大人になると涙を流す機会は少なくなるもの。たまには思いっきり泣いて、感動して、リフレッシュしたいなんて気持ちになることもあるのではないでしょうか?
そんな時におすすめなのが【感動・泣けるアニメ】しっとりとした後味を残して終わるものや、痛みを乗り越えて成長したキャラクターたちの姿に心打たれるものまで。紹介していきます!
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
紹介する作品は「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」です。
Introduction
昔は仲良しだった幼馴染たち。
でも、高校生になった彼らの距離はいつの間にか離れてしまっていた。ヒキコモリぎみの主人公”じんたん”。
ギャル友達に流され気味の”あなる”。
進学校に通う“ゆきあつ”と”つるこ”。
高校には進学せず旅を重ねる”ぽっぽ”。
そして、仲良しだった小学生の頃から、
それぞれが変わっていく中で変わらない少女”めんま”。ある日、”お願いを叶えて欲しい”とじんたんにお願いするめんま。
困りながらも“めんまのお願い”を探るじんたん。そのめんまの願いごとがきっかけとなり、それぞれの領域でそれぞれの生活を送っていた幼馴染達は再びかつてのように集まりはじめる。
©ANOHANA PROJECT 公式サイトより引用
これは言わずと知れた超有名作品ですね。何度見ても、泣いてしまう大好きな作品です。今年は10周年という大きな節目であり、また、「10年後の8月」にあたる月です。10周年ということもあり、久しぶりにあの花を見てみたのですが本当に良かったです。最終話は本当に号泣でしたね。
キャラクター
めんま(CV:茅野愛衣)
とても明るく、めんまがいるといつも場が和みます。笑った顔が本当にキラキラしていて可愛いです。
じんたん(CV:入野自由)
高校では引きこもりがちですが、本当に仲間思いの頼れるリーダーです。じんたんはかっけーんすよ。
あなる(CV:戸松遥)
あなるは昔から他人に流されやすいですが、心の中の本心は全くぶれていないと思います。
ゆきあつ(CV:櫻井孝宏)
頭も顔もいいですが、まさかあんなことをしていたなんて…… でも、見た目に似合わず熱いとこもあります。
つるこ(CV:早見沙織)
しっかりもののお姉さんという感じです。見た目からも育ちの良さがわかりますね。
ぽっぽ(CV:近藤孝行)
色んなとこで旅をしているぽっぽ。ノリも良く一番友達にしたいタイプですね。
良かったところ
私が特に良いと思ったところはこの2つです!1つずつ紹介していきましょうー!
- 各キャラクターが抱える様々な感情が嫌というほど伝わってくること
- 舞台である秩父の美しい街並みやどこか懐かしさを感じさせる描写
各キャラクターが抱える様々な感情が嫌というほど伝わってくること
この作品は今まで見た中でトップレベルで感情移入ができると思いました。補足で書いたように、めんまが死んでしまったのは自分のせいだと思い込み、どんどん5人の距離が広がっていきますが、高校になってもめんまのことを忘れらない5人でした。そんなときにじんたんの目の前にめんまが現れます。最初はじんたんだけに見えるめんまのことを誰も信じていませんでしたが、徐々にめんまの存在を信じ始めます。
このように最初はめんまのことでわだかまりがとてもあったけど、再びめんまという存在のおかげで、お互いの距離を縮めていき、協力していく姿は本当にめんまのことを全員が思っている証拠だと思いました。しかし、そういった綺麗な感情だけでなく、汚い感情もそれぞれが持っているのもこの作品の魅力だと思いました。じんたんだったら、自分だけに見えるめんまという状況を壊したくないと思ったり、つるこだったらめんまのためでなく自分のためにめんまを成仏したいと思ったりなど、それぞれが自分の私利私欲のために行動してしまうのは共感できました。最初の5人のバラバラの感情、みんなで1つになった感情、どちらも人間らしく素敵だと思いました。また、最初は苗字で呼び合っていましたが、みんなが1つの目標に向かうことであだ名での呼び方になったりと、呼び方はそれぞれの心の距離を確認できる一種の指標のように感じました。
※ここはネタバレになるので見ていない人は飛ばしてください
11話の最初のほうで5人がめんまを成仏することができなかった理由について話してるうちにそれぞれの感情が爆発してしまうシーンが一番大好きでした。お互いが思っていることをすべて晒して初めてみんなの心が1つになるシーンは最後のめんまを見つけるシーンと並ぶくらい泣いてしまいましたね。思っている言葉は口にすることで初めて相手に伝わると私は考えているので、口に出して伝えるというのは本当に大切だと改めて感じました。(あなるはじんたんに早く告白してほしいです(笑)。)
舞台である秩父の美しい街並みやどこか懐かしさを感じさせる描写
この作品の舞台は秩父ですが、どこか懐かしさを感じる素敵な雰囲気です。実際の聖地には3回行ったことありますが、本当にアニメ通りでした。定林寺の座るとこにあるお坊さんの看板とかもまんまでした。現地の秩父の場所に対するリスペクトを感じましたね。また、夏の話がメインなので、秩父の田舎の感じや街並みがより引き立つと感じました。私は最初の写真にもある秩父橋が特に好きですね。みんながあの橋を渡って秘密基地に行ったり、じんたんがめんまをよくおんぶしていた印象です。やっぱりあの花と言われたら真っ先にあの橋を思い出しますね。実際の聖地も行きましたが、ここにあの超平和バスターズも通っていたと思うと何かこみ上げるものがありましたね。
