2024年おすすめアニメ映画ランキング!永遠の名作、何度観ても飽きない作品

アニメ

皆さん、アニメ映画の魅力って何度観ても新しい発見があり、心を打つ感動がありますよね。2024年も新たなアニメ映画が続々と登場し、その中から厳選された作品をお届けします。

今回は「永遠の名作」と呼べる、何度観ても飽きないアニメ映画の最新ランキングを発表いたします。エンタメの最前線を行くこれらの作品は、感動と興奮が交錯し、視聴者を引き込んで離さないことでしょう。是非、このランキングを参考にして、心に残るアニメ映画の世界へとご一緒に旅立ちましょう!

みんなが選ぶ一番面白いアニメ映画は?おすすめランキングBEST10

アニメ映画界のトップを決めるのは難しいですが、みんなが選ぶおすすめランキングTOP10をお届けします!日本のアニメーションは世界に誇る文化であり、映画としてもその力を発揮しています。

実写映画を凌ぐ勢いで注目を集めているアニメ映画。本記事では、その中でも特にみんなが厳選したおすすめ作品をご紹介します。アニメ映画には様々なジャンルがあり、テレビアニメの続編から独自のストーリーが展開されたオリジナル作品まで様々です。

ランキングでは、オリジナル作品とテレビアニメのシリーズものを分けてご紹介しています。どちらも個性的で楽しめる作品が揃っていますので、アニメ映画好きなら見逃せません。

アニメ映画を探しているなら、ぜひこのランキングを参考にしてみてください。独自の世界観や感動が詰まった作品たちが、観る者を引き込むことでしょう。アニメ映画の素晴らしさを再発見する旅に、一緒に出かけてみませんか?

『オリジナル作品』発表年
1位 『天空の城ラピュタ』1986年
2位 『すずめの戸締り』2022年
3位 『トイストーリー3』2010年
4位 『秒速5センチメートル』2007年
5位 『時をかける少女』2006年
6位 『君の名は。』2016年
7位 『聲の形』2016年
8位 『パプリカ』2006年
9位 『リメンバー・ミー』2018年
10位 『えんとつ町のプペル』2020年
『アニメシリーズ作品』発表年
1位 『THE FIRST SLAM DUNK』2022年
2位 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』2009年
3位 『涼宮ハルヒの消失』2010年
4位 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語』2013年
5位 『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』1984年
6位 『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』2014年
7位 『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』2020年
8位 『劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア』2021年
9位 『映画ドラえもん のび太の新恐竜』2020年
10位 『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』2020年

皆様のアニメの好みは様々ですし、このランキングがすべての方にマッチするわけではありません。そこで、ジャンル別に分けたおすすめ作品をご紹介します。

アニメ映画は多岐にわたり、ジャンルごとに異なる魅力があります。もしランキング内に好きな作品が見当たらなかった方々に、新たな発見があるかもしれません。

<泣ける・感動> おすすめアニメ映画

感動と涙を誘う、心揺さぶるアニメ映画の世界へようこそ。このカテゴリでは、ストーリーの奥深さやキャラクターの成長が感動の涙を呼び起こす、おすすめアニメ映画を厳選しました。感受性豊かな心を揺さぶる感動の名作たちをご紹介します。

『さよならの朝に約束の花をかざろう』(2018年)

監督・脚本岡田麿里
キャスト石見舞菜香、入野自由、茅野愛衣、梶裕貴、沢城みゆき 他

『さよならの朝に約束の花をかざろう』は、テレビアニメの中で珍しい「異世界ファンタジー」の完全オリジナル作品として光り輝いています。この映画は、その中でも特に目を引く存在と言えるでしょう。

物語の中心には「家族の愛」というテーマが掲げられています。数百年もの歳月を生きる長命な種族の少女が、人間の少年を育てる――。異なる死生観や時の流れに翻弄されながらも、出会いと別れ、共に過ごす時間が織りなす感動巨編です。

息子・エリオルの思春期でありながらも反抗期といった複雑な感情を抱える様子は、多くの観客に共感を呼び起こすことでしょう。母として、マキアは懸命にエリオルを育て、無償の愛を注ぎ続けます。その生き様は、観る者に自らの家族への愛を再確認させる力を持っています。息子との交わるひと時が、時空を超えた感動の物語となっています。

『聲の形』(2016年)

原作大今良時
監督山田尚子
脚本吉田玲子
キャスト入野自由、早見沙織、悠木碧、小野賢章、金子有希 他

『聲の形』を観る際は、心の準備が必要です。初めてこの映画に触れた瞬間、まるで自分の頭がガツンと殴られたような強烈な衝撃に襲われました。物語は、障がいを持つ同級生の少女との交流を通じて、思春期の男子高生が「生きること」への答えを見つけ出す過程を描いています。

美麗な作画、心をえぐるような声優陣の演技、そして画面越しにリアルな雰囲気や熱量が伝わってくる演出や音響。これらの要素がすべてが印象的で、視聴者を深く没入させます。ただし、重いテーマを扱っているため、鑑賞中に様々な感情が交錯することにご注意ください。

自分を受け入れていく少年・少女たちの心の葛藤が描かれており、それは非常に感動的です。この作品が提供する心の機微を、多くの人に共有してほしいと思います。

『この世界の片隅に』(2016年)

原作こうの史代
監督・脚本片渕須直
キャストのん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔 他

「戦争の凄惨さ」を描きながらも、この映画は希望に満ちた温かさを抱えており、それが珍しい特徴と言えるでしょう。主人公・すずが経験する見知らぬ家への嫁入りや戦争による貧困、空襲といった現代では考えられないような悲劇的な出来事が彼女に襲いかかります。しかし、彼女は常にのほほんとした優しい笑顔を絶やしません。

大切なものを奪われ、厳しい状況に立ち向かっても、悲しい出来事を克服し、すずは身の丈に合った幸せと喜びを見つけていきます。物語は決して明るいストーリーとは言えませんが、鑑賞後に心が優しくほぐれる不思議な感覚があります。そして気づけば、すずよりも観ている私たちの方が涙していることでしょう。

この作品は戦時中の日常を学ぶ視点からも貴重で、後世に語り継ぎたいアニメ映画の一つです。

『蛍火の杜へ』(2011年)

原作緑川ゆき
監督・脚本大森貴弘
キャスト内山昂輝、佐倉綾音 他

大ヒット漫画『夏目友人帳』の原作者による、妖奇譚の新たな一篇。本編はわずか44分の短編ですが、『夏目友人帳』よりも一層キュンとする恋愛要素が豊富です。物語は、夏に田舎で再会する男女2人の淡い恋物語。しかし、主人公の少女は普通の人間である一方、相手は人でも妖怪でもない謎めいた少年です。

夏を繰り返すたびに成長していく少女・蛍と、出会った頃の姿を保つギン。最初は子どもと青年だった二人が、気が付けば同い年くらいになり、自然と惹かれ合っていくのですが…。緑に包まれた森の中で遊ぶ様子にはノスタルジーを感じつつ、共存できない事実に気付いていく2人の関係性は切なさが募ります。二人の行く末を見守りながら、観ているこちらの心も浄化される、純度の高いラブストーリーです。

『えんとつ町のプペル』(2020年)

製作総指揮・原作・脚本西野亮廣
監督廣田裕介
キャスト窪田正孝、芦田愛菜、立川志の輔、小池栄子、藤森慎吾 他

お笑い芸人・キングコングの西野亮廣さんが原作を手がけ、大人気絵本が映画化されました!しかし、その肩書きを超えて、子どもも大人も純粋に楽しめる高品質な映画に仕上がっています。物語は、みんなに拒絶されながらも優しさを忘れないゴミ人間の「プペル」と、父の想いを引き継ぐために"たとえ一人になっても、信じ抜く"という強い信念を持つ少年「ルビッチ」に焦点を当てています。彼らを取り巻くのは、閉鎖的な世界で満足し、同調圧力に流され、先入観や固定概念にとらわれた街の住人たちです。

この作品は、まるで現代を生きる私たちを風刺しているかのようなメッセージが込められています。そのアンチテーゼとして描かれたルビッチとプペルの純粋な心に触れると、思わず涙がこぼれてしまいます。

