ、リモコン)
- 手垢やたばこのヤニ
重曹では落としきれない頑固なベタつき汚れに対して、スプレーして数分置くだけで浮かせて落とせるのがセスキの魅力です。
使い分けるポイントをチェック!
| 比較項目 | 重曹 | セスキ炭酸ソーダ |
|---|---|---|
| アルカリの強さ | 弱アルカリ性 | 強めのアルカリ性 |
| 形状 | 粉末 | 粉末(水に溶けやすい) |
| 洗浄力 | 軽い油汚れ・こすり洗い向き | 頑固な油汚れ・スプレーで拭き掃除 |
| おすすめの使い方 | ペーストや粉で直接こする | スプレーにして吹きかける |
ポイント:
- **軽い汚れには重曹で十分!**手軽に取り入れやすいのも◎
- しつこい油汚れや広範囲にはセスキが時短で便利!
- 掃除場所や汚れの強さに応じて、併用や使い分けが理想的
重曹を使った油汚れの落とし方

重曹は、手肌にやさしく、環境にもやさしい天然のクリーナー。
弱アルカリ性の特性を活かして、コンロの酸性油汚れを中和&分解してくれます。
粉のまま使ったり、水と混ぜてスプレーやペーストにすることで、汚れの状態に応じた使い方ができます。
基本の重曹ペーストでコンロ掃除
こびりついた油汚れや焦げつきには、重曹ペーストが効果的!
ベタついた部分に塗り込んで、研磨作用で汚れを削り取ります。
【作り方】
- 重曹:大さじ3
- 水:大さじ1〜1.5(重曹がペースト状になる程度)
【使い方】
- コンロの汚れ部分にペーストを塗る
- 5〜10分ほど放置
- 古布やスポンジでこすりながら拭き取る
- 最後に水拭きして仕上げる
【ポイント】
- 傷つきやすい素材(ガラストップなど)には、柔らかい布でこすりましょう
- 放置時間を長くしすぎないように注意(乾くと取りにくくなることも)
重曹スプレーの作り方と使い方
軽度な油汚れや、毎日のサッと掃除には重曹スプレーが便利!
油汚れに直接スプレーして、拭き取るだけの手軽さが魅力です。
【スプレーの作り方】
- 水:100ml
- 重曹:小さじ1
→ よく混ぜて、スプレーボトルに入れるだけ!
【使い方】
- 汚れに直接スプレー
- 1〜2分置いてなじませる
- 布やキッチンペーパーで拭き取る
- 仕上げに水拭き
【ポイント】
- 長期間保管すると効果が落ちるため、1〜2週間で使い切るのがベスト
- スプレー後すぐ拭かず、少し置くことで油が浮きやすくなります
五徳や魚焼きグリルにも重曹が効く!
頑固な焦げ付きがちな五徳や魚焼きグリルには「重曹煮洗い」や「つけ置き」が効果的です。
【重曹煮洗い(五徳用)】
- 大きめの鍋に水と重曹(大さじ3〜5)を入れて沸騰
- 火を止めて五徳を入れる(火傷注意)
- 30分ほどつけ置いた後、スポンジでこすり洗い
- 水洗い&乾燥
【重曹つけ置き(グリル網・受け皿など)】
- シンクや桶に40〜50℃のお湯をため、重曹を溶かす(目安:1Lに対して大さじ2)
- 1時間以上放置(汚れが浮いてくる)
- スポンジでこすって洗い流す
【ポイント】
- 必ず40℃以上のお湯を使うと重曹の洗浄力がアップ
- 焦げ付きがひどい場合は、重曹ペーストで仕上げ磨きも◎
セスキ炭酸ソーダを使った掃除方法

