興奮と冒険の島々が広がる、大人気アニメ『ワンピース』の魅力を凝縮したゲーム、『ワンピース海賊無双4』。舞台は広大な海と島々で、プレイヤーは麦わらの一味の仲間たちとともに激しい戦闘や冒険に挑むことになります。
本記事では、この魅力的な世界を体験できるPS4版『ワンピース海賊無双4』のプレイ体験を、細部にわたって徹底的に解説します。大航海の舞台裏に迫り、プレイヤーがどのような冒険に巻き込まれるのか、その全貌をご紹介いたします。
仲間たちと共に繰り広げられる壮大な冒険の舞台裏に立ち会い、『ワンピース海賊無双4』の魅力を一緒に探求していきましょう。
ワンピース 海賊無双4ってどんなゲーム?
ワンピース 海賊無双4とは、もはや説明不要の漫画「ONE PIECE」と無双シリーズのコラボ4作目。
一作目はPS3で2012/3/1発売。
9年続く、意外と歴史が長いシリーズです。
作りの粗さを酷評された1作目から9年、4作かけて進化し「三国」「戦国」「オロチ」など本家の無双に引けを取らない内容になりました。
9年間で原作が進んだ分、ゲームもボリュームアップ。
操作キャラは1作目の13人から43人に増加。
ストーリーモードではワノ国編まで収録し、最後はオリジナル展開でカイドウを倒します。
見どころ
私は原作について詳しくないので、アクションについてのみ語ります。
アクションの進化
本作の売りは、なんといってもアクションの進化です。
多数の新システムで「3」から大幅に進化しました。
具体的には、
・パワーダッシュ
戦国無双4の「神速」のような、敵を蹴散らす高速ダッシュ。
コンボをキャンセルできるので活用すれば立ち回りの幅が広がります。
・ジャンプ、空中コンボ
ジャンプ追加により空中を絡めたコンボが多彩です。
(過去作にはジャンプがなかった)
・特殊技
キャラクターごとの特殊技を4つ使えます。各技を3段階で強化可能。
「無双オロチ」でいうとタイプアクションが4つある感じ。
特殊技はたいていのキャラに5つ以上あり、種類やボタン配置を好みでカスタムできます。
・フォルムチェンジ
ただのパワーアップではなく、見た目と性能が別物に変化。
上記の組み合わせで自由自在に動けます。
以前はジャンプできない、特技もない、ダッシュもない。「□連打から△、たまに乱舞」だけやるのが海賊無双でした。
それが本作では「地上コンボ→空中コンボ→ダッシュキャンセル→地上コンボ→特殊技」みたいにやりたい放題。
本家の無双も見習ってほしいほど劇的進化しています。
個性豊かなキャラ
43人の一人一人、特殊技から走りモーションまで個性豊か。
特殊技、空中コンボ、キャラによってはフォルムチェンジまで搭載して43人は十分すぎるボリュームだと感じます。
「無双オロチ3」の170人に比べて少ないと思われるかもしれません。
でも無双オロチ3はコンパチキャラが多いため、ギュッとまとめれば40人って感じです。
キャラの充実度には満足しました。
原作ファンなら全員触るだけで値段分楽しめるでしょう。
地形の破壊表現
敵兵だけでなく、建物もぶっとばす!
このオブジェクト破壊表現が、他の無双にないほど大規模で見応えがあります。
例えばワノ国ステージでは、あんなに賑やだった街並みがいつの間にか更地になってしまう。
敵兵を蹴散らす中に地形の破壊表現が加わり、今までの無双とは一味違う爽快感が味わえます。
難点
グラフィックがもう一歩
PS4にしてはグラフィックが粗いです。
おそらく、Switchと並行発売のせいでしょう。
背景、エフェクトは簡素。
キャラはストローマン(藁人形)のようで生気がありません。
敵の数は多いし、無双としてザックリ遊べば気になりません。
ただPS4で遊ぶと「Switchに足を引っ張られてるなぁ~」と感じます。
グラフィックの質を上げる気が無いので並行発売にした感もあります。
同じSwitch並行発売&カトゥーン調グラフィックでも、「ソニックフォース」などと比べて質に歴然の差がある。
敵兵を蹴散らす爽快感が薄い
先ほど「地形の破壊表現により一味違う爽快感が味わえる」と言いました。
一方で、敵兵を蹴散らす爽快感は薄いです。
「2000、3000KO!」と景気が良い撃破数ほどの手応えがありません。
おそらく敵デザインのせいでしょう。
シンプルor人間から逸脱しているので、一騎当千というよりゴミ処理のような感覚になります。
これは「無双スターズ」でも同じことを思いました。
スライムの群れをいくら蹴散らしても無双感がありません。
無双でやっていること自体は草刈りです。
