テイルズ オブ デスティニー2:キャラクターの成長と絆が魅力のRPGをプレイした感想

PlayStation

“テイルズ オブ デスティニー2″は、数多くのRPGファンに愛されるシリーズの最新作であり、その深いストーリーとキャラクターたちの成長が特に際立っています。冒険の中で主人公と仲間たちは個々の試練に立ち向かい、成熟していく様子が、プレイヤーに感動と共感をもたらします。

このゲームでは、キャラクターたちの心の葛藤や成長が、物語に深みと重厚さを与えています。プレイヤーは、彼らの過去や信念に触れながら、困難な決断を迫られ、共に成長していくことで結ばれる絆を感じることができます。また、バトルシステムも洗練されており、キャラクターごとの個性的なアビリティや連携プレイが戦略の幅を広げ、臨場感あふれる戦闘を提供しています。

この記事では、私がこの魅力的な世界にどれほど没頭したか、どのようにしてキャラクターたちと共感し、成長を体感したかについて掘り下げていきます。テイルズ オブ デスティニー2のRPG体験がどれほど素晴らしいものであるか、その魅力を存分にお伝えしていきます。彼らの冒険の中で感じた感動と興奮を、ぜひともご一緒に味わってください!

テイルズ オブ デスティニー2ってどんなゲーム?

テイルズ オブ デスティニー2とは、PS2で発売されたRPG。

「テイルズ」シリーズの1つで、「テイルズ オブ デスティニー」(PS)の続編です。
前作の主人公スタンとルーティの息子・カイルの活躍を描きます。

PS2版は2002/11/28発売。PSP版は2007/2/1発売。

OP曲は倉木麻衣「key to my heart」。
ゲームの雰囲気とピッタリの曲。アニメの出来も素晴らしい。
同級生が勧めるだけのことはあります。

ザックリいうと、冒険活劇、ボーイミーツガール、タイムスリップなどRPGの美味しいところをくっつけたようなシナリオ。
前作とのつながりが薄いので前作未プレイでもついていけます。

メインシナリオや任意で出せる「チャット」はフルボイス。戦闘時も行動に応じたセリフや掛け合いでよく喋るので感情移入しやすいです。

■登場人物の紹介

・カイル

主人公。15歳。両親が英雄。
英雄への強い憧れがあり、両親が英雄だから息子の自分も英雄になれるという非常に甘い考えを持っている。
特に何の修行をしたわけでもないが自分を未来の英雄と信じて疑わない。

・リアラ

物語を引っ張るヒロイン。
最初は綾波レイみたいに儚げでつれない感じだが、仲間になると同時に態度が急変。
明るくポジティブになりいつの間にかカイルと良い雰囲気。

・ロニ

カイルの旅に同行する兄貴分。明るくて情に厚い男。
カイルに対して異常に甘い。 自分の立場を投げ捨ててまでカイルについていく。ホモ疑惑を拭うためか「ナンパ好き」という設定。

・ジューダス

頭蓋骨の仮面をかぶる、素性が謎の少年。
「ジューダス」はカイルが特に理由なくテキトーにつけた名前。

「ナナリー」

狩猟などで生計を立てている女戦士。わりと空気。

「ハロルド」

1000年後も有名な天才科学者。神の力に対抗できるのはこの人のおかげ。

システム

RPGの王道をいく「ワールドマップ→街で情報収集→ダンジョン」の構成。
町やダンジョンは緻密に描かれた2Dドット絵。ワールドマップは3Dです。

特徴的なのは戦闘システム。
その名は「トラスト&タクティカル リニアモーションバトルシステム(TT-LIMBS)」(長い)

・移動、攻撃・防御、追加入力、コンボなどアクション要素
・派手なエフェクト、距離に応じた寄ったり引いたりのカメラワーク
・各キャラに行動を設定してAIと共闘

などが特徴的。
テイルズシリーズおなじみの、横スクロール対戦アクションのような戦闘が楽しめます。

■特徴的なシステム

「SP(スピリッツ)」

色んな行動で消費し、時間経過やガードで回復。
半分以下で命中・回避低下。0で攻撃すると敵に弾かれる。
一人でやりたい放題するとすぐSP枯渇するのでCPUとの連携が必要です。