「重曹よりもしっかり落ちる!」と話題のセスキ炭酸ソーダは、アルカリ性が強めで油汚れに特化した天然洗剤。
特にベタつきのあるコンロ周りや、時間が経ったしつこい汚れに抜群の効果を発揮します。
スプレーや湿布、ラップとの併用など、目的別に使い方を工夫すると、驚くほど簡単に汚れが落ちるんです。
セスキスプレーでサッと拭き掃除
毎日の油はねや軽いベタつきには「セスキスプレー」がおすすめ!
重曹よりも水に溶けやすく、スプレーとして使いやすいのが魅力です。
【セスキスプレーの作り方】
- 水:500ml
- セスキ炭酸ソーダ:小さじ1(約5g)
→ スプレーボトルに入れてよく混ぜれば完成!
【使い方】
- コンロや壁面に直接スプレー
- 数分置いてなじませる
- キッチンペーパーや布で拭き取る
- 必要に応じて水拭きで仕上げ
【ポイント】
- 作ったスプレーは2週間程度で使い切るのが◎
- 換気扇の外側やレンジ周りにも使える汎用性の高さが魅力
こびりつきにはセスキ湿布が効果的
スプレーだけでは落ちにくい、ガンコな油汚れには「セスキ湿布」が効果的です。
汚れの上にセスキ液を含ませたペーパーを貼ってじっくり浮かせることで、擦らずに落とせるんです。
【使い方】
- 汚れ部分にセスキスプレーをたっぷり吹きかける
- キッチンペーパーを密着させる
- さらにその上からもう一度スプレー
- 10〜20分放置してからペーパーをはがす
- スポンジや布で軽くこすって拭き取り、水拭きで仕上げる
【ポイント】
- 時間をかけることで汚れが浮いてくるので、力いらずでラク!
- セスキが乾くと効果が薄れるので、湿布中はラップで覆うと◎
時短テク!セスキ+ラップ活用法
忙しいときや頑固な汚れには「セスキ×ラップ」の合わせ技が時短に効果的!
スプレーだけでは乾いてしまいがちな部分も、ラップで密封すれば洗浄力をキープできます。
【使い方】
- 汚れにセスキスプレーをたっぷり吹きかける
- その上からラップを密着させて10〜20分放置
- ラップをはがし、スポンジや布でこすって汚れを落とす
- 水拭きで仕上げる
【ポイント】
- 垂れやすい縦面の壁や換気扇の側面にも使いやすい
- セスキが乾かずに長く作用するので、効果アップ&時短が叶う
頑固な油汚れには「組み合わせ技」が効く!

重曹やセスキ炭酸ソーダだけでは落としきれない、年季の入った頑固な油汚れや焦げつき。
そんなときに頼れるのが、**「ナチュラル洗剤の組み合わせテク」**です。
アルカリ・酸・物理的作用を組み合わせることで、化学反応や分解効果が高まり、しつこい汚れをラクに落とせるようになります。
重曹×セスキのW使いで徹底除去
重曹は「研磨力」、セスキは「分解力」が得意。
この2つをうまく組み合わせれば、「浮かせて→削る」効率的な掃除が可能になります。
【おすすめの使い方:コンロ周りのこびりつきに】
- セスキスプレーをたっぷり吹きかけて油を浮かせる
- 数分放置した後、重曹を粉のままふりかける
- スポンジや古布でこすって汚れを落とす
- 水拭き→乾拭きで仕上げ
【ポイント】
- セスキで油を柔らかくしてから重曹でこすり落とすのがコツ
- ベタつき+こびりつき両方に効果的
- 力を入れずに汚れが落ちやすく、素材にもやさしい!
重曹+クエン酸で発泡パワーを活用!
こちらは油汚れに加えて、ニオイやヌメリ対策にも有効な“化学反応”テクです。
重曹(アルカリ)とクエン酸(酸)が合わさると、発泡(二酸化炭素の泡)が発生し、
汚れの隙間に入り込んで浮き上がらせてくれます。
【おすすめの使い方:魚焼きグリル・排水口・受け皿などに】
- 汚れ部分に重曹をたっぷり振りかける
- その上からクエン酸水スプレー(※)を吹きかける
- ブクブクと発泡するので、そのまま10分程度放置
- スポンジで軽くこすって洗い流す
※クエン酸水の作り方:
- 水200mlに対してクエン酸小さじ1を溶かす
【ポイント】
- 発泡作用が汚れを物理的に浮かせて落としやすくする
- 重曹単体よりも臭い・焦げ・ヌメリに強い
- 食器用受け皿や五徳下のトレーなどに最適!
掃除の頻度と予防法で汚れを溜めない