『あらしのよるに』(2005年)

原作・脚本きむらゆういち
監督・演出・脚本杉井ギサブロー
キャスト中村獅童、成宮寛貴、竹内力、山寺宏一、林家正蔵 他

子ども向け絵本を映画化したこの作品は、ストーリーが非常にわかりやすく、親子で楽しめるハートフルな友情物語です。しかしこの映画は、大人がじっくり観ると、生き物たちの食物連鎖に起因する格差や差別、集団から外れた異質な者への排除といった、人間社会にも通じる問題を描き出しています。

真っ暗な山小屋で出会い、意気投合したオオカミの「ガブ」とヤギの「メイ」。お互いの本当の姿や形を知らなくとも、ずっと信じ続ける2匹の強い意志が描かれています。彼らの周りには様々な困難が立ちはだかりますが、お互いを思いやり、周りに流されず信念を貫く姿勢は、子どもだけでなく大人も多くのことを学ぶ機会となるでしょう。

<青春・恋愛> おすすめアニメ映画

熱くて切ない青春の輝き、そして胸キュンの恋愛模様。このカテゴリでは、青春と恋愛に焦点を当てた感動的なアニメ映画をおすすめします。成長と愛のドラマが織り成す、心に残る青春と恋の物語。躍動感と甘酸っぱい感情を味わえる作品たちをぜひご覧ください。

『心が叫びたがってるんだ。』(2015年)

原作超平和バスターズ
監督長井龍雪
脚本岡田麿里
キャスト水瀬いのり、内山昂輝、雨宮天、細谷佳正、村田太志 他

高校生の日常に、ちょっとだけファンタジーを混ぜ込んだ青春群像劇。物語は序盤から主人公の少女に同情せざるを得ないモヤッとした展開が続きますが、後半になると盛り上がりに比例して団結していくクラスメイト同士の交流にほっこりとした温かさが広がります。終盤では全ての高校生たちに親近感と好感を抱き、クライマックスのミュージカルシーンに到達する頃には、彼らの頑張りに思わず視界が滲んでしまいました。

特に主人公・順の歌唱シーンは圧巻で、過去の親からのトラウマを克服して歌で自分の気持ちを吐露する姿に、胸がギューッと締め付けられます。甘美な恋愛展開に転ばず、あくまで少女たちの心の傷の回復と成長に焦点を当てた点も素晴らしいと感じました。

『ペンギン・ハイウェイ』(2018年)

原作森見登美彦
監督石田祐康
脚本上田誠
キャスト北香那、蒼井優、釘宮理恵、潘めぐみ、福井美樹 他

ペンギン好きは必見。最初から最後まで、ペンギン、ペンギン、ペンギンのオンパレード!内容も奇想天外で荒唐無稽。ただし、子どもの知的好奇心を大いに刺激するSFファンタジーです。小学4年生のアオヤマ君は、突如として町に現れたペンギンを調査しようと奮闘しますが、知れば知るほど謎は深まるばかり…。

アオヤマくんが日頃から気になっているキレイなお姉さんの一挙手一投足も、思春期の男子目線としては妙にリアルで…。理想的な存在すぎて、男性陣は思わずドキッとしてしまうでしょう。あなたの忘れかけていた飽くなき探求心を呼び起こす、ちょっと不思議で魅力的な物語をどうぞご堪能あれ。

『きみの声をとどけたい』(2017年)

監督伊藤尚往
脚本石川学
キャスト片平美那、田中有紀、岩淵桃音、飯野美紗子、神戸光歩 他

海沿いの街に住む女子高生たちのひと夏の青春を描いた、オリジナルアニメーション!「コトダマ」を信じる少女が、今は使われていないFMステーションでラジオ放送を復活させるため、周囲の友達と一緒に街中を駆け回ります。しかし、そこには思春期ならではの複雑な人間模様も絡んできて…。

ネットやSNSが普及した昨今、さまざまなツールで自分の気持ちを表現する場は無数にあります。でも、この映画を観れば"文字ではなく声の大切さ"を改めて実感できるはずです。ほぼ恋愛要素もなく、女子高生の友情と青春に特化した内容も好印象!爽やかなジュブナイル映画なので、鑑賞後の清々しさも心地良いです。

『君の膵臓をたべたい』(2018年)

原作住野よる
監督・脚本牛嶋新一郎
キャスト高杉真宙、Lynn、藤井ゆきよ、内田雄馬、福島潤 他

原作小説や実写映画も大ヒット!一度耳にすると忘れられないセンセーショナルなタイトルは、もはや有名ですよね。本作は「キミスイ」の愛称で親しまれている感動青春ムービーのアニメ版です。膵臓の病気を抱える少女と共に、瑞々しい高校時代の青春を謳歌していく主人公。2人の恋とも友情とも呼べない不思議な男女の関係を、本作ではより原作に近づけながら自然に、そして繊細にアニメーションで表現しています。

しかし、この映画は病気という「運命」に立ち向かう物語ではなく、何気ない日常の中にある「選択」の積み重ねの大切さに胸を焦がす人生譚です。「誰でも明日死ぬかもしれない」。これを改めて肝に銘じたくなる作品です。

『夜は短し歩けよ乙女』(2017年)

原作森見登美彦
監督湯浅政明
脚本上田誠
キャスト星野源、花澤香菜、神谷浩史、秋山竜次(ロバート)、中井和哉 他

この作品は、ストーリーの中身よりも、現実離れした「虚構な世界」に心を奪われる不思議な作品です。独自の色彩とポップな映像美は、見ているだけでワクワクが絶えません。アニメならではの表現や演出がこれでもかと詰め込まれています。大学の後輩である「黒髪の乙女」に恋する「先輩」は、彼女に自分の存在を意識させるため、日々彼女の目に留まるようなアプローチに奮闘します。その奥手なアプローチには、意外と親近感を感じる人もいるのではないでしょうか?物語の舞台である京都の街並みの表現力も素晴らしく、スピード感のあるアップテンポな展開と、耳に残る独特なセリフ回しは、しばらくの間記憶に残ることでしょう。

<SFアクション> おすすめアニメ映画

未知なる世界への冒険と、驚きに満ちたSFの興奮。このカテゴリでは、アクション満載のSFアニメ映画をおすすめします。未来の技術や異次元の戦いが織り成すスリリングなストーリーが、視聴者を引き込むことでしょう。SFの新たな可能性を追求した作品たちで、刺激的な映画体験をお楽しみください。

『鉄コン筋クリート』(2006年)

原作松本大洋
監督マイケル・アリアス
脚本アンソニー・ワイントラープ
キャスト二宮和也、蒼井優、伊勢谷友介、大森南朋、岡田義徳 他

独特なアートスタイルと奇抜な世界観が絶妙に融合した、ポップでアウトローな映画を楽しんでみてはいかがでしょうか?デザインの細部まで緻密に描かれた背景が、まるで集合体のような魅力を放ちます。主人公のシロとクロがその背景を縦横無尽に駆け回り、ほのぼのとした友情と見逃したくなるようなバイオレンスなシーンの緩急が見事な調和を奏でています。彼らのギャップに引き込まれることで、映画全体がより鮮やかに映し出されることでしょう。そして、"宝町"と呼ばれるごちゃごちゃとしたがワクワクさせる世界は、一度観ればその虜になること必至です。アンダーグラウンドな雰囲気が好みな方には、まさに心躍る作品と言えるでしょう。

『HELLO WORLD』(2019年)

監督伊藤智彦
脚本野﨑まど
キャスト北村匠海、松坂桃李、浜辺美波、福原遥、釘宮理恵 他

この3DCGを活かした斬新なアニメーション作品は、新たなSF青春ラブロマンスの典型と言えるでしょう。物語は主人公が未来の不幸を予知し、それを回避すべく奮闘する展開です。しかし、そのスケールは非常に大きく、視聴者を驚かせます。作中には多くの伏線が巧妙に散りばめられており、一瞬見逃してしまいそうなほどです。また、フィナーレに向かって進むストーリーは美しく、その先に広がる壮大な世界の真実に対する考察が視聴者を引き込みます。

