「最近、エアコンの音がうるさく感じる…」「カタカタ、ブーンと妙な音が鳴るけど大丈夫?」そんな異音に悩んでいませんか?
エアコンの運転音が通常より大きくなったり、変な音がするのは、ちょっとした汚れや設置のズレから、部品の劣化までさまざまな原因が考えられます。
本記事では、エアコンから聞こえる代表的な異音の種類とその原因、さらに自分でできる対処法から、プロに相談すべきケースまでをわかりやすく解説。
日常的なメンテナンスで予防するコツも紹介するので、気になる音に早めに対応して、静かで快適な空調環境を取り戻しましょう!
エアコンの運転音がうるさい…まず確認すべきこと

「エアコンの音がいつもよりうるさい…」と感じたら、慌てて修理を検討する前に、まずは音の性質と状況を冷静にチェックしましょう。
多くの場合、“異音”には明確なサインや原因が隠れており、適切な対処で解決できることもあります。
「通常の音」と「異常な音」の違いとは?
エアコンは静音設計とはいえ、完全な無音ではありません。以下のような音は、正常な動作音とされています。
- フィルター掃除後などに聞こえる「ブーン」という軽い運転音
- 暖房・冷房の切り替え時の「プシュー」という空気音
- 霜取り運転時の「パキッ」とした音(気温差による熱膨張)
一方で、以下のような音が聞こえたら要注意です。
- カタカタ/ガタガタ → 内部部品やネジの緩み、ファンの異常
- ゴー/ゴォー → モーターや室外機ファンのトラブル
- キュルキュル/ギー → ベルトやモーター部の劣化の可能性
「いつもと違う」不快な音に気づいたら、異常のサインかもしれません。
使用年数・設置場所・掃除状況をチェック
異音が発生する背景には、設置環境や使用状況の積み重ねが関係していることも多くあります。次の3点をチェックしましょう。
🔹 使用年数の確認
エアコンの寿命はおおよそ10年とされています。5年以上使っている場合は、部品の経年劣化による振動音やファン異常の可能性も。
※保証期間内であれば無償修理できることもあるため、取扱説明書や保証書を確認しましょう。
🔹 設置場所の状態
室内機や室外機の設置場所が不安定だと、運転中の振動が増幅され「ガタガタ」音が出やすくなります。
また、室外機の近くに物が置かれていると、風の乱れで異音が起こることもあるので、周囲30cm以上のスペースを確保しましょう。
🔹 掃除・メンテナンスの履歴
フィルターにホコリが詰まっていると、風の通りが悪くなりファンが異常回転することで音が大きくなります。
「最後にフィルターを掃除したのはいつ?」と振り返り、定期的な清掃習慣を持つことが大切です。
👉 ポイントまとめ
- 「どんな音が」「どのタイミングで」発生するのかをメモしておくと、後の対処や修理依頼がスムーズになります。
- 原因を正しく把握すれば、自分でできる対処で改善できるケースも多くあります。
うるさいエアコンの主な原因と異音の種類

エアコンの異音には種類ごとに明確な“サイン”があります。音の特徴から原因をある程度絞り込めるため、どんな音が出ているかを把握することがトラブル解決の第一歩です。
ここではよく聞かれる異音のパターン別に、考えられる原因と対策を解説します。
①「ガタガタ」「カタカタ」音の原因
このタイプの音は、何かがぶつかる・揺れることで発生します。以下が主な原因です。
- ファンにホコリや異物が絡まっている
- 内部の部品(ネジやカバー)が緩んで振動している
- 室内機や室外機の設置場所が不安定で揺れている
👉 対策
- フィルターを外して中を点検し、異物がないか確認
- 室内機のカバーやルーバーを軽く押して「カタつき」がないかチェック
- 室外機の下に防振ゴムを敷いて安定性を高めると改善することもあります
②「ブーン」「ゴー」など低音の振動音
このような低く響く音は、エアコンの振動が本体や周囲の壁・床に伝わっていることが多いです。
- 室外機が古くなり、ファンやモーターのバランスが悪化している
- 壁にぴったり設置された室内機から、振動が構造体に伝わって共鳴している
👉 対策
- 室外機の脚をゴム製の防振パッドで補強
- 室内機の設置位置を調整(壁から離せる構造なら要検討)
- 音が気になる壁に防音シートを貼るのも効果的です
③「ピシッ」「パキッ」などの乾いた破裂音
この音は一見トラブルに思えますが、必ずしも故障ではありません。以下のようなタイミングで自然に起こることがあります。
- 冷房や暖房の切り替え時
- 急な温度変化により、本体のプラスチック部分が伸縮する(熱膨張)
👉 対策
- 基本的には心配不要。頻繁に鳴る・大きすぎる場合は設置のズレやネジの緩みを点検
- 本体を軽く押して“パキッ”と鳴るようであれば、施工不良の可能性もあるため販売店に相談を
④「シュー」や「プシュッ」などの空気音
空気が流れるような音は、主に以下のような状態で聞こえます。
- 冷媒ガスが流れる音(冷房運転中の正常動作)
- 霜取り運転中に内部で圧力が変化している音
- ルーバーの動作音と重なる場合もあり
👉 対策
- 正常な運転音であることが多いため、心配しすぎなくてOK
- ただし、音が急に大きくなった・明らかに以前と違う音になった場合は、冷媒漏れやファンの異常の可能性あり → 業者に点検を依頼
⑤ファンやモーターの劣化・異常も考えられる
長く使用したエアコンから聞こえる異音は、内部パーツの経年劣化が原因となるケースもあります。
- ファンモーターの軸ブレ・摩耗
- ベアリングの潤滑不良
- ファン自体に破損やバランスの崩れがある
👉 対策
- 使用開始から7〜10年以上経っている場合、修理より買い替えが現実的なこともあります
- モーターやファンの異音は自分で分解修理できないため、早めにメーカーや専門業者へ相談しましょう
🔧 音の種類をメモして伝えるとスムーズ!
「どんな音が、いつ、どこから聞こえるか」をメモしておくと、修理業者に正確な状況を伝えやすく、診断もスピーディになります。
タイプ別|異音トラブルの対処法と注意点