「スピリッツブラスター(SB)」

キャラごとの隠し数値が一定に達すると「SP消費なし」「仰け反らない」などバフ効果がつきます。
敵がインチキ頻度で使うのが理不尽。発動されている間はひたすら耐えるしかない。

さらにボスは「フィールドオブエフェクト(FOE)」というインチキ陣を展開します。
陣に入ると毒になったり凍ったり、バフがかかったり即死級の大技を撃ったり。力押しでは勝てません。

以下、戦闘のコツを紹介します。

・ダメージソースは昌術

ダメージソースは後衛の昌術キャラ。
昌術は奥義より高威力&確定で仰け反ります。

前衛キャラは後衛を守る壁役。
左端に詰められると後衛ごとボコボコにされて一気に崩れるので、壁役はひたすらライン上げに徹します。

敵の右側ではSP・TP最大値と回復速度、HP回復量が半減するため挟み撃ちは悪手。

・物理攻撃は命中を確保すべし

物理攻撃は命中率が重要です。
敵は回避しないかわりに、回避判定で防御します。命中が低いとキンキンと弾かれコンボ中でも割り込まれ、攻撃が機能しません。
終盤は命中&SP最大でも回避されるので敵SPを削る立ち回りも重要です。

・オートが有効

私の場合、手動操作よりオートの方が強いです。
オート中にも行動指示やアイテム使用など、色々できます。戦闘が難しいと感じたらオートがおすすめ。

■育成システム

「スロット」
様々な効果を持つ「スロット」を装備に装着。

「エンチャント」
術に効果をつける。
組み合わせによって別物に化ける技もあり、カスタマイズ性が高いです。

「リファイン」
アイテムや装備品を合成し、違うアイテムに変化。
非売品の強力なレアアイテムを作成可能。

・称号
レベルアップ時の能力上昇に補正がかかります。地味に重要。

・引継ぎ特典
戦闘後に獲得する評価点「グレード」を溜めた分で、クリア時に引き継ぎ特典を購入できます。
「ランダムエンカウントが無くなる」「経験値~倍」など公式チートが沢山。
値段が非常に高いため1周クリア程度ではロクに購入できません。(PSP版で大幅値下げ)

難点

ストーカーから始まる自称英雄の旅

本作最大の難点はシナリオ。
ストーカーから始まる自称英雄の旅が矛盾だらけで描かれます。

(以下、ネタバレあり)

まず、30代のオッサンプレイヤーは主人公・カイルについていけません。
純粋を通り越してバカ、バカを通り越して哀れにすら見えます。

やっていることが完全にストーカー。

遺跡で出会ったリアラの「英雄を探している」一言を受け「俺が英雄だよ!」と即答。
「あなたは違う」とフラれても「あの子が探しているのは未来のオレだ!それをわからせに行く!」とストーキングを開始します。
これが旅立ちのきっかけ。

「オレが、君の仲間になる!ずっとず~っと、いっしょにいる!決めた!!」
おまわりさん、この人です!

ストーカーらしく、考え方が独善的。自分が絶対正義だと信じて疑いません。

改変後の幸せそうな世界に「なんかおかしいよ」と難癖をつけ、意にそぐわない世界を頭ごなしに否定。
自分が歴史に介入することで目の前の人が抹消されることについては何も考えていません。

「人はこうあるべきだ」「幸せとは~」を偉そうに語るが、これだけ資質と環境に恵まれた人が言っても説得力ゼロです。
「そりゃお前は良いよな!仲間も彼女もいて色んな人にチヤホヤされてさ!」と思ってしまう。

他人が自分と違う選択をとったらボロカスに批難。
そのわりに自分は精神論ばかりで具体的な解決策が何もない。「教えてくれ!どうしたらいいんだ!」と結局他人に頼ります。
そして決め台詞「よし!行こう!」…お前が考えたみたいに言うな!