難解な設定が続くため、一度の鑑賞では内容を完全に理解し切れないでしょう。何度も繰り返し鑑賞することで、新たな発見や感動があることでしょう。その美しいアニメーションと複雑なストーリーが、観る者に深い印象を残すことでしょう。

『イノセンス』(2004年)

原作士郎正宗
監督・脚本・絵コンテ押井守
キャスト大塚明夫、田中敦子、山寺宏一、大木民夫、沖浦啓之 他

『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の正統派続編。世界的にも高い評価を得ており、「ジャパニメーション」の代表作の一つとして広く知られています。本作では、サイボーグとロボットが共存する近未来SFの世界を存分に堪能できます。完成度の高い作画や背景美術に息をのむこと間違いなし…!特に際立つのは、緻密に練られた脚本でしょう。複雑な言葉やサスペンス要素が絡み合い、観る者の知的好奇心を刺激します。人形が所有者を殺害する事故の背後に潜む、驚愕の真実とは一体何なのか?その謎に迫る展開は、最後まで目が離せません。

『プロメア』(2019年)

監督今石洋之
脚本中島かずき
キャスト松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人、佐倉綾音、吉野裕行 他

熱血アニメ好きの皆様、お待たせしました!『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』の監督・脚本家が再び組んだ、全身が燃え上がるような完全オリジナルアニメーションが登場です。物語は、炎を操る突然変異の人類・バーニングが現れ、世界の半分の人口が消失したSF世界が舞台。男キャラ同士の熱いやりとりが次々と繰り広げられ、斬新な色彩設計や独特な表現技術が光るキャラクターと背景の融合が見どころです。話は熱い。とにかく熱い!派手で勢いにあふれるバトルが好きな方は、この作品で存分に興奮できることでしょう。

<TVアニメの劇場版> おすすめアニメ映画

大画面でより一層輝くTVアニメの魅力。このカテゴリでは、テレビアニメの劇場版として登場したおすすめアニメ映画を厳選しました。シリーズの世界観を広げ、深化させた感動の作品たち。テレビ画面では味わえない迫力と臨場感を楽しむことができます。TVアニメの愛されキャラクターたちが、劇場版ならではの冒険や感動をお届けします。

『THE FIRST SLAM DUNK』(2022年)

原作・脚本・監督井上雄彦
キャスト仲村宗悟、笠間淳、神尾晋一郎、木村昴、三宅健太 他

この映画は、ジャンルに対する賛否両論があるかもしれませんが、テレビアニメシリーズを観ていた年齢層の人たちにとって、アニメ『SLAM DUNK』の影響を受けていないとこの作品を完全に理解することは難しいかもしれません。公開前まで、ストーリーの詳細が一切公開されず、湘北高校のスタメン5人であるメインキャストのみが発表されていました。更に驚くべきことに、その声優陣も1993年に放送されたテレビアニメから一新され、これが大きな話題となりました。しかし、公開されると、この映画はそのようなネガティブな感情を一掃するほどの素晴らしい作品となりました。ネタバレは避け、情報なしで観ると、オープニングで鳥肌が立つことでしょう。

『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』(2020年)

原作吾峠呼世晴
監督外崎春雄
脚本ufotable
キャスト花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、日野聡 他

日本の映画史に燦然と輝く超大ヒット作、その名も――。言わずと知れたあの作品です。多くの観客が何度も劇場に足を運んだ理由は、作画の優れたクオリティに加え、感動の終盤の展開にあるでしょう。特に、炎柱・煉獄杏寿郎の誇り高き剣士としての生き様は、観る者の心に深い感銘を与えることでしょう。テレビアニメシリーズの続編として制作された本作品は、第1期のアニメを予習してから鑑賞することをおすすめします。

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(2020年)

原作暁佳奈
監督石立太一
脚本吉田玲子
キャスト石川由依、浪川大輔 他

感動のアニメーションシリーズ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の壮大な完結編。愛を知らない少女が、「自動手記人形」としての仕事を通して、多くの人々とのふれあいを通じて愛に触れ、成長していく感動のストーリー。テレビシリーズでヴァイオレットの感動的な成長を見守った視聴者は、この完結編で滂沱の涙を流すこと必至。特に注目すべきは、ヴァイオレットと慕い続けたギルベルト少佐との物語に大きな区切りがつく点。少佐の最後の言葉「心から、愛している。」がヴァイオレットの未来にどのような影響を与えるのか、その結末に注目が集まります。アニメをあまり観ない方でも賞賛された名作の感動的な結末をお見逃しなく。

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語』(2013年)

原作Magica Quartet
キャラクター原案蒼樹うめ
総監督新房昭之
監督宮本幸裕
脚本虚淵玄
キャスト悠木碧、斎藤千和、水橋かおり、喜多村英梨、野中藍 他

"まどマギ"ファン待望の「完全新作」と謳われるこの映画は、テレビシリーズから続くファンにとっては待ちに待った続編です。新たな魔法少女の物語が描かれ、テレビシリーズの最終回で提示された答えとは異なる新しい展開が繰り広げられます。衝撃の中にも感動があり、観た人は誰かとこの映画について語りたくなることでしょう。アニメ版を超えるパワーアップしたメルヘンホラーな作画や音楽、ほのぼのタッチのキャラクターデザインとの対比が印象的です。戦闘シーンは本格派でありながら、予測不能な急展開がシナリオに緊張感をもたらします。この映画ならではのサイエンスフィクションの変化が、ファンを虜にすることでしょう。さらに、本作の正統派続編である新作映画<ワルプルギスの廻天>の制作も決定!続報もお見逃しなく。

『傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉』(2016年)

原作西尾維新
総監督新房昭之
監督尾石達也
キャスト神谷浩史、坂本真綾、堀江由衣、櫻井孝宏 他

独創的な構図や演出、奇抜なキャラクターの振り向く瞬間などで知られる<物語>シリーズ。『傷物語』では、これまでのシリーズから一線を画す作画テイストが取り入れられ、より芸術的な画面構成が施されています。過去のエピソードでは味わえなかった洗練された色彩や視覚的な刺激、シャフト制作ならではの独自の映像美が際立っています。複雑な謎が綺麗に解明される様子も、観る者を引き込む心地よい展開となっており、これまでのシリーズを知っている人も新たな発見があることでしょう。初めて<物語>シリーズに触れる人も、この映画から入ることで、シリーズの魅力に一気に浸ることができます。3部作の迫力ある映像は、見応えたっぷりです。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(2009年)

原作・脚本・総監督庵野秀明
監督摩砂雪、鶴巻和哉
キャスト緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃 他

新劇場版エヴァンゲリオンのシリーズは全4作からなりますが、この映画はその2作目にあたります。1作目ではなく2作目をおすすめする理由は、過去のテレビシリーズや旧劇場版からのファンを驚かせるサプライズ的な展開と、新規のエヴァンゲリオンファンを引き込む緩急のあるシナリオの絶妙なバランスがあるからです。前作の「序」はほぼテレビシリーズのリメイクでしたが、本作「破」は期待を裏切る良い意味での展開があります。エヴァンゲリオン初心者には「序」から観ていただくことをお勧めしますが、「破」は新エヴァンゲリオンの至高の一作として外せません。そしてこの機会に4作目の「シン・エヴァンゲリオン」までぜひ完走してみてください。

『涼宮ハルヒの消失』(2010年)

原作・脚本協力谷川流
総監督石原立也
監督武本康弘
脚本志茂文彦
キャスト平野綾、杉田智和、茅原実里、後藤邑子、小野大輔 他

アニメ映画の中でも異例の2時間43分という長編作品。しかし、その長さはまったく気にならず、むしろ脚本の質が抜群に高い!奇想天外な出来事が次々と起こるのは、まさに「涼宮ハルヒ」らしさを感じることができます。テレビシリーズからの伏線も見事に回収されつつ、あるキャラクターの魅力が最大限に引き出された驚きの展開には言葉を失うこと間違いなし。「一本の映画を観ながら何回も驚かされるんだ…」と感心するほど、サプライズや急展開がふんだんに詰め込まれている。シリーズでお馴染みのキョンの一人語りも、一言も聞き逃せない。SOS団の魅力も改めて凝縮され、観客はさまざまな感情に心揺れ動かされることだろう。

