朝起きた瞬間から「今日は何もしたくない…」。
家事や育児が気になりつつも、体が動かない。そんな“やる気が出ない日”に、罪悪感を抱えていませんか?
実はそれ、多くの主婦が経験している“自然なこと”。
毎日を一生懸命に過ごすあなたの心と体が、「少し休ませて」とサインを出しているのかもしれません。
この記事では、「やる気ゼロの日」でも自分を責めずに過ごすための7つの対処法を紹介します。
無理なくできる、ちょっとした工夫や心の切り替え方を知れば、明日への気力も少しずつ戻ってくるはずです。
「やる気が出ない日」があるのは当たり前です
心も体も、毎日100%じゃなくていい
家事・育児・仕事…。毎日を一生懸命に過ごしていると、「今日は何もしたくない」「体が重くて動けない」と感じる日が誰にでも訪れます。
そんなとき、「ダメだな」「怠けてるのかな」と自分を責めてしまうかもしれませんが、そもそも人間はずっと100%で動き続けられるようにできていません。
やる気が出ないのは、あなたの意志が弱いからではなく、心や体が「ちょっと休ませて」とサインを出している状態です。
体調の波、ホルモンバランス、睡眠の質、天気や気圧の変化など、見えない原因がいくつも絡み合って、やる気の低下は自然と起きるもの。
「今日は無理かも…」と思ったら、自分に優しく、「じゃあ今日はゆるめに過ごそう」と方向転換してみてください。
100点満点の一日じゃなくても大丈夫。時には60点や30点でも、それがあなたの“ベスト”になる日もあるのです。
真面目な主婦ほど「自分を責めがち」
真面目で責任感のある人ほど、「ちゃんとしなきゃ」「家族に迷惑をかけちゃいけない」と、自分に厳しくなりがちです。
でも、その“完璧であろうとする気持ち”が、無意識のうちに心を疲れさせてしまっていることも多いのです。
「やる気が出ない=怠けてる」と決めつける必要はありません。
真面目な人ほど、少し立ち止まっただけで「ちゃんとできていない自分」にダメ出しをしてしまいますが、その頑張りは、他の誰かに見えなくてもちゃんと積み重なっています。
やる気が出ないときは、「私、いつも頑張ってるよね」「今日は休んでもいい日」と、自分自身にやさしい言葉をかけてあげてください。
誰かを支えるあなたこそ、まずは自分の気持ちをいたわることが大切です。
主婦の「やる気が出ない日」に試してほしい対処法7選

① 朝イチの家事は“やらない選択”をする
朝は一日のスタート。家族の支度・洗濯・朝ごはん…とやることは山積み。でも、どうしても気持ちが重い日には、「今日は朝の家事を減らす」と決めてしまうのも立派な対処法です。
無理に全部こなそうとせず、レトルトや昨日の残りで食事を済ませたり、洗濯を午後に回したりすることで、少しだけ心にゆとりが生まれます。
② “一つだけ”のタスクに絞ってみる
「全部やろう」と思うから動けなくなることも。
そんなときは「今日は食器だけ洗えばOK」など、一つだけに絞って自分に“OKライン”を設定してみましょう。
小さな達成感がやる気の火種になり、「ついでにこれもやろうかな」と自然に動き出せることもあります。
③ あえて「だらだらする時間」を許可する
やる気が出ないときほど、「休むこと」に罪悪感を持ちがちですが、思い切って“だらだらタイム”を許可してあげましょう。
ソファでごろ寝、動画を流しっぱなし、スマホでぼーっとSNSを見る…そんな過ごし方が、脳と心のリセットになります。
「だらだら=悪」ではなく、「今の私に必要な時間なんだ」と考え方を切り替えるだけで、気持ちが軽くなります。
④ とりあえず着替えて、外の空気を吸う
気持ちがどんよりして動けないときは、まずは部屋着を脱いで着替えてみましょう。
メイクまでしなくてもOK。「外出用の服に着替える」だけで、頭が少しスイッチモードに切り替わります。
そのままベランダに出たり、玄関を開けて深呼吸したりするだけでも、体の内側に新しい空気が入ってきて、気分がほんの少し変わるかもしれません。
⑤ 音楽・ラジオ・推しの声で気分転換
無音の部屋にいると、気分が沈みがちに。そんなときは、お気に入りの曲やゆるいラジオ番組、推しの声が聴けるコンテンツなどを流してみましょう。
音があるだけで、部屋の空気感が変わり、自分もそのリズムに乗って少しずつ動けるようになります。
“気分転換ツール”を常備しておくのもおすすめです。
⑥ 「手を抜く家事リスト」を用意しておく
いつも全部を完璧にこなそうとすると、疲れたときに余計しんどくなります。
あらかじめ「疲れてる日はここを省略!」という“手抜き家事リスト”を作っておくと、心の負担がぐっと軽くなります。
例えば、「掃除はルンバにおまかせ」「皿洗いは紙皿デー」「晩ごはんはお惣菜OK」など、自分が許せる“ゆるいルール”を用意しておきましょう。
⑦ 他の主婦の“共感ポスト”を見る・読んでみる
SNSやブログで、同じように頑張っている主婦たちの「今日は何もできなかった」「朝からやる気ゼロだった」という投稿を見ると、「自分だけじゃない」とホッとします。
共感やユーモアのある言葉に救われて、「今日はこのくらいでいいか」と気持ちを切り替えられることも。
自分だけが遅れてるわけじゃない。そんな安心感が、心の栄養になります。
それでもつらいときは「心のSOS」かもしれません

