ピクミンシリーズは、小さな生命体ピクミンたちとの不思議な冒険が織り成す、心温まるゲーム体験の連続です。初代から始まり、2、3、そして長い年月を経て待望のピクミン4まで。シリーズは進化を遂げ、その途中には数えきれないほどの感動が隠れています。
この記事では、全作をプレイした筆者が感じた進化の軌跡を振り返り、それぞれの作品がもたらした感動の瞬間を共有します。さらに、最新情報もお見逃しなく。ピクミン愛者も初めての方も、心躍る記事に仕上げていきましょう!
ピクミンは2001年にゲームキューブで発売されたスマブラなどでもおなじみピクミンシリーズの1作目です。当時はCMソングが非常に話題になっておりプレイした人も多いんかなぁと思います。
ピクミン(初代)
ピクミン(初代):評価点
ピクミンの操作が面白い
主人公のオリマー自信が戦うのではなく(一応パンチ攻撃ができるが威力は課す以下)、最大100匹のピクミンに指示して宇宙船のパーツを探すというゲーム。ピクミン1匹1匹は弱いがうまく操作してすればボスをも倒すことができ、爽快である。もちろん指示はまとめて与えることができるので操作性も面倒ということはない。いうことを聞いてくれないといった要素もなく、前線で戦う軍の司令官のような気分になれるだろう。
ピクミン自体も赤・青・黄色の3種類で初作品でありながら後継シリーズに比べると極端に強すぎるピクミンがいないので一番役割分担ができていると言える作品。分担をうまくやらないとなかなか突破できない仕掛けもあるので奥が深い。
グラフィックが素晴らしい。
ゲームキューブ初期の作品だがグラフィックがかなりいい。もちろん現行の末行き来には及ばないが今でも十分違和感なくプレイできるレベル。
フィールドのグラも細かいところまで作られている。空き瓶などの人工物が落ちていたり(2の伏線か?)、一部の原生生物がキモく見えるくらいリアルだったりする。おそらく舞台になっている惑星は地球と思われ、原生生物は架空だが、植物はリアルでもいそうなくらいである。
生物の設定も妙に練られていて条件を満たせばゲーム中に設定を確認することもできる。
BGMの質
数はそれほど多くないがピクミンが戦闘していたり、日没まじかになったりするとBGMが若干変化するといった仕様があり臨場感を与えてくれる。
個人的に好きなのはダマグモ戦のBGM。1では何気にラスボス以外で専用BGMがある唯一の存在である。2では雑魚だけど。
ピクミン(初代):問題点
時間制限があり難易度がやや高い
ゲーム中には30日という時間制限がある。そのためある程度急がないと時間終了でゲームオーバーになる。慣れてくれば時間切れになることはないが私は初回プレイ時は30日ギリギリでクリアだったので人によってはちょっと気になるかも。
加えて時間制限があるがゆえにやりこみ要素という点ではボリュームに欠ける。チャレンジモードや最短日数クリアなどを目指せば話は別だがゲーム本編の通常プレイでできることは少ない。
時間制限云々より原生生物がかなり強く、今作は畑で採れた兵士(ピクミン)を突っ込ませる「ソ連式」攻略になってしまいがちである。数で押すというコンセプトからすると間違ってはいないが慣れないとやっぱり難しい。爆弾の扱いも厄介で黄ピクミンが装備できるが操作をミスると誤爆させてしまう。はじめのころは何回も自分を爆破してしまうのでイライラしがち。
バグ
ピクミンが戦闘中突然死することがある。原因はよくわからないがおそらくバグだと思われる。
厄介なのは今作は花のピクミンが死亡すると稀にピクミンの種をまくという設定があり、拠点から遠く離れた場所でバグ死したピクミンが種をまくとピクミンの100匹制限に引っかかる。そのためわざわざ引き抜きにいかないと隊列のピクミンを100匹にできなくなる。
ピクミン(初代):まとめ
かわいらしいキャラクターとは引き換えに意外と難易度が高いゲーム。最短日数プレイなど上級者向けのやりこみは充実しているが初心者に対しては時間制限などによって少しいじわるな仕様かなと感じる。
ピクミン2感想 マイルドに調整された2作目
ピクミン2はゲームキューブで2004年に発売されたシリーズ2作目。
若干不親切だった1に比べるとプレイしやすくなった作品という印象を受ける。
ピクミン2:評価点
戦略性のアップ