『たまこラブストーリー』(2014年)

監督山田尚子
脚本吉田玲子
キャスト洲崎綾、田丸篤志、金子有希、長妻樹里、山下百合恵 他

テレビシリーズよりも何倍も糖度が高め。この作品はまさに甘酸っぱい100%の正統派ラブストーリーです。派手なストーリーはありませんが、キャラクターの心理描写が丁寧に描かれており、そのために胸を締め付けられるシーンが数多く存在します。大切な人と糸電話をしたくなるような、ほっこりとした雰囲気も魅力の一つです。テレビシリーズ同様に、主人公"たまこ"のピュアで天然な部分には心癒されますが、彼女の鈍感で不器用な言動がじれったい瞬間を生み出しています。エンディングまで常にソワソワしっぱなしになりますが、その中でのキュンキュンするような展開が、視聴者を笑顔にさせます。最後は正統派ながらも感動的なメイン2人の恋の結末が待っており、その瞬間に思わず絶叫してしまうかもしれません(笑)。ピュアすぎる2人のやりとりに、一緒に感動し、悶え、苦しんでみましょう。

『リズと青い鳥』(2018年)

原作武田綾乃
監督山田尚子
脚本吉田玲子
キャスト種﨑敦美、東山奈央、藤村鼓乃美、山岡ゆり、杉浦しおり、他

部活に捧げた青春、2人の女子高生による感動の群像劇。実は、この映画は大ヒットアニメ『響け!ユーフォニアム』の新作映画。観ればわかる、人とのコミュニケーションが苦手な子と得意な子の対比が絶妙。キャラクターの表情から姿勢、視線、動きまで微細な部分に注目。友達への依存と劣等感に揺れる思春期の心情を、吹奏楽部の活動と共に繊細に描き出している。特に、高校最後のコンクールの演奏シーンは見応え充分。映像と音響の臨場感が身を震わせること必至。

『劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア』(2021年)

原作・ストーリー原案川原 礫
監督河野亜矢子
脚本川原 礫
キャスト松岡禎丞、戸松遥、水瀬いのり 他

『ソードアート・オンライン』シリーズの始まり、<アインクラッド>編が、今度はヒロインのアスナの視点から描かれる完全新作アニメーション。これはリメイクではなく、本編では描かれていなかったアスナのゲーム世界での行動と感情を垣間見ることができるもの。物語の起源に立ち返るということで、これまでSAOシリーズをまったく観たことがない初心者にも最適な入門編となっています。個人的にはSAOシリーズの中で一番盛り上がった<アインクラッド>編の展開が再び楽しめ、ゲーム世界の戦闘シーンも映像技術の進化により一段と迫力満点に仕上がっています。

『コードギアス 復活のルルーシュ』(2019年)

キャラクターデザイン原案CLAMP
監督谷口悟朗
脚本大河内一楼
キャスト福山潤、ゆかな、櫻井孝宏、名塚佳織、小清水亜美、井上喜久子 他

まさか、あの驚愕のアニメ最終回から1年後の物語が続くとは!実は、これは「コードギアス劇場3部作」の展開が続く映画です。物語の中心には、ルルーシュの驚くべき復活があります。この復活に対する賛否は様々ですが、映画を観終わると「反逆のルルーシュ」の物語の続編として納得できる素晴らしい結末だと感じることでしょう。特に、登場キャラクターたちが世界での新たな冒険に挑む姿や、ブリタニアと黒の騎士団の協力、そして、あの独自のしゃべり方を再び楽しむことができます。これらの場面だけでも、元々のアニメのファンは大いに感動することでしょう。頭脳戦、ロボットバトル、アクション、ヒューマンドラマといった多彩な要素が見事に融合しており、一瞬たりとも見逃すことなく引き込まれます。すでに「反逆のルルーシュ」をご覧になった方も、この物語は余計なお話か、本当の結末なのか、ぜひ確かめてみてください。

<海外アニメ> おすすめアニメ映画

異国のアートとストーリーテリングが織りなす、新鮮で魅力的な海外アニメ。このカテゴリでは、世界各地から生まれたおすすめアニメ映画をご紹介します。異なる文化や視点から生まれた作品たちは、日本とは異なる独自の魅力を持っています。国境を越えて愛される、感動と冒険の海外アニメ映画をぜひ楽しんでください。

『ミニオンズ』(2015年)

原案セルジオ・パブロス
監督ピエール・コフィン、カイル・バルダ
脚本ブライアン・リンチ
キャスト天海祐希、宮野真守、設楽統、日村勇紀、佐藤せつじ 他

「ミニオンズ」は、「怪盗グルー」シリーズの不朽のキャラクターとして、世界中で独自のファンを持つ黄色い単細胞生物です。これらの可愛らしい生物は、ボスに仕えるために生まれ、奇抜な冒険と愉快なエピソードで観客を楽しませています。ミニオンズは日本でもテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」のメインマスコットとして親しまれ、その人気は絶大です。

本作は、ミニオンズたちが主役となり、彼らのユニークな言葉や愛らしい仕草が際立つエンターテインメント作品です。ボスを巻き込んだ奇想天外な冒険は、笑いとコミカルな展開で満ち溢れており、彼らの失敗続きのドタバタ劇が物語全体を彩ります。観客は彼らの無邪気な魅力に引き込まれ、ユニークな言葉遊びやトリッキーな動きに心を奪われることでしょう。

「ミニオンズ」の世界は、普遍的で心温まるストーリーと共に、大人も子供も楽しめるエンターテインメント作品として、幅広い世代に愛されています。物語の中で繰り広げられる愉快な騒動とミニオンたちの愉快なキャラクターが、観客に楽しいひとときを提供します。

『マダガスカル』(2005年)

監督エリック・ダーネル、トム・マクグラス
脚本エリック・ダーネル、トム・マクグラス、マーク・バートン、ビリー・フロリック
キャスト玉木宏、柳沢慎吾、高島礼子、岡田義徳、小木博明 他

都会での生活か、田舎での生活か。人間でさえ悩むこの選択、果たして動物たちはどうするのか。物語は大都市・ニューヨークのセントラルパーク内に住むライオン、シマウマ、キリン、カバの仲良し4頭から始まります。ある日、彼らはアフリカのマダガスカルに送り返されることになり、都会での快適な生活から一転して未知の大自然でサバイバルを強いられます。人間社会を離れ、野生で生きる彼らの冒険が始まります。リズミカルで明るい音楽とともに展開される物語は、笑いあり、友情ありのハートフルな作品です。動物たちの活き活きとしたキャラクターたちが、観る者に元気と癒しを届けてくれることでしょう。

『グリンチ』(2018年)

原作ドクター・スース
監督スコット・モシャー、ヤーロウ・チェイニー
脚本マイケル・レシュール、トミー・スワードロー
キャスト大泉洋、杏、ロバート秋山、横溝菜帆、宮野真守 他

冬の訪れと共に、この映画を手に入れたくなります!幼少期から山奥の洞窟で孤独に過ごすグリンチは、陰湿で反社会的で、人との交流を極端に嫌います。しかし、近くの町で楽しそうにクリスマスを祝う人々に対し、グリンチはちょっとした悪戯を仕掛けることを企んでいます。このあらすじを見ると、グリンチは子供向けアニメでよく見られる典型的なヒール役のように思えるかもしれません。しかし、このグリンチの魅力は、嫌われつつも憎めないところにあります。街から「クリスマスを盗む」という奇想天外なアイデアを、彼は豊かな才能と忠実な愛犬マックスの力を借りて実現していきます。物語には心優しい少女・シンディルーのエピソードも絡み、観終わった後には心がほっこりと温かくなることでしょう。クリスマスが近づく前に、お子さんと一緒にぜひ観てみてください!