敵がリアルな人間らしい姿でなければ、マジで草刈りに感じます。
やり込み要素が薄い
やり込み要素が薄いです。
というのも育成要素が薄く、やり込み用モードが無いため。
育成は簡略化されており、共通+キャラ個別「海図」を埋めるのみ。
海図は、自由度がありそうで実際は何もない。
ステータス&スキル強化を分割して並べただけです。それを片っ端から汎用素材(コイン、お金)を使って埋める作業。
各ポイントが9分割されていたり、目当てのスキルを見つけにくかったり、ムダに手間がかかります。面白味は無く、作業感だけ強い。
キャラ毎にキャラ別海図埋め作業を強いられるため、本命キャラ以外を使う気にならない問題もあります。
やり込み用モードが無いのも萎えます。
主なモードは次の2つ。
・「ドラマティックログ」(メインストーリー)
クリア後に最高難度が追加されるけど最高難度でプレイする意味が無い。
・「トレジャーログ」
「~をブッ飛ばせ!」を繰り返すだけの、雑多なステージの詰め合わせ。
キャラ・スキル解放条件に関わるので仕方なくやっている感じ。
コンプリートしたところで何の見返りもありません。
つまり本作のやり込み要素は、「最強を目指す」というより「全キャラの全スキルを集める」的な方向です。
ワンピースファンでない私のような人間はやる気が出ません。モチベーションが湧きません。
一般的には十分遊び込める作品といえます。
私の比較対象は「無双オロチ2UL」だからハードルが高いのです。
その他
退屈なロード画面
眠くなりそうな、退屈で間の抜けたロード画面。
いかにもミニゲームが遊べそうな雰囲気だけど何もできません。
これなら暗転してロードバーを出しつつ攻略TIPSをテキトーに流してくれた方がマシです。
最強キャラ「カイドウ」を使ってみた
デカキャラ(白ひげ、ビッグ・マム、カイドウ、カタクリ)が強い。
攻撃範囲が異常に広いため、ルフィや赤犬、黄猿など最強クラスのさらに上に君臨します。
そのデカキャラの中でも最強といわれるのがカイドウ。
(カイドウ解放条件:「ドラマティックログ」クリア)
全体的にぶっ壊れな強さ。その中でも特にC3(□□△)がヤバい。
デカキャラ特有の引き画面のさらに外の敵までなぎ倒し、ゲージがモリモリ溜まって特殊技使い放題です。
ただ、C3だけでは高難度で火力不足。
そこでフォルムチェンジ「龍フォルム」の出番です。
龍フォルムの解放方法
①トレジャーログ・東の海級「破壊への第一歩」クリア
②〃・偉大なる航路級「破壊の協力者」クリア
③カイドウの海図1で特殊技「最強生物」解放
氷塊を降らせる特殊△の攻撃力が高い。しかも氷結効果つき。
ダッシュ・C1・C4・特殊Xなどでゲージを溜めつつ、氷塊を出してまたゲージ溜め。
この繰り返しで、硬い奴らをボコボコ落とせます。
龍フォルムは移動が速いのも嬉しい。(狭い場所の移動に難あり)
天変地異を起こして地形まで壊しまくり、気分はモンハンの古龍。
そんな龍フォルムの難点は、凄まじい勢いで飽きること。
あと、本気バースト「C3→雷鳴八卦」ループの方が強い説あります。
カイドウC3&龍フォルムは無双シリーズ中でもぶっちぎりの壊れキャラ。
コイツを触るだけでも本作を買う価値があります。
「カイドウとは何者なんだ?」「原作でも最強なのか?」
とネットで調べ回り、カイドウのことだけ知ってる状態になります。
スキルは、
・特殊攻撃強化
・集中力
・ふんばり
・威圧
・血統因子
・空中戦の知識
・船医の戦闘術
この辺りからお好みで。
総括: 未知の海域で繰り広げられる冒険の嵐
『ワンピース海賊無双4』 PS4版のプレイ体験を通して、未知の海域で繰り広げられる冒険の嵐に身を投じました。麦わらの一味として、仲間たちと共に舞台裏に迫り、広大な海を舞台に繰り広げられるエピックな戦闘やドラマに触れ、その魅力に圧倒されました。
ゲームは、『ワンピース』の原作に忠実でありながらも、プレイヤーに独自の冒険を提供してくれます。キャラクターたちの個性豊かなアクションや、多彩な技を駆使して戦う爽快感、そして仲間たちとの絆を深めていく感動が、プレイヤーを引き込みます。
豊富なコンテンツ、美麗なグラフィック、そして原作ファンにとっての懐かしさと新しさが見事に融合した『ワンピース海賊無双4』。興奮と感動の冒険がプレイヤーを待ち受けています。このゲームをプレイすることで、『ワンピース』の世界に没頭し、新たな冒険の扉を開けることができるでしょう。舞台裏に迫り、仲間たちとの絆を強く感じながら、広大な大海原を舞台に繰り広げられる冒険の興奮をぜひ味わってみてください。