気持ちの波が強い・長いと感じたらチェック
「やる気が出ない日」がたまにあるのは自然なことですが、それが何日も続いたり、感情の浮き沈みが激しくなってきたときは、少し立ち止まって自分の心と向き合うサインかもしれません。
たとえば、
- 朝起きてもベッドから出られない
- 何をしても気分が晴れない
- 家族と接するのがしんどい
- 急に涙が出る、不安になる
こうした状態が続く場合は、「疲れてるだけ」と見過ごさず、心が出している“SOSのサイン”として意識してみてください。
体の不調と同じように、心にもメンテナンスが必要です。まずは自分の状態に気づくことが、回復への第一歩です。
無理せず、専門機関に頼ってもいい
「頑張ればなんとかなる」「これくらいで相談するのは大げさかも」と思ってしまうかもしれませんが、気持ちが落ち込んだまま動けない日々が続くようであれば、無理をせず専門家に相談するのが大切です。
病院に行くことや、カウンセリングを受けることは、決して弱さではありません。
むしろ、自分を守るための“前向きな行動”です。最近ではオンラインで気軽に受けられる相談窓口も増えています。
また、自治体の相談窓口や子育て支援センター、保健センターなどでも、無料で話を聞いてくれるサービスがあります。
「つらい」と感じる気持ちは、そのまま我慢しないで。
あなたの声を、受け止めてくれる場所は必ずあります。
まとめ|“やる気ゼロの日”こそ、自分を大事にする日

「何もしない」ことが心のメンテナンスになる
何もできなかった日。つい、「今日もダメだった」「全然進まなかった」と自分を責めてしまいそうになりますよね。
でも、本当に大切なのは“何かをこなすこと”ではなく、“心がすこし休まること”だったりします。
「何もしない」は、ただの怠けではありません。
疲れきった心や体が、「今日はメンテナンスが必要」と知らせてくれているだけ。
スマホを置いてぼーっとする、温かい飲み物をゆっくり飲む、お気に入りの毛布にくるまる…。
そんな“何でもない時間”が、心を回復させる立派な処方箋になります。
今日、何もしなかったからこそ、明日少し元気になれる。
そう思えたら、「休む」ことにも前向きになれます。
完璧じゃなくていい。暮らしも気持ちも「余白」が大切
SNSやテレビでは、テキパキ動いて家事も育児も完璧にこなす主婦が映されがちです。
でも現実は、そんな毎日を続けられる人なんてほとんどいません。
理想の姿に引っ張られて、自分に厳しくなりすぎていませんか?
「今日はここまででいい」「このくらいで十分」
そんなふうに、“余白”を持つ暮らしこそが、心にもやさしく、自分らしくいられる秘訣です。
予定を詰めすぎない。家も心も、ちょっとくらい散らかっててもOK。
あなたの毎日は、完璧じゃなくていい。
余白があるからこそ、また笑える日もやってきます。