『ムタフカズ -MUTAFUKAZ-』(2017年)

原作・監督・脚本ギョーム・“RUN”・ルナール
監督西見祥示郎
キャスト草彅剛、柄本時生、満島真之介、上坂すみれ、成河 他

正統派な海外アニメではないですが、ぜひ紹介したいのがこの映画。日本のアニメーションスタジオとフランスの映像制作会社がタッグを組んで日仏合同で制作した異色アニメーションです。創造性に富んだ映像クオリティで、エキセントリックな世界を可愛らしいキャラクターたちが駆け回っていきます。しかし、内容は…その可愛い見た目とは裏腹に度肝を抜かれるほど壮絶なバイオレンス・アクション!失業者や犯罪者ばかりのスラム街で暮らす3人の若者たちが、死に物狂いで過酷なサバイバル劇を繰り広げます。アニメーションだから表現できた過激だけど嫌悪感のないやりとりと、緻密なディティールを追求した世界観、そしてセンスが詰め込まれた画作りに思わず感嘆のため息が漏れるはずです。

『ティム・バートンのコープス ブライド』(2005年)

タイトルにも監督名が含まれている通り、ティム・バートンらしさが全開!『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』と同様に、本作も人形劇のようなストップモーションアニメで制作され、劇中にもミュージカル調な演出が何度も出てきます。一見ホラー映画と見間違うようなビジュアルですが、実は死者の世界と地上世界に生きる者同士の切ないラブロマンスなんです。見た目は不気味な死体の花嫁(コープスブライド)のエミリーだけでなく、主人公のフィアンセであるヴィクトリアも可愛くて…!どちらも外見ではなく内面の良さが際立つ愛すべきヒロインで、緻密に計算されたキャラクター造形が最高でした。優しいダークメルヘンなので老若男女楽しめますよ。

『戦場でワルツを』(2009年)

監督・脚本アリ・フォルマン
キャストボアズ・レイン=バスキーラ オーリ・シヴァン ロニー・ダヤグ 他

イスラエルのアニメーションでありながら、その内容は戦争アニメの中でも極めてリアルで心をえぐられるものとなっています。本作は、全編アニメーションで構成されたドキュメンタリー作品であり、1982年の「レバノン内戦」におけるイスラエル軍の歩兵としての体験をリアルに描いています。監督のアリ・フォルマンは、本人役として登場し、当時の戦況や体験を克明に思い出す過程が描かれています。アリは戦争中の出来事をほとんど覚えておらず、当時の出来事を知るために関係者たちを訪ね、記憶を探っていく姿が描かれています。作品は戦争の凄惨さを容赦なく描いており、その内容から手放しでおすすめすることはできませんが、世界情勢を知る学びの機会として、一度は目を通してほしい衝撃的な作品です。

<隠れた名作> おすすめアニメ映画

知る人ぞ知る、隠れた名作たち。このカテゴリでは、あまり注目されていないがその魅力は十分なおすすめアニメ映画をご紹介します。時にはマイナーな作品こそが、心に残る感動や驚きを提供してくれることがあります。アニメ映画の広がりを感じさせる、隠れた名作の世界にぜひ足を踏み入れてみてください。

『サカサマのパテマ』(2013年)

原作・脚本・監督吉浦康裕
キャスト藤井ゆきよ、岡本信彦、大畑伸太郎、ふくまつ進紗、加藤将之 他

映画「サカサマのパテマ」は、2人のボーイ・ミーツ・ガールが重力が逆転した世界で繰り広げられる物語です。普通の重力とは逆さまの状態で生活する彼らの姿に、驚きと新奇さが広がります。しかし、この作品は予測不可能な展開で観客を飽きさせません。観る者が上下がわからなくなるような独特な設定や、世界がひっくり返るような奇抜なアイデアが光る映画です。SFファンタジーの魅力がたっぷり詰まったオリジナルアニメーションで、科学的にはありえないけれど、創造力にあふれた素晴らしい作品となっています。物語を追いながら、普段の感覚を覆す新しい視点を楽しんでください。

『どうにかなる日々』(2020年)

原作志村貴子
監督・脚本佐藤卓哉
脚本井出安軌、冨田頼子
キャスト花澤香菜、小松未可子、櫻井孝宏、山下誠一郎、木戸衣吹 他

恋の甘酸っぱいエピソードをお楽しみいただくための作品です。オムニバス形式のショートストーリー集で、4つの異なる恋模様が性をテーマに織り交ぜられています。登場する男女たちは、どうにもならない思いに苦しみながらも、それぞれの形で恋に向き合っていきます。恋の中にある些細な出来事やたわいもない瞬間に込められた深い感情を描きながら、現実の恋愛の切なさや複雑さに触れていただけることでしょう。愛と欲望が絡み合う中で生まれる感動や痛みを、優しく見守りながら共感できる作品となっています。是非、心に残る誰かの恋模様をお楽しみください。

『PERFECT BLUE(パーフェクトブルー)』(1998年)

原案竹内義和
製作総指揮鷲谷健
監督今敏
脚本村井さだゆき
キャスト岩男潤子、松本梨香、辻親八、大倉正章、秋元洋介 他

アニメ映画のサイコホラーといえば、まさにこの作品がおすすめです!不気味な演出と謎めいたサスペンス展開により、始終ハラハラと緊張感が走ります。物語の進行に伴い、人間の狂気に震え上がること必至です。エログロ表現が多く、R-15指定が付いているのもうなずけます。キャラクターデザインはリアルでデフォルメされず、これが怖さを一層引き立てています。さらに「鬱アニメ」としても知られ、視聴後の余韻は必ずしも良いものではありません。しかし、アニメならではの表現力を活かし、生々しい人間の心の闇が強烈に描かれています。現実と妄想、そして虚構の狭間を彷徨う不思議な感覚を味わってみませんか?

『パプリカ』(2006年)

原作筒井 康隆
監督・脚本今敏
脚本水上清資
キャスト林原めぐみ、古谷徹、江守徹、堀勝之祐、大塚明夫 他

一度の視聴では、この作品の奥深さを完全に理解することは難しいでしょう。先ほどの『パーフェクトブルー』と同じく、今敏さんが監督を務め、狂気に満ちた描写が魅力の一つです。物語は他人の夢に入り込むテクノロジーを取り扱ったSFで、人間の弱さや醜さがブラックユーモアを交えて奇妙に描かれています。声優陣の卓越した演技と斬新な演出、アイディアに富んだビジュアルが、一度観たら脳裏に刻まれ、繰り返し再生されるでしょう。夢と現実の狭間でどちらが本当なのか分からなくなる感覚も、楽しくてゾクゾクすることでしょう。

『楽園追放 Expelled from Paradise』(2014年)

原作ニトロプラス、東映アニメーション
監督水島精二
脚本虚淵玄
キャスト釘宮理恵、三木眞一郎、神谷浩史、林原めぐみ、高山みなみ 他

完全CGアニメーションで描かれる本作は、見た目の美しさだけでなく、SFロボットアニメ好きの心をくすぐる王道ストーリーが魅力です。物語の舞台は荒廃した地上を捨て、ほとんどの人々が電脳空間で平和な毎日を過ごしている近未来。しかし、そんな中でも精神世界での安寧と肉体の自由との間で揺れ動く人々の姿が描かれます。果たして幸せとは何か、という問いかけは、現代社会に生きる私たちの心にも響くことでしょう。また、見事なカメラワークと共に描かれる迫力の戦闘シーンも必見です。

<時を超えて語り継がれる名作> おすすめアニメ映画

時を超えて語り継がれる、不朽の名作たち。このカテゴリでは、多くの人に愛され、長く語り継がれるおすすめアニメ映画を厳選しました。その深いストーリーと感動は、世代を超えて未来にまで響きます。アニメ映画の歴史を刻んだ名作たちが、今もなお新しい世代に感動を届けています。

『AKIRA』(1988年)

原作・監督大友克洋
脚本橋本以蔵
キャスト岩田光央、佐々木望、小山茉美、石田太郎、玄田哲章 他

名前は聞いたことがあるけれど、まだ見たことがない。それはあなたも同じかもしれない。しかし、この作品はアニメの歴史において、卓越した作画力、画期的なカメラアングル、斬新な演出が当たり前となる前に、すでにその先を行っていた。『AKIRA』は、その表現だけでなく、ストーリーにおいても衝撃的なものがある。反政府組織との暴力的な抗議、暴走族の対立が激化する「ネオ東京」。キャラクタービジュアルやグロテスクな表現が強烈だが、特に驚くべきは物語の結末だ。主人公・鉄雄の行動には、言葉を失うほどの意味が込められている。公開されたのは1988年、昭和後期の東京オリンピックを予期した設定も驚くべき点だ。この不朽の名作は海外でも高く評価され、観て損はないだろう。