そして、いろいろ調べてみるとノケモンという名のポケモン金、ボボボーボ・ボーボボというアニメやキッズウォーというドラマの主題歌でもある「secret base~君がくれたもの」などの2000年代初期くらいのものがよくアニメに出ていました。なので見る年代によってはより懐かしさを感じるのかもしれませんね。
最後に
今回は「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」について紹介していきました。本当に日本が誇る名作です。何度見てみ面白く、涙を流す人も多いのではないでしょうか?夏のアニメといったらまずあの花が思い浮かびますね。私はいいタイミングで流れる 「secret base~君がくれたもの」 を聞くと涙が出てしまいます。あの冒頭の歌詞の「君と夏の終わり、将来の夢、大きな希望忘れない。」を聞くと、鳥肌が立ちますね。
また、「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」を一緒に合わせて見てほしいです。アニメの名シーンはもちろんのこと、アニメでは語られなかった超平和バスターズ6人の思い、小学生編の頃を詳しく描かれています。よりあの花に対する理解が深まりますね。
10周年グッズはアニプレックス+で8月28日から予約開始となっているので気になる人はチェックしてください。なくなり次第販売終了とのことなのでお早めに!
Vivy-Fluorite Eye’s Song-
紹介するアニメは「Vivy-Fluorite Eye’s Song-」です。
Introduction
“ニーアランド”、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。
史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。
ー「歌でみんなを幸せにすること」。自ら与えられたその使命を果たすため、いつか心に込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。
ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。
マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。
果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。
これは〈私〉が〈私〉を滅ぼす物語ー
AIの『歌姫』ヴィヴィの、長年の旅が始まる。
WIT STUDIO×長月達平×梅原英司
エンターテイメントの名手たちが、引き寄せあった絆で紡ぐSFヒューマンドラマ、ここに開幕。
©Vivy Score / アニプレックス・WIT STUDIO 公式サイトより引用
この作品は2021年春アニメとして放送された作品です。私はこの作品をリアルタイムで見ていませんでした。しかし、評判が良さそうだったので、視聴してみた結果、はまってしまいましたね。未来の話ですが、AIと人間という少しずつ身近になっているテーマに共感を覚えました。将来、あらすじのようにAIと人間が戦争になってしまうことはないと思いますがAIの進化により、人間の仕事が少しずつ奪われていくと考えると、便利にはなるけど、仕事は奪われた人は少なからずAIに否定的な感情になっていくと感じました。そういった意味ではこのアニメのように将来、AIと人間が対立する可能性があるのではないかと思い、妙に現実味が湧いてきました。ストーリーだけでなく、作画やヴィヴィの歌も素晴らしく、あっという間のワンクールでした。
登場人物
ヴィヴィ(CV種﨑敦美)
史上初の自律人型AI。
AIとしての使命は「歌でみんなを幸せにすること」。そのために心を込めて歌うことを目標としている。
約束や想いを重視し、人類に仕えるAIの『歌姫』。
マツモト(CV福山潤)
100年後の未来からヴィヴィのもとにやってきたAI。
AIとしての使命は「AIと人類の戦争を回避すること」。そのためにヴィヴィと共にAIを滅ぼすことを目標としている。お喋りで自信過剰、AIらしからぬ個性の持ち主。
この作品のおすすめポイント
まず、この作品は100年後の未来を救うために、戦争のきっかけとなる歴史の転換点で、マツモトがいた世界のようにならないようにシンギュラリティ計画を遂行するといった感じです。それぞれの転換点で各2話ずつのお話があります。2話ずつで話が区切られているので、見やすく、時代が進むごとにAIの進化をより感じることができました。私は5話、6話の人類史上初めての人間とAIの結婚をした話が好きでしたね。
ヴィヴィとマツモトの変化
ヴィヴィは最初、無機質なAIでしたが、シンギュラリティ計画の中で、いろんなことを経験して、いろんなAIや人間の思いを知ることで徐々に感情を持つようになったと思いました。それはマツモトも同じで、少しずつ変わっていくヴィヴィと対立して、AIは任務のためだけに動けば良いと言っていましたが、ヴィヴィの熱い思いに感化されて、あれほど理屈的だったマツモトが目的以外のために行動していたのは感動しました。マツモトがヴィヴィの歌を観客として聞いてみたいという言葉は、完全に彼の変化が感じられました。たとえ、AIでもプログラムに組み込まれてなくても、人間と同様に心を持つことができると感じました。
作画と音楽が最高!