前作のオリマーに加えてルーイというもう一人のキャラを操作できるようになった。これにより、手分けして探索をすることで効率よくゲームを進めることが可能になった。
ピクミンの種類も紫と城が追加され5種類になった。圧倒的な攻撃力の紫と有毒で素早くお宝を運べる白ピクミンはかなり強力な一方で既存のピクミンを使わなければ解けない仕掛けもあるので使い分けが重要になった。ただし戦闘面はというと…。
ボリュームが大きい
集めるべきお宝は200種類以上あり、前作の6倍以上。探索する場所もちじょうだけでなく洞窟も探索しなければならないので前作に比べるとはるかにボリューミーである。クリア後も遊べるので50時間以上はプレイできるのではなかろうか。
また、原生生物の種類も増えているし、一部のボスを倒すとパワーアップアイテムがもらえるのでボス撃破は宝を奪う以上の意味ができた。
チャレンジモードも洞窟探索に仕様変更されているがノーミスクリアで解放されるムービーもあり、やりこみ要素としては1歩前進した感じ。本編よりは難しいが何回もやっていればクリアできるレベルで理不尽さはない。
何気に対戦モードも搭載されている。ネットだとあまり話題になっていないが結構面白いし、ハンデも付けられるのでプレイしてみるといいかも。
日数制限廃止と難易度調整
日数制限が廃止された。これにより初心者でもじっくり進めることができるし、クリア後も洞窟で金稼ぎをする、ひたすらピクミンを増やすなどでプレイし続けることが可能になった。そのため自由度はシリーズの中でもかなり高い。上記のボリュームにもつながっている。
洞窟内でも頻繁にセーブされるのでやり直しがきく。そのためうんともすんとも言わず詰むことはまずないと思う。敵の攻撃そのものもマイルドになっているのでかなりとっくみやすいゲームになった。
グラフィック
グラフィックは前作同様素晴らしい。細部までよく作りこまれ手抜きは感じられない。前作から事実上続投したステージもあるため新規ステージ数は少ないが春夏秋冬に分かれたステージ構成で前作とは違った雰囲気もあるのでそれほど気にならない。
お宝は実際の製品を使っているものが多く、エンディングでは協力企業一覧がえらいことになっている。
BGM
こちらも及第点。お宝運搬中のほかにも主人公ごとに微妙にBGMが異なり、芸が細かい。
ラスボス戦もアレンジされたたくさんの曲が使われていて非常に豪華。前作ではラスボス以外はダマグモにしかなかったボス戦の曲も増えている。
細かいネタ
ピクミン1以上にネタが細かい。原生生物の生態を見ることができるだけでなく食べ方!まで見ることができる。架空の生物に対してここまで細かいネタを提供してくれるのは大変な努力だったと思う。
お宝に関しても妥協しないネタで攻めている。そもそもお宝の命名がねじが外れていて面白い。ネンチャッキーとか偉そうでえらくない石造とか。全種類のセールストークも見られる(売れんだろ、これ…というお宝もあるけど)ので見てない人は今すぐ見よう、マジで。
ピクミン2:問題点
紫が強すぎる
紫は属性攻撃に態勢がないので完全に万能とは言えないが戦闘に関しては無類の強さである。投げると敵が気絶することがありこれがあまりにも強力すぎるのである。適当に投げているだけで雑魚敵は大体瞬殺できる。一部のボスにも効いてしまうほど強力でこれに気付くと戦闘はほぼ紫任せで難易度は低い。
とはいえ難しかった前作に比べると初心者救済的な側面があるので一概にダメともいえないかも。
前作ボスの扱い
前作にも登場したボスが軒並み弱体化されている。はっきり言ってかなり弱いのでピクミン1が好きな人は肩透かしかもしれない。
もちろんボス以外クマチャッピーなど強化された生物もいるにはいるのでそのギャップを楽しめるかどうかかなぁ。
ピクミン2:まとめ
難易度が下がり、時間制限もないため1に比べればだいぶ遊びやすくなった良作。ゲーム初心者でも末永く遊べると思う。
逆に1が好きというプレイヤーの中には少し物足りない部分も否定はできないかも。
ピクミン3感想 久しぶりの新作だったが…
ピクミン3は2013年に発売されたピクミンシリーズの三作目。前作からなんと7年もたっておりハードも前作のゲームキューブからWiiを飛ばしてWiiUとなりました。そういうこともあって非常に期待はしていたのですが。
ピクミン3:評価点
