「昭和」という言葉は、今や遠い昔の記憶となっています。およそ70年前の時代、日本は激動の時期を過ごしました。この70年の間に、技術や文化が驚くべき速度で進化してきました。しかし、進化の中で忘れ去られがちなのが「常識」です。昭和時代の常識は、現代では考えられないほど異なることがあります。
そこで今回、私たちは「信じられない昭和の常識」をアンケート調査し、ランキングにしてみました。昭和時代には、我々現代人が想像もつかないような常識が存在していたのです。果たして、その中にはどんな驚きの事実が含まれているのでしょうか?それを探るべく、この記事では昭和の常識について解説していきます。
昭和の常識ランキング:今では信じられない衝撃の事実
みんなが選ぶ、昭和の常識ランキング:今では信じられない衝撃の事実の49位から4位までを一気にご紹介していきます。
- 49位 ペットの犬・猫は基本外飼い
- 48位 小学生のなりたい職業として野球選手の人気が高かった
- 47位 新婚旅行は海外ではなく国内旅行が主流
- 46位 写真を撮りたい時はカメラを持ち歩く
- 45位 テレビは一家に1台。家族でチャンネル争いをしていた
- 44位 牛乳に溶かして飲むミルメークが給食に出ていた
- 43位 公衆電話をかけるのにテレホンカードが重宝
- 42位 家に電話が1台(1回線)のみ。電話をすると相手の親が出て呼び出してもらった
- 41位 皆で撮った写真は焼き増しして配る
- 40位 ゴールデンウイークは飛び石連休が当たり前だった
- 39位 素人参加番組がとても多く、その殆どで賞金や商品が貰えた
- 38位 犬のウンチが道端によく落ちていた
- 37位 電話がダイアル式だった
- 36位 公衆トイレの大便器は和式ばかりだった
- 35位 たくさんの電話番号を記憶したり、アドレス帳に手書きでメモしなければならなかった
- 34位 缶ジュースや缶ビールの蓋はプルタブ(プルトップ)で、缶から切り離すものだった
- 33位 テレビが映らない時は叩くと直る
- 32位 駅の改札は切符を1枚1枚駅員が確認
- 31位 少年ジャンプは200円以下
- 30位 テレビから流れる音楽を息を潜めて録音する
- 29位 公衆電話がそこらじゅうにあった
- 28位 テレビのゴールデンタイムで毎週プロレスを中継していた
- 27位 一般人にドッキリを仕掛けるテレビ番組があった
- 26位 缶ジュースは100円
- 25位 1リットルのジュースはペットボトルではなくガラス瓶に入っていた
- 24位 給料が手渡し
- 23位 絵が動かないテレビCMがたくさんあった
- 22位 真冬に小学生が男女問わず上半身裸で乾布摩擦
- 21位 給食にご飯がなく、パンかソフト麺だけ
- 20位 学校給食に鯨肉が出ていた
- 19位 学校で先生にゲンコツやビンタされても問題にならなかった
- 18位 待ち合わせに失敗したら駅の伝言板にメッセージを残す
- 17位 車の運転はシートベルトなしでもOKだった
- 16位 正月はどこの店も閉まっていた
- 15位 会社の中でタバコを吸いながら仕事をしていた
- 14位 不在時に宅配便が届くと隣の家の人が預かってくれた
- 13位 職員室で先生がタバコを吸っていた
- 12位 子供でもお酒やタバコが買えた
- 11位 バイクはヘルメットナシでもOKだった
- 10位 消費税はなかった
- 9位 ゴールデンタイムのテレビ番組で女性の裸が放送されていた
- 8位 部活中などに水を飲んではいけない
- 7位 映画館でタバコが吸えた
- 6位 駅のホームなどには痰(たん)を吐くための痰壺があった
- 5位 病院の待合室でタバコを吸っている人がいた
- 4位 飛行機でタバコが吸えた
3位は「電車のトイレは線路上に垂れ流し」
第3位に輝いたのは、「電車のトイレは線路上に垂れ流し」という信じられない常識でした。明治時代から2002年3月まで存在していたこの珍しい事実が、驚きの3位にランク・インしました。
明治時代から昭和27年頃まで、列車内のトイレは線路上に垂れ流す仕組みが一般的でした。これは、当時の技術水準や社会環境の制約から、現代人には想像もつかないような現象でした。しかし、この仕組みは様々な問題や衛生上の懸念が浮上し、結果として「貯留式」のトイレへの切り替えが進行していきました。
この変化は、社会の進歩と共に、衛生基準や快適性の向上を目指した結果でした。昭和時代には、日常生活の中でさまざまな斬新なアイデアや解決策が生まれましたが、その一部が現代人には信じがたいものとなっています。
2位は「1ドルは360円」
2位に輝いたのは、「1ドルは360円」という信じがたい事実でした。昭和24年から46年にかけての特殊な固定相場であり、この事実が2位にランクインしました。
第二次世界大戦後半に締結された「ブレトン・ウッズ協定」により、円相場は今では考えられない「1ドル360円」という固定相場で22年もの間維持されました。この時代、世界の経済秩序を再建するための新しい金融システムが模索され、その一環としてこの固定相場が採用されたのです。
この固定相場制度は、当時の経済状況や政治的な背景から生まれたものであり、その影響は大きかったです。日本経済が急速に成長し、国際的な取引が盛んになる中で、この固定相場は経済の発展を支える一因となりました。
しかし、時代が移り変わり、経済状況や政治情勢も変化する中で、このような固定相場制度も適応できなくなりました。現代では、1ドルが360円という価値は非常に低く感じられますが、当時はそれが当たり前のように受け入れられていました。
1位は「電車内でタバコが吸えた」
1位に輝いたのは、「電車内でタバコが吸えた」という驚くべき事実でした。現代では考えられないほどの衝撃的な常識であり、今やったら確実に列車から降ろされそうな行為が、堂々の1位に輝きました。
当時は、新幹線などでの「喫煙所」が用意されている場合もありましたが、驚くべきことに、一般の座席でもタバコを吸うことができたのです。座席には灰皿が標準装備され、乗車中はいつでも気軽にタバコが吸える状況が普通でした。
この当時の列車内でのタバコの消費は、現代の感覚からすると信じがたい光景です。しかし、当時はタバコが社会に普及し、喫煙が一般的な行為であったため、列車内でもタバコを吸うことが一般的でした。
しかし、健康への意識の高まりや喫煙規制の強化など、社会の価値観が変化する中で、このようなタバコを吸う行為は徐々に問題視されるようになりました。現代では、公共の場での喫煙は制限され、喫煙室が設けられるなど、状況は大きく変わっています。
まとめ
昭和の常識ランキングを振り返ると、今では信じられないほどの衝撃的な事実が明らかになりました。電車内でのタバコの喫煙が普通に行われ、トイレの排泄物が線路上に垂れ流される時代があったこと、さらには1ドルが360円で固定されていた時代もありました。これらの事実は、現代人にとっては驚きや衝撃を与えるものです。
昭和時代の常識は、その当時の社会状況や技術水準に基づいて形成されていましたが、時代が進むにつれて価値観や基準が変化しました。現代では考えられないような事実が、当時の日常生活の一部であったことを知ることは、歴史を理解し、社会の変遷を見る上で貴重なものです。
このランキングは、昭和時代の日常生活がどのように進化してきたかを振り返り、また、現代の常識との対比を通じて、社会の変化を考えるきっかけを提供しています。今後も過去の常識を振り返り、未来に向けて新たな視点を得ることが、より豊かな社会を築くための一助となるでしょう。