この作品の作画は本当に素晴らしいです。背景の建物が近未来感があり、将来の世界はこのようになっていくのかと想像できました。そして、圧巻だったのは戦闘シーンですね。WIT STUDIOさんが担当しているので戦闘シーンは最高でした。ヴィヴィの戦闘は近接型のゴリゴリの乱打戦でとても迫力があり、マツモトは上の写真のようなサイコロを何個も増やして、乗り物にしたりと独特の戦い方が良かったですね。
この作品のメインでもある「歌」も私は良かったと思います。ここに関しては賛否両論がありましたが、私は賛成派です。どの歌も良かったですが、やはり最後のヴィヴィが歌った「Fluorite Eye’s Song」がとても良かったです。彼女の目的は歌でみんなを幸せにすること、そのために心を込めて歌う必要がありました。しかし、ヴィヴィはずっと心を込めるいう意味がわかりませんでした。その答えがこの歌に込められています。歌詞を見てみるとヴィヴィのすべての思いを感じることができる気がします。
心を込めるとは?
※ここはネタバレを含んでいるので、この作品をまだ見てない人は飛ばしてください。
7,8話でディーヴァがいなくなる前にアーカイブでヴィヴィが心を込めるとはどういうことかを彼女に聞いた時に、「思い出と一緒に歌うこと」と言っていました。そのときのヴィヴィはあまりピンときていませんでしたが、最後に彼女が心を込めるという答えが自分の100年間のシンギュラリティ計画を歌った 「Fluorite Eye’s Song」 でした。これはヴィヴィ自身が体験した思い出、記憶を歌っています。つまり、ヴィヴィは歌姫であるディーヴァと同じ考えにたどり着くことができたのだと思いました。この二人の考えが同じやんって気づいたときは鳥肌が立ちましたね。最後のショートカットのヴィヴィは再びディーヴァのような歌姫になってほしいですね。
最後に
今回は「Vivy-Fluorite Eye’s Song-」について紹介してきました。2~3話で構想されるエピソードはどれも面白いです。ヴィヴィとマツモトの変化にも注目して見てみてください!ヴィヴィの歌を歌っている方は八木海莉さんでYouTubeでカバーなどをされていて今話題のアーティストです。力強い歌声ながら、どこか儚さもありヴィヴィにぴったりだと思いました。作品で登場した歌はapple musicなどで定期購読していれば、聞くことができます。
3月のライオン
紹介するのは「3月のライオン」という作品です。
Introduction
これは、様々な人間が何かを取り戻していく、優しい物語。そして戦いの物語。
主人公・桐山零は幼い頃に事故で家族を失い、心に深い孤独を負う17歳のプロ将棋棋士。
©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会 公式サイトより引用
東京の下町に一人で暮らす零は、あかり・ひなた・ももという三姉妹と出会い、少しずつ変わり始めていくー。
このアニメは将棋がメインのお話です!私は、感動アニメのカテゴリーに入ると思っています。正直、将棋アニメと聞いて、「よくわからなそう、難しいそう」と思う人もいると思います。しかし、そんなことは全くありません!将棋がメインのお話ですが、そのなかでも人と関わる大切さを教えてくれる作品だと思いました。人は1人では生きられない。いろんな人と関わることで、様々な考えを学び、成長することができるのだと改めて感じることができました。また、メインの将棋も初心者向けに解説をしてくれたり、各駒の動かし方も、かわいい歌形式で学べます。将棋をやったことがなくても簡単ルールくらいはこのアニメを見終えたころにはマスターしているはずです。私もこのアニメで将棋に興味を持ち将棋のアプリをやり始めたのですが、全く勝てません(笑)。
このアニメは全部で44話(4クール)で構成されており、比較的長いですが、私は見始めたら止まりませんでしたね。最後のほうは終わってしまうのが名残惜しかったです。
次の章では、なぜ「3月のライオン」にはまったのかを自分なりにまとめていきたいと思います。
なぜ「3月のライオン」にはまったのか?
