モンテーニュ(Montaigne)の名言・格言|哲学者

名言・格言集

ミシェル・ド・モンテーニュ(Michel de Montaigne)

1533年2月28日〜1592年9月13日(59歳)

フランス王国ペリゴール・モンテーニュ城出身。

国籍=フランス。

哲学者。代表作は『エセー』。

名言=「目指す港がないような航海をしていたら、どんな風が吹いても助けにならない。」

Wikipedia(日本語) / Wikipedia(英語)

『モンテーニュ』の名言・格言

心の迷いを消してくれる。

数々の名言を連発しているモンテーニュさん。

その中でも『モンテーニュ』の名言をご紹介していきます。

目指す港がないような航海をしていたら、どんな風が吹いても助けにならない。

心は正しい目標をなくすと、偽りの目標にはけ口を向けるものだ。

自分を持っていれば、賢者は何も失わない。

私は私の意見を述べる。
それがよい意見だからではなく、私自身の意見だからだ。

我々の苦悩の中でも最も歓迎できないのは、自分の存在を軽蔑することだ。

私が他人の言葉を引用するのは、自分をもっとうまく表現するためにすぎない。

自分を他人に貸しなさい。
しかし自分だけにしか自分を与えてはならない。

世界で最も素晴らしいことは、自立の方法を知ることである。

恋が強烈でないのは恋の自然に反しており、恋が変わりなく続くのは、強烈であるべき恋の自然に反している。

人生の価値は時間の長さではなく、その使い方で決まる。
長生きをしてもむなしい人もいる。

真の友愛においては、私は友を自分の方に引き寄せるよりも、むしろ自分を友に与える。

美貌や愛欲によって結ばれた結婚ほど、早く紛争を起こして失敗するものはない。
結婚には、一定して変ることのないしっかりとした土台と、堅実にして慎重な行動が必要である。
沸き立つような歓喜は、何の役にも立たない。

真実でさえ、時と方法を選ばずに用いられてよいということはない。

良い結婚は… 恋愛を同伴し、その性質を帯びることを拒む。
むしろそれは、友愛の性質を模倣しようと務める。

私は旅行に出る理由を尋ねる人があると、いつもこう答えるようにしている。
「私は、自分が何を避けようとするのかはよくわかるのだが、何を求めているのかはよくわからない」と。

恋愛で第一に大事なことは何かと聞かれたら、私は、好機をとらえることと答えるだろう。
第二も同じ、第三もやはりそれだ。

暗記することは真に知ることではないのです。
それだけなら、記憶の中に託されたものを後生大事に守っているだけなのです。

防備は攻撃を引き寄せ、疑念は侵害を引き寄せる。

苦しみを恐れる者は、その恐怖だけですでに苦しんでいる。

結婚は鳥かごに似ている。
外にいる鳥は必死で中に入ろうとし、中にいる鳥は必死で逃げ出そうとする。

食べているうちに食欲は起こるものだ。

もし私が再びこの人生を繰り返さねばならないとしたら、私の過ごしてきた生活を再び過ごしたい。
過去を悔まず、未来を恐れもしないから。

この世で一番大切なことは、どうしたら自分が自分のものになりきれるかを知ることだ。

羞恥心はすべての人にまことにふさわしいものである。
しかし、それを克服するすべを、そしてそれを決して失わないすべを心得ておかねばならない。

家中の者に称賛される男は少ない。

なにごとも逃げてはいけない。
敵に対しても、もしも、こちらが逃げれば、ますます激しく攻めてくるものだ。
それと同じように、人生のさまざまな苦しみも、私たちが恐れおののいているのをみると、いい気になって、更にいじめてくる。

