朝の忙しい時間、「アイロンがなかなか温まらない…」とイライラした経験はありませんか?
せっかく早起きしても、予熱に時間がかかるだけで支度が台なしに感じてしまうことも。
実は、アイロンの温まりが遅いのには明確な原因があります。
この記事では、アイロンが温まりにくくなる主な理由と、すぐ使える状態をつくるための予熱テクニック・メンテナンス習慣を分かりやすく解説。
ちょっとした工夫で、毎日のアイロンがけがぐっと快適になりますよ!
アイロンが温まりにくいと感じるのはなぜ?
昔より時間がかかる?まずは原因を見極めよう
「なんだか最近、アイロンが温まるのが遅い気がする…」と感じたら、まずはその違和感を放置しないことが大切です。
新品のころはすぐ使えたのに、今はなかなかスタンバイ完了にならない――そんな場合、必ず何らかの要因があります。アイロンは家電の中でも、目に見えない「熱の出方」が性能を左右するため、小さな異変にも気づきにくいのが特徴です。
まずは「環境」「設定」「故障」など、どこに原因があるかを冷静にチェックしていきましょう。
主な原因① 電源やコンセントの不具合
意外と見落としがちなのが、電源まわりのトラブルです。
特に次のようなケースでは、通電しているつもりでも、実は電力が不安定になっていることがあります。
- コンセントがぐらついている・ホコリが詰まっている
- 延長コードを介していて容量オーバーになっている
- タコ足配線に他の家電もつないでいて電圧が不安定
こうした場合は、一度壁の直コンセントに直接つなぐ、別の部屋で試すなど、電源の安定性を確認することが対策になります。
主な原因② 内部の故障・劣化
長年使っているアイロンでは、内部ヒーターの劣化や温度センサーの不調が原因で、温まりが悪くなることがあります。
とくに以下のような症状がある場合は、故障のサインとして要注意です。
- 通電ランプはつくのに、プレートが冷たいまま
- 一度は温まっても、すぐに冷えてしまう
- 特定の温度設定だけ反応が悪い
これらは自己修理できない部分なので、使用年数が5年以上なら「修理 or 買い替え」を視野に入れるのが賢明です。
主な原因③ 設定温度・モードの確認ミス
「温まりにくい」と思っていたら、実は温度設定が低かったというのもよくあるパターンです。最近のアイロンは衣類に応じた複数のモードがあるため、初期設定のままだと低温モードになっていることも。
特に注意したいのは次の2点:
- 「低温モード」や「エコモード」になっていないか
- スチームモードがONのままで、水切れを起こしていないか
設定表示がわかりにくい機種もあるため、説明書を一度見直すだけで解決するケースもあります。
主な原因④ 知らずにやっているNG行動
日常的に行っていることの中にも、アイロンの温まりを妨げる習慣が潜んでいるかもしれません。
たとえば以下のような行動:
- 予熱中にスチームボタンを連打する(ヒーターが安定しづらくなる)
- 収納から出してすぐ使用する(室温差で内部が冷えている)
- 湿気の多い場所で保管している(サビや汚れが加熱効率を下げる)
アイロンは「置き方」「使い始めの動作」ひとつで温まり方が大きく変わる精密な家電。使い方や置き場所も一度見直してみましょう。
立ち上げ時間30秒のスチームアイロンはこちら🔻
アイロンを早く温めるための“予熱テクニック”

コンセントに差す前の「ひと工夫」がカギ
実は、コンセントに差す前の準備段階で、温まり時間は大きく変わることがあります。
以下のポイントを意識するだけで、立ち上がりの速さに差が出ます。
- 本体のプレート面を軽く拭いておく(汚れがあると熱伝導が鈍くなる)
- 水を入れるタイプは、あらかじめ規定量を注いでおく
- スイッチを入れる前に、設定ダイヤルを「高温」側に回しておく
温度設定や給水を後回しにすると、内部が迷いながら加熱を始めるため予熱が遅れることが。差し込む前に「準備完了」状態をつくるのがスムーズなスタートのコツです。
効果的な置き場所と通気のポイント
アイロンの置き場所が悪いと、熱がこもって逆に温まりにくくなることも。
以下のような場所は避け、できるだけ通気性のいい場所で予熱をスタートさせましょう。
避けたい場所:
- 湿気がこもる洗濯機の上
- 冷たい金属の上や直射日光が当たる窓際
- タオルや布の上(熱を吸収されてロスが大きくなる)
おすすめの置き場所:
- 通気のいい硬いテーブルやアイロン台の上
- 安定した場所でコードがしっかり伸ばせる環境
通気性が良い場所だと、内部のヒーターが効率よく稼働し、予熱時間も短縮されます。
「予熱中の動き方」で時短になる裏ワザ
アイロンが完全に温まるまでの**“待ち時間”を有効活用する動き方**も、時短には大切なポイントです。
たとえば:
- 予熱中に、アイロンをかける服のシワを軽く手で伸ばしておく
- ハンガーから外しておく、襟元やポケットを広げておく
- スプレー用の霧吹きがある場合は、あらかじめ軽く湿らせておく
こうした準備を予熱中に済ませておけば、アイロンが温まった瞬間から作業に移行でき、全体の時間を短縮できます。
高温モードとスチーム設定の活用術
予熱を早く終わらせたいときは、最初に「高温モード」に設定しておくのがポイントです。
一度高温にしてから必要に応じて温度を下げるほうが、低温からじわじわ上げるよりも早く安定します。
ただし注意点も:
- 高温モードのままで衣類に使うと傷む可能性があるので、使用直前に適温に戻すこと
- スチーム機能は「予熱完了後」に使うのが基本。予熱中にスチームボタンを押すと、内部温度が下がって逆効果になることも
スムーズな流れとしては、
「高温モードで予熱→温度安定→スチームON」 という順序がおすすめです。
アイロンの温まりを早くするための“メンテナンス習慣”