成長を演出するため、過度に未熟に描かれてる面もあります。
ただ終盤になっても成長が無い。
「自分で考えろ」と言われると「英雄なんてやめてやる!」

カイルよ、今までの旅で何を学んできたんだ。

カイル以外も引っかかる部分が盛りだくさん。

タイムパラドックスに「神」による改変が絡んでややこしい。
そんな中、唐突な設定、思いつき、行き当たりばったりの行動、都合良すぎる歴史改変など引っかかる部分を言及するとキリがありません。

リアラにとっての英雄が何なのかもわかりません。
結局、力でエルレインと神を始末しただけ。エルレインと違う方法で人々を幸せに導く方法を探していたはずなのに何でそうなった。
カイルがちょっと気持ちを入れ替えただけでペンダント(英雄レーダー)が反応。それでいいの?

トラウマ的強さを誇るバルバトス。
重要な役回りで3回も戦うのに何がしたいのか、何をやっていたのか、どういう存在なのか全くわかりません。

いつの間にかカイルをライバル扱いし、お前と戦うのが最大の目的とか言い出すし。
てか前作の英雄と称えられるキャラがバルバドスにあっさりやられるのは前作未プレイでも違和感があります。

実は10年前にスタンを殺したのはバルバトス。
カイルがその事実を知っても怒るどころか言及すらしないのも変。

強い因縁があるロニは、対峙したときなぜか初対面のリアクションです。「0083」のガトーとニナぐらい不自然。

主役2人からスルーされたバルバトスは、ただ強い奴みたいな薄いキャラになっています。

歴史をかき回すエルレインはとにかく神、神うるさい。
色々動き回ったあげく、失敗したから隕石を衝突させて全てを破壊するのだとか。それによってなぜか真の神になれるらしい。
ハロルドの言う通り論理が破綻しています。

スタン達の時代、外殻形成後のダイクロフトに主人公達が居ても何の疑問も無し。
ここに見ず知らずの少年少女がいるのは明らかにおかしいでしょ。

「都合良く歴史を弄ったらエルレインのやってることと同じだ」と散々言っておいて、最後は都合よくスタン生存世界になります。ご都合主義すぎる。

その他

■ワールドマップ

ワールドマップの3Dフィールドに難があります。

まず見た目。
街・ダンジョンの美しいドット絵に比べて見劣りします。

そんな場所を延々と右往左往させられます。

わかりにくい高低差でルートを厳しく制限しており、広大に見えて非常に窮屈。
ややこしい地形な上、視点が高くて遠くを見渡せない。ダンジョンより迷います。

無駄に往復させられる場面が多く、エンカウント率が高いのもツラい。

ワールドマップを「グランディア」みたいな地図にしてくれたら助かるけど、それではボリューム半減になる…

ちなみに、飛行機的乗り物で自由行動できるのは最終盤です。

■戦闘

凝った戦闘システムは序盤こそ楽しい。
ただプレイするほど、こちらを縛る要素だけが多いことに気づいて面倒になります。

SP・TPで行動を制限され、回復待ちで間延び。

回復後、近接キャラがいざ殴りにいくとキンキン弾かれてもう嫌。後衛の魔法でゴチャっているとき殴るしかないです。
ダメージを与えている実感がないし、実際ダメージが出ません。ただの足止め作業。

凝った戦闘システムがザコ戦でダルいのは、RPGでありがちな傾向です。

まとめ

「テイルズ オブ デスティニー2」は、キャラクターの成長と絆が魅力的なRPGとして、プレイヤーを深く引き込む作品です。本作では、主人公と仲間たちがそれぞれの試練に立ち向かい、物語を通じて感動的な成長を遂げていきます。キャラクターたちの心の葛藤や絆が、物語に深みを与え、プレイヤーとの共感を生み出します。

さらに、洗練されたバトルシステムは、個性的なアビリティや連携プレイによって戦略の奥深さを提供し、臨場感あふれる戦闘を楽しむことができます。このゲームに没頭した体験を通じて、私はキャラクターたちと共感し、成長の瞬間を共に味わいました。

「テイルズ オブ デスティニー2」は、冒険と感動の詰まった世界を探索する素晴らしいRPGであり、その魅力はプレイヤーに不可欠な体験を提供しています。この記事では、その魅力を細かく紹介し、ゲームをプレイする際の感動と興奮を共有しています。ぜひ、この冒険の旅に参加し、キャラクターたちの成長と絆を堪能してみてください!

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