平成の約31年間は、日本の社会や文化が目まぐるしく変化した時代でした。テクノロジーの急速な進歩によって、私たちの生活やコミュニケーションのあり方が劇的に変わりました。モノの流行も瞬く間に広がり、新たな価値観やトレンドが生まれ、消えることなく私たちの生活に刻まれました。
平成時代は、異なる世代が同じ時期に生きることで生まれる文化の融合が顕著でした。90年代にはデジタルテクノロジーの普及が始まり、2000年代にはインターネットの普及によって情報の拡散が加速し、社会や文化に大きな影響を与えました。また、ポップカルチャーやエンターテインメント業界も急成長し、アニメやマンガ、音楽、映画などが国内外で大きな注目を集めました。
そんな平成の時代には、短期間で大きな流れが生まれ、それが社会全体に波及しました。そして、その中でも特に目立ったもの、影響力のあるものがありました。ここでは、平成で一番はやったと思うものについて探ってみました。どのような現象やトレンドが時代を象徴し、私たちの生活に影響を与えたのか、その背景にある理由やメカニズムを解き明かし、平成最速の瞬間を振り返ってみましょう。
平成の風を感じる：流行したものランキング
みんなが選ぶ、平成の風を感じる：流行したものランキングの54位から４位までを一気にご紹介していきます。
- 54位 国内線LCC（平成24年）
- 53位 3D映画（平成22年）
- 52位 ななめドラム式洗濯乾燥機（平成16年）
- 51位 ハンディカム「CCD-TR55」（平成元年）
- 50位 ナルミヤ・インターナショナルの子供服（平成11～16年頃）
- 49位 スウォッチ（平成2～6年頃）
- 48位 フラワーロック（平成元年頃）
- 47位 食べるラー油（平成22年）
- 46位 ノンアルコールビール（平成21年）
- 45位 地ビール（平成7年）
- 44位 ダイヤルQ2（平成3年頃）
- 43位 ISDN（平成8年）
- 42位 磯野家の謎シリーズ（平成5年）
- 41位 歌ってみた（平成19年頃）
- 40位 BBクリーム（平成20年）
- 39位 パラパラ（平成11～15年頃）
- 38位 PHS（簡易型携帯電話）（平成7年）
- 37位 ナタデココ（平成5年頃）
- 36位 アウトレットモール（平成5年）
- 35位 mixi（平成18年）
- 34位 ジュリアナ東京（平成3～6年）
- 33位 DanceDanceRevolution（平成10年）
- 32位 短冊形8cmシングルCD（昭和63年～平成12年頃）
- 31位 TikTok（平成30年）
- 30位 クロックス（平成19年）
- 29位 ビリーズブートキャンプ（平成19年）
- 28位 パズル＆ドラゴンズ（パズドラ）（平成25年）
- 27位 カーナビ（平成5年頃）
- 26位 Instagram（平成28年）
- 25位 着信メロディ（着メロ）（平成10～14年頃）
- 24位 カルピスウォーター（平成3年）
- 23位 Wii（平成19年）
- 22位 ムーバ（携帯電話）（平成3年）
- 21位 冬のソナタ（平成15～16年）
- 20位 ユニクロのフリース（平成10～12年）
- 19位 ポケットべル（ポケベル）（平成3～8年頃）
- 18位 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ）（平成13年）
- 17位 Windows 98（平成10年）
- 16位 iモード（平成11年）
- 15位 タイタニック（平成10年）
- 14位 2ちゃんねる掲示板（2ch）（平成17年頃）
- 13位 ハリー・ポッターと賢者の石（平成14年）
- 12位 初音ミク（平成19年）
- 11位 Twitter（平成21年）
- 10位 ゲームボーイ（平成元年）
- 9位 新世紀エヴァンゲリオン（平成7年）
- 8位 ニンテンドーDS（平成17～18年）
- 7位 YouTuber（平成29年）
- 6位 スーパーファミコン（平成2年）
- 5位 カラオケボックス（平成4年）
- 4位 ポケットモンスター 赤・緑（平成8年）
3位は「iPhone」