『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)

原作モンキー・パンチ
監督・脚本宮崎駿
脚本山崎晴哉
キャスト山田康雄、増山江威子、小林清志、井上真樹夫、納谷悟朗、島本須美 他

ルパン三世シリーズの中でも、特に愛される作品である本作。テレビ放送で何度も目にしたことがある人も多いだろう。その魅力の一端は、なんと言っても初監督作品となる宮崎駿の手腕にある。彼の独特なレイアウトや演出は、ジブリ作品に通じるものがあり、見逃せない。さらに、ストーリーも飽きさせないスリリングな展開が続く。ヨーロッパのお城を舞台にした泥棒たちの大胆な活躍は、ルパンらしい笑いとユーモアに溢れている。特に、ラストシーンでの銭形警部の名台詞は、物語全体を象徴するものだ。

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(1984年)

原作高橋留美子
監督・脚本押井守
キャスト古川登志夫、平野文、神谷明、田中真弓、千葉茂 他

アニメ映画の中でも特に評価の高い作品として知られているこの作品。1980年代に制作されながらも、その進化したアニメーション技術と独創的な演出はまさに時代を超越しています。従来の『うる星やつら』とは異なるSFストーリーが展開され、芸術的な背景美術、独特な構図やカット割りが不思議な雰囲気を醸し出しています。この映画はアニメ史において一線を画した作品とされ、後世の作品にも大きな影響を与えました(例: 『涼宮ハルヒの憂鬱』など)。ネタバレを避けるために詳細なストーリーは触れませんが、ミステリー要素が巧みに組み込まれており、考察しながら鑑賞することで深い楽しみが得られるでしょう。

『機動警察パトレイバー the Movie』(1989年)

原案ゆうきまさみ
監督押井守
脚本伊藤和典
キャスト古川登志夫 冨永みーな 大林隆介 榊原良子 井上瑤 他

アニメファンの間で語り継がれる伝説の作品、それが『機動警察パトレイバー』シリーズです。特に劇場版第2作が高い評価を受けていますが、その前にまずは第1作目を見逃せません!舞台は西暦2000年、大型作業用ロボット「レイバー」が社会に欠かせない存在となっていました。しかし、ある日、レイバーたちが次々に暴走し始めます。天才プログラマーからの挑戦状によって引き起こされる警察の奮闘が描かれます。公開当時、インターネットですら一般的ではなかった時代に、コンピューターウイルスを物語に組み込んだ押井守監督の先見性は驚異的です。この作品は30年以上前に制作されたものながら、未だに色褪せることのない社会派SFロボット作品として称賛されています。

『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(1995年)

原案士郎正宗
監督・絵コンテ押井守
脚本伊藤和典
キャスト田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大木民夫 他

「攻殻機動隊」は、押井守監督の代表作であり、SFアニメの金字塔とも言える作品です。このシリーズは劇場版やテレビアニメなどで展開され、その世界観や難解なストーリーが多くのファンを魅了しました。特に「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」では、原作漫画に新たな要素を取り入れつつ、現代に通じる緻密なSF設定が多く盛り込まれています。ストーリーの難解さもその情報量が多いからこそであり、ゾクリとする描写が数多く見られます。

<間違いなく定番> 高評価の人気アニメ映画おすすめランキング

絶対の定番、高評価を誇る人気アニメ映画。このカテゴリでは、多くの視聴者から支持を受け、高評価を誇るおすすめアニメ映画ランキングをご紹介します。これらの作品はアニメ映画ファンの間で確固たる地位を築き、多くの人に愛されています。安定の傑作たちが提供する感動や冒険を、ぜひご堪能ください。

宮崎駿監督|ジブリ作品アニメ映画ランキング

1位『天空の城ラピュタ』(1986年)
原作・脚本・監督宮崎 駿
キャスト田中真弓、横沢啓子、初井言榮、寺田農、永井一郎 他

いつでも楽しめて、何度観ても新しい発見がある!親子で共感できる珠玉の名作です。主人公のパズーは、その頼もしさが心地良く、共感を呼び起こします。一方のシータは気高さを感じさせ、男女の理想像そのものです。物語にはハラハラ・ドキドキする大冒険やアクションが詰まっており、憧れのアイテムである飛行石も魅力的です。そして空中都市の神秘的な世界は、興味や探求心をくすぐります。親子2〜3世代で共に楽しめ、お子さんにとっては冒険ファンタジーの入門作として最適です!

2位『耳をすませば』(1995年)
原作柊あおい
監督近藤 喜文
製作プロデューサー宮崎駿
脚本宮崎駿
絵コンテ宮崎駿
キャスト本名陽子、高橋一生、立花隆、室井滋、高山みなみ 他

ジブリの逸品ともいえる恋愛映画!物語は中学3年生の主人公が繰り広げる甘酸っぱい恋模様から始まります。子どもと大人の狭間にいるヒロインの悩みや成長が丁寧に描かれ、観る者に感動を与えます。思春期の迷いや「どんな大人になりたいのか?」という問いに向き合う姿勢が心に響く一作。この映画を観たら、きっと新しい一歩を踏み出したくなることでしょう。ノスタルジックな雰囲気も魅力で、オトナ世代にもおすすめの作品です。

3位『もののけ姫』(1997年)
原作・脚本・監督宮崎駿
キャスト松田洋治、石田ゆり子、田中裕子、小林薫、美輪明宏 他

この物語は、善と悪だけでなく、その間にある曖昧な領域を描いています。人間と自然、それぞれが信じる正義が衝突する中、主人公のアシタカは両者の間で板挟みになります。彼は勇敢にも、自然と人間の調和を模索し、どちらにも偏らずに奮闘します。その姿勢は愚直ではありますが、その真摯な姿勢には心打たれます。

子ども向け|ディズニーアニメ映画ランキング

1位『トイ・ストーリー』(1996年)
監督ジョン・ラセター
脚本ジョス・ウィードン、アンドリュー・スタントン、ジョエル・コーエン、アレック・ソコロウ
キャスト唐沢寿明、所ジョージ、名古屋章、永井一郎、三ツ矢雄二 他

ディズニー×ピクサーの傑作とも言えるこの映画は、おもちゃたちの冒険が織り成す感動のストーリーです。主人公のウッディは初登場時は少し難がありますが、シリーズを通じての成長が心温まります。小さなおもちゃたちが繰り広げる人間世界での冒険は、新しい視点と驚きに満ちています。おもちゃたちの工夫と連携による大胆な行動は、見ているこちらまで引き込まれること間違いなし!シリーズの第1弾から始まるウッディと仲間たちのエピックな脱出と帰還劇、ぜひお楽しみください。

2位『ライオン・キング』(1994年)
監督ロジャー・アレーズ、ロブ・ミンコフ
脚本ジョナサン・ロバーツ、アイリーン・メッキ、リンダ・ウールヴァートン
キャスト大和田伸也、中崎達也、宮本充、三ツ矢雄二、小林アトム 他

サバンナの厳しい掟に従い、ライオンが王者として君臨する姿を描いた波乱万丈な物語。特に印象的なのは「ハクナマタタ」という言葉。これは実はスワヒリ語で、シンバの人生の転機を象徴している。シンバの絶望から前向きな「なんとかなるさ」のメッセージは、人生の荒波に揺れる大人たちにも響くことだろう。そして、子供たちは「ハクナマタタ」の楽しい歌と踊りに夢中になり、笑顔に包まれること間違いなし!サバンナの奥深い冒険に心を打たれることでしょう。

3位『アラジン』(1993年)
監督ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
脚本ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ、テッド・エリオット、テリー・ロッシオ
キャスト三木眞一郎、麻生かほ里、宝田明、神谷明、山寺宏一 他

心が折れそうなときや疲れ果てたとき、ディズニーの『アラジン』に登場するジーニーに会いたくなることってありませんか?ランプの魔人・ジーニーは常にハイテンションでお調子者。ジョークやパロディを織り交ぜながら、貧しい暮らしを送る主人公アラジンの願いを叶えてくれます。ジーニーの陽気な姿に心が癒されたら、有名な魔法の絨毯での空中散歩のシーンでロマンチックな気分に浸ってみましょう。