頑固な油汚れを落とすのは手間も時間もかかります。
でも、「汚れる前に防ぐ」ことができれば、掃除はグッとラクになるんです。
ポイントは、毎日の小さな習慣+コーティングなどの予防策。
キッチンを常にキレイに保つコツを押さえて、汚れの“蓄積”を防ぎましょう!
毎日のひと手間が汚れを防ぐ
油汚れの大半は、調理中の“飛びはね”と“放置”が原因です。
だからこそ、「汚れをためない習慣化」が一番の対策になります。
【毎日の簡単ルーティン】
- 調理後、コンロ周りをセスキスプレー or アルカリ電解水でサッと拭く
- 五徳や受け皿は週1で軽くつけ置き(重曹やセスキでOK)
- 揚げ物や炒め物の前にコンロ周囲に新聞紙やアルミを敷くと飛びはね防止に◎
【さらに効果的な習慣】
- 油を使ったあとは、火を止めたタイミングですぐ拭くと汚れが落ちやすい
- スプレーはコンロ下に常備しておくと、気づいたときにすぐ使えて便利
【ポイント】
「気づいたらついでに拭く」=掃除の“ついで習慣”化がキレイの秘訣です。
おすすめ!汚れを寄せ付けないコーティング法
コンロやレンジ周りに汚れが“くっつきにくくなる”コーティングをしておくことで、
掃除の手間を大幅に軽減できます。
【家庭でできる簡易コーティング法】
- 重曹やセスキで油汚れをしっかり落とす
- 乾いた布で水気を拭き取る
- 食器用中性洗剤をほんの少量含ませた布で全体を拭く
- さらに乾いた布で仕上げ拭きする
→ 油をはじく簡易的な保護膜ができ、汚れがつきにくくなる!
【市販のコーティング剤も◎】
- 「ガラストップ用コーティング剤」や「IH用保護シート」なども有効
- 汚れがついてもサッと拭くだけで落とせるので、掃除頻度が減らせます
【ポイント】
- コーティングの効果は2週間〜1ヶ月が目安。定期的にやり直すと◎
- 特に**油が飛びやすい部分(コンロ奥や壁面)**に重点的に塗布すると効果大!
「掃除=がんばるもの」から「掃除=ちょっとした日常の習慣」に変えることで、
コンロ周りはずっと清潔に保てます。
小さな工夫の積み重ねが、後々の“ラク”につながりますよ。
まとめ|重曹とセスキでラクしてキレイに!

コンロの油汚れは、「気づいたときにはベタベタ・こびりつき…」という厄介な存在。
ですが、重曹とセスキ炭酸ソーダという身近なナチュラル洗剤をうまく使えば、手間をかけずにスッキリ落とせることがわかりました。
それぞれのポイントをおさらいしましょう。
🔹 重曹は“研磨+消臭”が得意
→ ペーストや粉末でこびりつきをこすり落とす、魚焼きグリルや五徳にも◎
🔹 セスキは“油汚れの分解”が得意
→ スプレーや湿布でベタベタ汚れを浮かせる、毎日の拭き掃除にも便利
🔹 W使いやクエン酸との組み合わせでさらに効果アップ!
→ 重曹+セスキで浮かせて落とす、重曹+クエン酸の発泡で汚れを剥がす
🔹 「予防」と「習慣化」で汚れを溜めないキッチンに
→ 毎日のサッと拭き&コーティングで、頑固汚れと無縁の暮らしへ
「掃除=面倒くさい」と思いがちな油汚れも、
洗剤の特徴を知って使い分ければ、意外とラクに・気持ちよく落とせるものです。
今日からできる簡単ステップで、キレイで清潔なコンロ周りをキープしましょう!
料理の時間がもっと楽しく、快適になりますよ。