私がこのアニメにはまった理由を考えていたのですが、それはこのアニメがメインの主人公にフォーカスするのはもちろん、様々な登場人物にもスポットライトを当ててくれたからだと感じました。主人公以外の登場人物の過去であったり、それぞれが抱えている悩みなども詳しく書かれていたので、出てくる登場人物全員が主人公というような感じがしました。4クールという長い話数のおかげで、本当に様々な登場人物が出てきます。公式サイトの人物相関図を見れば、その多さにびっくりするはずですよ。その中で、面白い回だったり、感動する回など見ている人を様々な感情にしてくれるのも魅力ですね。そして、自分に好きな登場人物ができるとその人にとても感情移入がしやすくなり、もっとこのアニメを楽しむことできます!
余談ですが、このアニメは結構ごはんの描写があるんですけど、夜に見ると軽く飯テロなので気を付けてください(笑)。
おすすめ回!
私のおすすめ回は第30話(第2クール8話)です。(多少のネタバレがあるので、ネタバレが嫌な人は飛ばしてください)
この回のBパートは主人公のライバルである二階堂にフォーカスを当てています。新人戦で主人公である桐山と決勝戦を戦うために準決勝に挑みますが、対局中に倒れてしまい、棄権という形になってしまいます。そこで、もとから体が悪かった二階堂の体の事情や過去について桐山がついに二階堂の師匠である島田に聞くといったお話です。そこでは二階堂が将棋にかける思い、ライバルである桐山に対する思いといったことがわかります。私はこの話を見て、胸がとても熱くなりました。ことあるごとにライバルや心友発言を連発されて、いつも桐山は嫌そうでしたが、この話を聞き終えた後、「決勝戦行ってきます。」と言った桐山の表情たまらなくかっこよかったです。やっぱり、男の友情ってかっこいいと改めて思いました。
他にもまだまだおもしろいお話はありますが、それは皆さんに是非見てもらって、自分のおすすめ回をコメントに載せてくれるとうれしいです!
好きな登場人物!
私が好きな登場人物は主人公のライバルである二階堂晴信(CV岡本信彦)です。まず、この見た目が愛くるしすぎてやばいです。そして、人懐っこく他の棋士にも人気があるんですよね。ですが、将棋にかける思いは他の誰にも負けないくらい強いです。もとから弱い体を言い訳にせず、一生懸命戦う姿は本当にかっこいいという一言に尽きます!
私が好きな登場人物のもう1人は桐山の学校の先生である林田高志(CV櫻井孝宏)です。林田先生はいつも1人でいる桐山に声をかけてくれたり、真剣に相談乗ってくれたり、本当にいい先生なんです。その割に抜けている部分も多々あるのですが、そのギャップも最高です。こんな教師いてくれたら学校生活楽しくなるんだろうなーと思いました。
最後に
今回は「3月のライオン」について紹介していきました。この記事でも書いたように様々な登場人物が詳しく描かれているので注目して見てみてほしいです!もちろん将棋のシーンも白熱していて面白いです。中学生で棋士になった藤井聡太選手は本当にすごい人なんだとこのアニメを見て再認識させられましたね。また、このアニメを見て、将棋にはまった人の気持ちがよくわかります。私も早く将棋で勝てるようになりたいです。(今は終盤のさし方が全く分かりません)
他にも、OP、EDも豪華な歌手がそろっています。8曲どれも素晴らしいですが、私は特に第1シリーズ(第1クール)のEDのBUMP OF CHICKENさんの「ファイター」が好きでした。
原作は現在16巻まで続いております。アニメの続きは9巻からとなっているので、続きが気になる人は買ってみてください!