大人向け|ディズニーアニメ映画ランキング

1位『リメンバー・ミー』(2018年)
監督リー・アンクリッチ
脚本エイドリアン・モリーナ
キャスト石橋陽彩、藤木直人、橋本さとし、松雪泰子、横山だいすけ 他

生者と死者の領域を行き来する物語なので、ガイコツ姿のキャラクターたちには一瞬戸惑うこともあります。しかし、その中に織り交ぜられた感動的なストーリーは、まさに名作と呼ぶにふさわしいものです。身近な人を亡くした経験のある方にとっては、感涙せずにはいられないでしょう。予測を裏切るほど巧妙な脚本もこの作品の見どころの一つです。亡くなった家族たちの存在を忘れず、ずっと心に刻んでおきたくなる映画と言えるでしょう。

2位『ズートピア』(2016年)
監督リッチ・ムーア、バイロン・ハワード
脚本ジャレド・ブッシュ、フィル・ジョンストン
キャスト上戸彩、森川智之、三宅健太、竹内順子、高橋茂雄 他

登場キャラクターたちは、愛らしいもふもふの動物たちが擬人化された姿!しかし、その愛らしい外見とは裏腹に、物語は深いテーマ「差別や偏見」を掘り下げています。肉食動物と草食動物の間の厳格な格差や、昔ながらのステレオタイプに基づくレッテル貼りなど、私たち人間にも身近な問題が主人公のジュディによって浮き彫りにされます。ウサギとキツネという異なる背景を持つキャラクターたちが織り成すズートピアでの激動の物語は、大人にとっても共感を呼び覚ますことでしょう。

3位『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』(1993年)
原案ティム・バートン
監督ヘンリー・セリック
脚本キャロライン・トンプソン
キャスト市村正親、土居裕子、三ツ矢雄二、大平透、小林アトム 他

名匠ティム・バートンが原案を手がけ、魅力的なストップモーションアニメ映画が誕生しました。ガイコツやゾンビなどのおどろおどろしいキャラクターたちが登場する一方で、その動きやセリフはチャーミングで、意外なほど怖さは感じません。物語は終始ミュージカルのリズムで進行し、劇中の音楽も素晴らしいものです。クリスマスの陽気で楽しい雰囲気に憧れるオバケたちの姿を通して、大人になった今こそ見つかる新たな感動が待っていることでしょう。不気味さとユニークさが織り交ぜられた、不思議なミュージカル映画をお楽しみください。

新海誠監督|アニメ映画ランキング

1位『すずめの戸締り』(2022年)
原作・脚本・監督新海誠
キャスト原菜乃華、松村北斗、深津絵里、染谷将太、伊藤沙莉、花瀬琴音、花澤香菜、神木隆之介、松本白鸚 他

映画の実際の進行を知るまで、この物語がどれほど感動的でメッセージに富んでいるかを理解できませんでした。予告編ですら敢えて触れていないストーリーの中核である「ある出来事」は、新海誠監督らしいファンタジーの要素として綴られています。最初は九州の田舎町の少女が不思議なできごとに関わり、日本中を旅するというロードムービーのような楽しい雰囲気が漂っていましたが、途中で物語は一変します。コミカルとシリアスが織り交ぜられた展開に心をつかまれ、結末では驚きの仕掛けが待っています。鑑賞後には心地よい余韻と満足感が残ることでしょう。

2位『秒速5センチメートル』(2007年)
原作・脚本・監督新海誠
キャスト水橋研二、近藤好美、尾上綾華 他

鑑賞後に余韻に浸れるアニメは珍しいのではないでしょうか?この作品は通常の映画とは異なり、3つの短編から構成された物語です。突拍子もない出来事は起こりませんが、文学的でノスタルジックな雰囲気に、観る者を一気に引き込みます。登場人物たちの不安や切なさが、見ている側にもダイレクトに伝わる表現技法が素晴らしいです。ラストシーンの山崎まさよしさんの「One more time, One more chance」を聴く頃には、自分の中にある未練や女々しさをかなぐり捨てたくなります。全編が約60分という短さもちょうど良く、何度も観たくなる映画となっています。

3位『君の名は。』(2016年)
原作・脚本・監督新海誠
キャスト神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子、成田凌 他

「もしかして、入れ替わってる!?」でお馴染みの作品。公開当時に大きな話題になり、多くの人が観たことがあることでしょう。社会現象になるほどのムーブメントを巻き起こしただけあり、脚本の面白さは抜群です。爽やかさと甘酸っぱさ、そしてSFならではの意表を突いたサプライズが絶妙に組み合わさり、人の不幸や死などではない角度からも泣かせる感動ポイントが際立ちます。オリジナルアニメとしては非常に完成度が高く、ストーリーの構成も見事です。観たことのない方は、是非一度視聴してみてください!

細田守監督|アニメ映画ランキング

1位『時をかける少女』(2006年)
原作監督脚本キャスト
筒井康隆細田守奥寺佐渡子仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、垣内彩未、原沙知絵 他

この作品を見逃すと、他の細田守監督の作品を語れない!それほど、細田守氏の原点とも言える映画です。ますます驚かされるのが、タイムリープの力を偶然手に入れたヒロイン・真琴の性格です。主人公らしからぬ彼女の利己的な行動は、とにかく愉快で…。その明るい言動にニヤニヤしていたかと思うと、千昭が真琴に「オレとつきあってくれない?」と言った瞬間から雰囲気が一変。爽やかな日常から、状況は急激に変化していきます。ジリジリとした夏の蒸し暑さが伝わるような空気感や、モラトリアム期の真琴に自分を重ねてウズウズする感覚も、奇妙に心地よかったです。ラストの切ない展開に胸が締め付けられるような時、今の一瞬を大切に生きようと思わせる力強いメッセージが込められた映画です。

2位『サマーウォーズ』(2009年)
監督細田守
脚本奥寺佐渡子
キャスト神木隆之介、桜庭ななみ、富司純子、谷村美月、永井一郎 他

夏の訪れとともに心が躍り、魅了される映画の傑作。物語は数学の才能に恵まれつつも控えめな性格の少年が成長し、憧れの先輩の実家で繰り広げられる大家族の温かな愛と絆に触れ、何度も心揺さぶられます。先進技術が生み出す仮想空間・OZと、自然満喫な田舎の名家が交錯する舞台で、新旧の対比が鮮やかに描かれます。内気な少年が田舎の大家族に支えられ、果敢に「世界を救う」という大いなる使命に挑む、燃えるような青春の物語。涙は悲しさからではなく、全力で生きる情熱に心が打たれることでしょう。

3位『バケモノの子』(2015年)
原作・監督・脚本細田守
キャスト役所広司, 宮﨑あおい, 染谷将太, 広瀬すず, 大泉 洋, リリー・フランキー 他

この作品は、細田守監督の中でも最も鮮烈なファンタジー要素を含んでいます。物語は、幼少時に異世界に迷い込んだ少年が、バケモノの弟子になり共に過ごすという独特なプロットです。しかし、単なる異種族の共生だけでなく、物語は17歳で再び人間界に戻れるようになる少年と、そこで出会う少女との交流に進化します。九太は自らの生きる道を選択しなければならない中で、異世界と人間界が交錯する中で大きな事件に巻き込まれます。初めは対立していた2人が次第に心を通わせ、本物の親子のような絆を築いていく様子は、予測可能ではありますが感動的です。

ドラえもん|アニメ映画ランキング

1位『映画ドラえもん のび太の新恐竜』(2020年)
原作藤子・F・不二雄
監督今井一暁
脚本川村元気
キャスト水田わさび、木村拓哉、渡辺直美 他

「ドラえもん」シリーズは、子ども向けの映画ながらも、大人が納得し感動できる素晴らしい作品です。大人の視点で突っ込みどころが少なく、心から楽しめるストーリー展開が特徴です。特に、恐竜の卵から生まれた双子の恐竜、キューとミューの愛らしさに加えて、のび太くんがキューとの成長を通じて克服していく姿勢は感動的です。さらに、恐竜の歴史を巧みに絡めた衝撃的な事件や、画面に釘付けになるシーンが随所に散りばめられています。ストーリーは見事に練られ、思わず唸るほど綺麗に回収される伏線も見逃せません。子どもと大人が共に楽しめ、大いに満足できる名作と言えるでしょう。