蓄積汚れやサビが加熱を遅らせる!
アイロンの加熱が遅い原因として見落とされがちなのが、プレート部分の汚れやサビの蓄積です。
とくにスチーム機能付きアイロンの場合、水道水のミネラル成分や糊スプレーの残留物が原因で、加熱プレートや蒸気孔が詰まりやすくなります。
よくあるトラブル例:
- プレートの表面が茶色く変色している
- スチーム孔から水滴や白い粉が出る
- 異臭がする・加熱中に焦げたニオイがする
これらは熱伝導が妨げられているサイン。
汚れやサビが断熱材のようになってしまい、プレートの加熱が遅くなる・ムラになるといった問題を引き起こします。
定期的な「かるい掃除」と「年1点検」が◎
アイロンの性能を保つには、小まめなお手入れ習慣と定期チェックがとても大切です。
毎回しっかり掃除する必要はありませんが、以下のような“ちょっとしたケア”を習慣にするだけで温まり方が違ってきます。
使用後の軽メンテナンス:
- 電源を切って完全に冷めてから、プレートを柔らかい布で乾拭き
- 汚れが気になるときは、水で薄めた酢や重曹水を含ませた布で優しくふく
- スチーム孔は綿棒で定期的に軽く掃除
年1回はチェックしたいポイント:
- 電源コードに断線や折れ曲がりがないか
- 水タンクにカビ・ニオイがないか(内部洗浄の実施)
- スチームが出るか、予熱時間が極端に長くなっていないか
定期的なケアを怠ると、“見えない不調”が加熱効率に大きく影響することも。1年に1度は「点検日」を設けるのがおすすめです。
買い替えサインの見極めポイント
長く使っているアイロンの場合、温まりの遅さが“経年劣化”によるものというケースもあります。以下のような症状が出てきたら、買い替えを検討してみましょう。
買い替えを考えるサイン:
- 電源は入るのに、プレートがまったく熱くならない
- スチーム機能が故障して使えない
- 温度調整ができず、常に高温または低温のまま
- 5年以上使用していて部品の劣化も見られる
特に、スチーム付きモデルは水分による内部の傷みが早く進行するため、使用頻度が高ければ3〜5年を目安に見直すのが安心です。
最新のアイロンは予熱時間が短く、節電設計も進んでいるため、「温まりにくい…」というストレス自体が解消されるかもしれません。
まとめ|“すぐ使えるアイロン”は準備と習慣でつくれる

原因を知れば、ムダな待ち時間がなくなる
「アイロンがなかなか温まらない…」というモヤモヤには、必ず原因があります。
電源周りのトラブルや設定ミス、プレートの汚れ、内部の劣化など、原因をひとつずつ見極めることで、ムダな予熱時間を大きく短縮することが可能です。
何となく我慢しながら使い続けるのではなく、「どうして遅いのか?」を理解して対策することが、ストレスのないアイロン習慣への第一歩です。
ちょっとした工夫で、毎日のアイロンがけを快適に!
アイロンは、使い方と手入れ次第でパフォーマンスが大きく変わる家電です。
予熱の前にできる一工夫、置き場所の見直し、スチーム設定の順番、そして日頃のメンテナンス。どれも難しいことではありません。
これらを習慣化すれば、「使いたいときにすぐ温まる」快適なアイロンライフが手に入ります。
毎朝の身だしなみも、週末のまとめアイロンも、ちょっとした工夫で驚くほどスムーズに。
“すぐ使えるアイロン”は、あなたの時短にも気持ちの余裕にもつながる、小さな味方です。
かけたままシワ伸ばし専用タイプのアイロンはこちら🔻