物財の貧困は容易に癒されるが、魂の貧困はけっして癒されない。

孤独な生活の目的とは、もっと悠々と気ままに暮らすというただ一つである。

私は苦労はいとわぬ。
辛抱もする。
だが、それは自分に気の向いたことをするときだけだ。

愚者が賢者から学ぶことよりも、賢者が愚者から学ぶことのほうが多い。

子供の教育については、勉学の欲望と興味を喚起することが一番大切である。
でないと結局、本を背負ったロバを養うことになる。

一人の人間の評価と価値は、心と意志のなかにある。
そこに人間の本当の栄誉が宿るのだ。

美しい女にはやがて飽きがくるが、善良な女には決して飽きはこない。

我々人間の意見の最も普遍の性質は多種多様ということである。

不幸は大半が人生に対する誤った解釈のしるしである。

善行は、お返しができる程度なら、快く受け取られる。
その限度を超えると、感謝どころか増悪が返ってくる。

世の中には、勝利よりももっと勝ち誇るに足る敗北があるものだ。

いつかできることはすべて、今日でもできる。

恥ずかしいと思わぬことは、恥ずかしがらずに言うべきだ。

老いは、私達の顔よりも心に多くのシワを刻む。

もしも人から、なぜ彼を愛したのかと問い詰められたら、「それは彼が彼であったから、私が私であったから」と答える以外には、何とも言いようがないように思う。

怒りは奇妙な用法を有する武器である。
他のすべての武器は、人間がこれを用いるものだが、この武器はわれわれを用いる。

すばらしき結婚は、盲目の妻と、耳の不自由な夫の間で生まれる。

人間はその身に降りかかることよりも、それをどう受け止めるかによって傷つくことが多い。

言うことと、やることは別のものである。

真の自由とは、自分自身に対してあらゆることをなしうるということである。

泣くことも一種の快楽である。

男が女に「いつまでも愛しつづける」と誓う前提には、「女がいつまでも愛すべき存在でありつづけるかぎり」という条件がついている。

法律が信用されているのは、それが公正であるからではなく、それが法であるからである。

すぐれた記憶は弱い判断力と結びやすい。

あらかじめ死を考えておくことは、自由を考えることである。

日ごとに新たなる思想があり、我々の心は天気とともに移り変わる。

わずか一言でも下手に受け取られると、十年の功績も忘れられてしまう。

心にもない言葉よりも沈黙のほうが、むしろずっと社交性を損なわない。

私が最も恐れるものこそ、恐れである。

自説に固執し、夢中になることは愚鈍さの最も確かな証拠である。

運命は我らを幸福にも不幸にもしない。
ただその種子を我らに提供するだけである。

我々は他人の知識によって物知りにはなれるが、賢くなるには、我々自身の知恵によるしかない。

最も知られることのないものこそ、最も固く信じられるものである。

各人はその考え次第で幸福にもなり、不幸にもなる。
他人が見てそう思う人ではなく、自分でそう思う人が幸福なのである。

私が猫と戯れているとき、ひょっとすると猫のほうが、私を相手に遊んでいるのではないだろうか。

わたしは何を知っているだろうか?

世界で一番高い玉座に上っても、やはり自分の尻の上に座っていることに変わりはない。

強い心で立ち向かっていく人には、向こうのほうが逃げ出し、降伏するのである。
だから、断じて強気でいかねばならない。

臆病は残酷性の母である。

夫婦の仲はあまりつづけて一緒にいると、冷めやすいし、くっついてばかりいると、損なわれやすい。
知らない女性はどれも愛想がよく見える。

値の高さが、肉の味をよくする。

他人のために暮らすのはもうたくさんだ。
せめてこのわずかな余生を、みずからのために生きようではないか。

誰もがその収入を公表はしない。
ただ収入によって得たものを見せびらかすだけである。

よい結婚というものが極めて少ないことは、それがいかに貴重で、偉大なものであるかという証拠である。

王国を統治するより、家庭を治めるほうが困難である。

自然はやさしい案内者である。
賢明で、公正で、しかもやさしい。

賢者は自然の富を熱心に求める。

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