エアコンの異音は「原因さえ分かれば、意外と簡単に対処できる」ものもあります。
ここでは、自分でできるチェック・掃除方法から、専門業者に任せるべきタイミングまでをわかりやすく解説します。
自分でできる掃除・ネジの緩みチェック
「ガタガタ」「カタカタ」などの音は、ちょっとした掃除や締め直しで解決することが多いです。
✅ チェックポイント:
- 室内機のルーバーやカバーがしっかり閉まっているか
- 壁掛け金具にガタつきがないか(本体を軽く押して確認)
- 室内機の側面や底部のネジが緩んでいないか
✅ 対処法:
- ルーバーの埃や異物を柔らかいブラシや布で除去
- ドライバーでネジを優しく締め直す(※強く締めすぎない)
🛠 注意点:
内部の分解は自己判断で行わず、掃除・確認は“外から手が届く範囲だけ”にとどめましょう。
室外機がうるさいときの確認ポイント
「ゴー」「ブーン」といった低音や振動音は、室外機が原因の可能性が高いです。
✅ よくある原因:
- 地面との接触面が不安定(ブロックや傾き)
- 室外機の中に落ち葉・ゴミなどが入り込んでいる
- 室外機のファンに汚れやゆがみがある
✅ 対処法:
- 室外機の下に防振ゴムマットを敷く
- ブロックのズレや傾きを直す
- 吸気口にゴミや葉が詰まっていないか確認し、掃除する
📌 注意点:
ファン内部の掃除や部品交換は危険を伴うため、異物を除去しても音が続く場合は業者に依頼しましょう。
フィルター掃除で解決する場合もある
「ブーン」「風切り音」「シュー」といった音は、フィルターの詰まりが原因になることがあります。
✅ 掃除手順(一般的な壁掛け型の場合):
- エアコンの電源をオフにしてコンセントを抜く
- カバーを開けて、フィルターをゆっくり外す
- 掃除機でホコリを吸い取り、水洗いしてよく乾かす
- 完全に乾いたら元に戻す
📆 目安:月1回のフィルター掃除で、音だけでなく冷暖房効率も改善!
🚫 注意点:
フィルターに破れや変形がある場合は、交換部品の取り寄せも検討を。
業者に依頼すべきケースとは?
以下のような症状がある場合は、個人で対応せず専門業者への相談がベストです。
🔴 要業者チェックのサイン:
- 「キュルキュル」「ギー」など、モーターやベアリング系の異音
- 音と同時に風量の低下・異臭・水漏れがある
- 冷暖房機能に異常(効かない・止まる)
- エアコンの使用年数が7〜10年以上経過している
✅ 業者に依頼する際のポイント:
- 「いつからどんな音がするのか」「どこから聞こえるか」をメモして伝える
- エアコンの型番と設置年を控えておくと対応がスムーズ
💡 補足:
製造から10年以上経過したエアコンは、修理対応外や部品在庫切れの場合も。買い替えとのコスト比較も検討を。
異音を予防するためにできるメンテナンス習慣