新ピクミン
新しく追加された岩、羽ピクミンが有能。岩ピクミンは押しつぶされても死なないのでイモガエルに有利だし、羽ピクミンは飛行して地形を無視することができる。様々な役割が期待できるので戦略性は間違いなくアップしている。
便利な操作
行き先を指示することにより自動で目的地に行ってくれる便利な機能が追加された。うまく活用すればゲーム内時間をかなり節約できる。使わないとクリアできないわけでもないので縛りプレイしたい人は縛ることも可能。
また、ゲームパッドにマップ等が表示されるのもありがたい。WiiUの性能をうまく生かしている。シナリオと連動し演出面でも貢献している点もプラス。
その他にはピクミンを投げる際に敵にロックすることができるようになった。コチャッピー系統を瞬殺するときに外す事故が圧倒的に少なくなった。
グラフィック
シリーズのお約束でもあるが非常にリアルである。ゲームキューブの前作と比べると本作はWiiUなので、桁違いにきれいである。特に回収対象の果物なんかはメインになっているだけあってん気合が入っている。
フィールドも細部ま作りこまれているし、グラフィック面では日の付け所がない。シリーズとしてふさわしい出来だと思う。
ピクミン3:問題点
主人公3人制の煩わしさ
前作に比べ主人公が3人に増えている。そのため切り替えが少々面倒になる。もちろん、上記のように便利な機能があり手間を省くこともできるのでがやはり管理が面倒である。主人公は増やせばよいというものではない。
そもそも3人で解く仕掛けも羽ピクミンで強引に突破できてしまう場合もある。何のために3人にしたのだろうか。
一部キャラクターが不快
前作主人公の一人であるルーイが非常に不快である。プレイした人ならわかると思うが場を散々かき回すうえに、回収したジュースを一時的に使えなくするので厄介極まりない。
なお主人公のブリトニーも人によっては不快に思う可能性あり。こちらも腹黒く、イマイチ好きになれないキャラだった。
時間制限の復活
ピクミン1同様に時間制限が存在する。ゆえにクリア後のデータでゲームをやりこむというプレイができない。一応ミッションモード(チャレンジモード)は健在なのでそちらをプレイすればよいがシナリオ面ではピクミン2よりもボリュームダウンしている。
時間制限そのものは、まずまずゆるく、ボスの体力も翌日に持ち越されるので時間切れでゲームオーバーになる確率は低いのは不幸中の幸い。
前作からの劣化点
データが1つしか作れなくなった(ピクミン2は最大3つまで作ることができた)。最初から始めるには基本的にデータを消さなければならない。一応詰んだとき対策に過去に戻る機能はついているが、え私は最初のプレイデータは残しておきたい主義なのでいただけない仕様だと思う。
Cスティック操作が廃止され、ピクミンによる突撃に代替されたがCスティックぐるぐるの方が明らかに使いやすかった。ハードが変わっているので仕方ないのは分かるが。
生物図鑑やお宝図鑑が廃止された。今作初登場の生物もたくさんいるのでもったいない。豆知識を見てニヤリとする楽しみが失われてしまった。
シナリオの時間軸がよくわからない。オリマーとルーイが登場するがドルフィン号初号機の色がピクミン2のクリア後とは異なる。ルーイはピクミン開始時点で新入社員という設定のため、2より前に起こった出来事とも考えにくい。そのため2と同時間軸の平行世界なのだろうか?
ピクミン3:まとめ
WiiUになったことによりグラフィックは大幅に改善し、新ハードの実力を見せつけることには成功した。その反面、前作との相違点が多く、肝心な主人公3人制もイマイチ生かし切れてはいない。
決して悪いゲームではないのだがピクミン2と同じ路線を期待するとがっかりする可能性もあるだろう。
<任天堂スイッチでもプレイが可能です!>
まとめ
ピクミンシリーズの長い歴史を辿り、初代から4作目までのプレイを通じて見えた進化と感動。小さな生命体ピクミンたちと共に紡いだ冒険の中で、シリーズがどのように変化し、どんな新たな魅力が加わったのか。最新のピクミン4にも期待が高まります。
ファンの方には懐かしさと新たな興奮が、初めての方にはシリーズ全体の素晴らしさが伝わることでしょう。最新情報を交え、ピクミンの世界を愛する全ての方に捧げる、感動と冒険の詰まった記事でした。