3位は「iPhone」。平成20年に発売されたiPhoneは、現在のスマートフォンの先駆け的存在でした。当時は二つ折りのパカパカ携帯が主流であり、その革新的なデザインや機能に多くの人々が衝撃を受けました。大きなディスプレーと薄型のボディは、従来の携帯電話とは一線を画し、新しい時代の到来を感じさせました。
iPhoneの最も革新的な点は、従来のボタン式ではなくタッチパネル式の操作方法でした。初めてタッチスクリーンを操作する人々は戸惑いましたが、すぐにその利便性や直感的な操作に慣れ、その後のスマートフォンのデザインや操作方法に大きな影響を与えました。
iPhoneの普及により、インターネットがより身近なものとなり、SNSの利用者が急増しました。いつでもどこでもインターネットにアクセスできるようになったことで、情報の収集や交流が格段に便利になりました。これは、情報社会の到来を象徴する出来事であり、平成時代の文化やライフスタイルに大きな影響を与えました。
2位は「たまごっち」
2位は「たまごっち」。平成8年に発売されたデジタル携帯ペット・たまごっちは、その愛らしいキャラクターと育成要素が大人気となりました。このゲームでは、画面に登場するキャラクターに餌を与えたり、一緒に遊んだりして育てていく楽しみがあります。また、育て方によってキャラクターの成長や進化が異なるため、プレイヤーは自分だけのたまごっちを育てることができます。
特に子供たちを中心に、たまごっちは大ヒットしました。日本各地で品切れが続出し、入荷日には早朝から店の外で長蛇の列ができるほどの人気ぶりでした。その爆発的なブームは、時代全体を席巻し、社会現象としても大きな注目を集めました。
たまごっちの人気の秘密は、単なる携帯ゲームとしての楽しみだけでなく、育成要素が子供たちに愛着を持たせ、責任感や世話をする喜びを教えてくれる点にあります。子供たちは自分のたまごっちを大切に育て、自分の手でキャラクターを成長させることに喜びを見出しました。そのため、たまごっちは単なるゲーム以上の存在となり、多くの人々の心を捉えました。
1位は「LINE」
1位は「LINE」。スマートフォンの普及に伴い、平成23年に登場した無料コミュニケーションアプリ『LINE』は、その革新的な機能と使いやすさで大きな注目を集めました。それまで携帯電話でのメールや電話は通話料がかかることが当たり前だった時代に、メールも電話も無料でできるアプリの登場に多くの人が歓喜しました。
LINEは、チャット式で気軽にメッセージをやり取りできることが大きな魅力でした。また、メッセージ内で使用する“スタンプ”の登場も、コミュニケーションをより楽しく、感情豊かにする要素として大きな影響を与えました。さらに、複数名でメッセージを共有することができる“グループライン”の機能も便利で、友人や家族とのグループチャットが簡単に行えるようになりました。
LINEはその利便性や機能の豊富さから、瞬く間に多くの人々に受け入れられ、急速に普及しました。今では「メールする」ではなく「LINEする」と口にする人の方が多く、LINE文化が社会に根付いています。友人や家族とのコミュニケーションだけでなく、仕事や学校でも広く利用され、日常生活に欠かせない存在となっています。
まとめ
平成時代には、様々なトレンドや流行が生まれ、時代を彩りました。この記事では、平成を代表するトレンドや流行したものをランキング形式で振り返りました。スマートフォンの普及によってコミュニケーションが変わったり、デジタルペットの登場で子供たちの心を捉えたりと、様々な文化が根付いていきました。
そして、その中でも特に目立ったものがありました。iPhoneの革新的なデザインや操作方法は、スマートフォン市場に革命をもたらしました。また、たまごっちの愛らしいキャラクターや育成要素は、子供たちだけでなく大人たちにも大きな人気を博しました。さらに、LINEの登場でコミュニケーションがより身近になり、私たちの生活に大きな影響を与えました。
これらのトレンドや流行したものは、平成時代のカルチャーを象徴するものとして、私たちの記憶に残るでしょう。そして、これらの影響は現代にも続き、私たちの生活に深く根付いています。