エアコンの異音は、ちょっとした日常的なケアで未然に防げるケースがほとんどです。
ここでは、トラブルを防ぎつつ、快適な空調環境をキープするためのメンテナンス習慣を紹介します。
定期的なフィルター清掃の重要性
エアコンの“健康状態”を保つうえで、最も基本で最も効果的なケアがフィルター掃除です。
✅ フィルターが汚れていると…
- 吸気が妨げられ、内部ファンに負担がかかる
- 異音の発生だけでなく、電気代が上がる・冷暖房効率が下がる
- カビやホコリが吹き出し、健康にも悪影響
📆 おすすめ掃除頻度:2週間〜1か月に1回
✅ 掃除のポイント:
- 掃除機でホコリを吸い取ったあと、ぬるま湯で水洗い(中性洗剤OK)
- 完全に乾かしてから元に戻す(濡れたまま戻すとカビの原因に)
🔍 音が静かになるだけでなく、ニオイ対策にも効果的です。
室内機・室外機周辺の整理整頓を
意外と見落とされがちなのが、**エアコン本体の“周辺環境”**です。物が密集していると空気の流れが乱れ、異音や誤作動の原因になります。
✅ 室内機の周辺で注意したいこと:
- 吹き出し口の前に家具・カーテンなどがないか確認
- 吸気口(天井や壁側)がふさがっていないか
- 室内機の真下に物を置かない(水漏れ時のリスクも)
✅ 室外機の周辺チェック:
- 落ち葉・ゴミ・草などが吸気口をふさいでいないか
- 側面や裏側に30cm以上のスペースを確保
- 上に鉢植えや荷物を置かない(振動・熱ごもりの原因)
💡 風通しと安定性を保つだけで、異音リスクが大きく減ります。
年1回のプロの点検・クリーニングも検討
家庭でできる掃除には限界があり、特に内部の**熱交換器・ファン・ドレンパン(結露の受け皿)**などはプロの清掃でしか対処できません。
✅ プロに依頼するメリット:
- 異音の元となるファンのバランス・モーターの摩耗まで点検可能
- アレルギーの原因になるカビ・ホコリ・油汚れを徹底除去
- 故障の予兆(異常振動・異音)を早期に発見できる
📆 おすすめのタイミング:冷房使用前の春 or 暖房前の秋
💰 費用目安:家庭用壁掛け型で1台あたり8,000〜15,000円前後(業者による)
🔧 定期メンテナンスは「故障してから」ではなく「壊さないため」に行うもの。長く使いたいなら、年1回のプロ点検が安心です。
👉 まとめのポイント:
- 定期的な掃除・周辺の整理・プロのメンテで、異音の発生リスクは大きく減少
- メンテナンスは「予防」であり、結果的に修理費用の節約にもつながる
まとめ|エアコンの異音は早めの対処がカギ!

エアコンから聞こえる異音は、小さな不調のサインかもしれません。
「まだ使えるから大丈夫」と放置してしまうと、かえって大きなトラブルに発展する可能性も。
違和感を覚えた時点で対処することが、結果的に快適な暮らしと節約の両立につながります。
放置すると修理費用や電気代がかさむ可能性も
エアコンの異音を無視して使い続けると、以下のようなデメリットや損失が生じるリスクがあります。
🔻 修理費用の増加:
- 小さな部品の不具合で済んでいたものが、ファンやモーターごと交換になるケースも
- 放置期間が長いと、保証外になったり修理が難しくなったりすることも
🔻 電気代の無駄遣い:
- 異常運転によって消費電力が増加
- フィルターやファンの負荷が高まると、冷暖房効率が低下し“無駄な稼働”が増える
🔻 健康・安全面の不安:
- 異音の裏にカビや内部の結露が潜んでいる場合、ニオイや空気の汚れの原因にも
- 漏電や発火のリスクを含む電装系の異常も可能性ゼロではない
💡 「ちょっと気になる音」こそ、放置せず早めの対応を!
異常を感じたら「音の種類」を記録しておこう
異音トラブルは、原因の特定が難しいことも多いため、「音の特徴」を記録しておくことが非常に役立ちます。
✅ メモしておくべきポイント:
- いつから聞こえるようになったか(時間帯・運転開始後○分など)
- どんな音か(例:「ブーン」「カタカタ」「ピシッ」など)
- どこから聞こえるか(室内機・室外機・天井付近など)
- 冷房/暖房どちらのときか、設定温度や風量との関連
📝 スマホのボイスメモや動画録画を活用すると、業者に伝える際もスムーズです。
🔧 的確な情報があれば、修理のスピードも精度も格段に上がります。
✅ 総まとめ
- エアコンの異音は、「使いながら直る」はほぼありません
- 早めの掃除・点検・相談が、快適さとコスト削減につながります
- 自分でできる範囲のメンテを行い、それでも解決しないときは迷わずプロに相談を!
プロにエアコン掃除を依頼したい方はこちら🔻
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