2位『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~』(2011年)
原作藤子・F・不二雄
監督寺本幸代
脚本清水東
キャスト水田わさび、沢城みゆき、小林由美子、加藤浩次 他

大山のぶ代さんが声優を務めた"旧ドラえもん"の時代から名作として称えられる「鉄人兵団」がリメイクされました。物語はロボットの惑星から地球侵略にやってきた鉄人兵団との激しい戦いを描いていますが、その裏には主要キャラクターたちの熱い友情が息づいています。リルルとしずかちゃんの交流は旧作でも視聴者の心を打ちましたが、新作ではのび太くんとの絆に加え、オリジナルキャラクター・ピッポとの絆も感動的に描かれています。のび太くんやしずかちゃんとの交流を通じて、ロボットのリルルやピッポの心に芽生える「優しさ」と「思いやり」。これらの感情は、きっと観客の心にも深い感銘を与えるでしょう。

3位『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』(2016年)
原作藤子・F・不二雄
監督・脚本八鍬新之介
キャスト水田わさび、白石涼子、大塚芳忠 他

幼少時、誰もが一度は経験したことのある、あるいは経験したいと思ったこと、「家出」。『ドラえもん』のお馴染みメンバーが登場し、なんとなく7万年前の旧石器時代まで家出をし、自身たちの理想の世界を築くという興味深い物語。以前の作品で圧倒的なインパクトを残したギガゾンビやツチダマといった敵役も、このリメイク版ではかなり穏やかに変更されています。また、人間のククルだけでなく、のび太が作り出したペットのペガ・グリ・ドラコとの友情も掘り下げられ、ラストでは感動を誘うシーンもあります。ただし、ドラえもんの道具を使ってさまざまな作物を育てたり、ククルの一族を日本に移住させたりすることは、「歴史を大きく変えることにならないか心配だな…」という点が気になります。

クレヨンしんちゃん|アニメ映画ランキング

1位『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(2014年)
原作臼井儀人
監督高橋渉
脚本中島かずき
キャスト矢島晶子、藤原啓治、ならはしみき、こおろぎさとみ、武井咲、コロッケ 他

子供も大人もワクワクする「クレしん映画」なら、これ!「父ちゃんがロボットになっちゃう」という、しんちゃん映画らしい軽快な設定なのに、親たちにとっては感動の傑作となっています。笑いあり、泣きありの全力のふざけたシーンと同時に、「父親の威厳がなくなった」という現代の親のリアルな心情も描かれ、子供を持つ親には深い考察を促します。特に、ロボ父ちゃんとの感動的なやりとりには何度も心を打たれました。それでも、しっかりとしたギャグやパロディも存分に楽しめる!感動的な場面から急に飛躍した演出まで、子供たちも飽きずに楽しむことができます。そして、見逃せないのが、ラストの腕相撲のシーン。そこでは涙が溢れ出ること間違いなしです…!

2位『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年)
原作臼井儀人
監督・脚本原恵一
キャスト矢島晶子、藤原啓治、ならはしみき、こおろぎさとみ、津嘉山正種、小林愛 他

広く知られている感動的な映画ですね。この作品は、おそらく子供よりも大人の方がファンが多いことでしょう。その理由は、今の時代にはない「懐かしさ」への共感が大人にとって大きいからかもしれません。子供時代は無条件に未来への希望にあふれていましたが、大人になると現実を知り、目の前の課題に必死で取り組み、気がつけば「楽しい」という感情から遠ざかってしまうこともあります。そんな大人たちが「あの頃は良かった」と感じる気持ちに訴えかけ、徐々におかしくなっていくひろしやみさえたちの姿が描かれています。しかし、大人たちの心の脆さを見ながらも、しんちゃんが見つけ出した答えに感動し、心が震えました。平成から令和への変わり目に、現代を前向きに生きるヒントを得るためにも、この作品を観てみてください。

3位『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』(2002年)
原作臼井儀人
監督・脚本原恵一
キャスト矢島晶子、藤原啓治、ならはしみき、こおろぎさとみ、屋良有作、小林愛 他

戦国時代への不思議なタイムスリップ、それが野原一家の新たな冒険!実は、この映画は『BALLAD 名もなき恋のうた』として実写映画にもなっているんです。驚くべき脚本と、子ども向け映画とは一線を画す本格的な時代劇のストーリーが、この作品を特別なものにしています。戦国時代の厳密な時代背景に基づいた出来事が中心なので、今回のしんちゃんはちょっぴり控えめ。でも、5歳のしんちゃんらしい純真で優しい言葉には、映画のキャラクターだけでなく、私たちも何度も感動することでしょう。そして、野原一家以上に映画のオリジナルキャラクターが際立っています。最後のシーンの驚きは、ぜひ多くの人に味わってほしい感動の一場面です。

名探偵コナン|アニメ映画ランキング

1位『劇場版 名探偵コナン ベイカー街の亡霊』(2002年)
原作青山剛昌
監督こだま兼嗣
脚本野沢尚
キャスト高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、林原めぐみ、折笠愛 他

初期のコナン映画であるため、近年のアクションの派手さはないものの、本作は緻密な伏線、トリック、推理があり、上質なミステリーを楽しむことができます。映画の舞台は、コナン(新一)が愛するホームズが活躍する19世紀末のロンドン!異国情緒溢れる荘厳な世界観がワクワク感を増幅させます。ゲーム内で攻撃を受けたり、飛び降りたりするとゲームオーバーで姿が消えるため、仲間が最後の言葉を残して脱落していく様子も感慨深い…!ゲーム内と現実の両方で犯人を見つけていく展開は斬新であり、最後まで目が離せません。

2位『劇場版 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』(1997年)
原作青山剛昌
監督こだま兼嗣
脚本古内一成
キャスト高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、山口勝平、塩沢兼人 他

コナンシリーズの歴史に刻まれた、第1弾の劇場版!本作は殺人事件ではなく、爆破事件がメインです。犯人からの爆破予告に翻弄されながらも、コナンは巧みな推理で危険を次々に回避していきます。特に注目すべきは、環状線の電車に仕掛けられた爆弾の場所を推理するシーン!その鮮やかな名推理には思わずうっとり。クライマックスでは蘭と新一の感動的なやりとりもあり、キュンとしながら涙がこぼれることも?最後の蘭の名台詞も愛らしさ満点…!個人的には、毛利のおっちゃんのコナンへの意外な親心にもニヤリとしました。公開から20年以上たっても色あせない、素晴らしい名作です。

3位『劇場版 名探偵コナン ゼロの執行人』(2018年)
原作青山剛昌
監督立川譲
脚本櫻井武晴
キャスト高山みなみ、古谷徹、上戸彩、博多大吉、冨永みーな 他

最近のコナン映画は、実写映画さながらの壮大なアクションが特徴ですね。その中でも、特に多くのファンを魅了したのが「ゼロの執行人」です。本作で注目されたのが安室さんの存在で、彼はネット上で「100億の男」と呼ばれ、興行収入も100億円を超える大ヒットを記録しました。事件の詳細は子供には少し難しいかもしれませんが、見ているだけで緊張感と興奮が高まるダイナミックなアクションは、きっとどの世代も楽しめることでしょう。また、各キャラクターが持つ異なる「正義」の観点や考え方にも注目です。

まとめ

これだけの素晴らしいアニメ映画が続々と登場する中、2024年のおすすめアニメ映画ランキングは、永遠の名作と呼ぶに相応しい作品で満ちています。感動の連続、飽きることのないストーリー、そしてキャラクターたちの成長。これらの要素が絶妙に調和し、観るたびに新たな発見があることでしょう。

エンタメの最先端を行くこれらの作品を通して、アニメ映画の奥深さを再発見し、心に残る冒険に出かけませんか?2024年、新たな映画体験があなたを待っています。どうぞ、お楽しみください!

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