基本情報
今回紹介する作品は「アルドノア・ゼロ」です。
Introduction
宣戦を布告する 火星の騎士たちが空から降ってくる。鋼で作られた巨人を駆って。地球人類を殲滅するために。それが『アルドノア・ゼロ』。この壮大な物語を実現するために、圧倒的な力を持った作り手たちが集結した。心の奥底に踏み込む、強烈な筆力を持った書き手、虚淵玄。美麗かつ大胆な映像表現で、見る者の予想を遙かに超えてみせる、あおきえい。虚淵が原作、あおきが監督をつとめたアニメーション作品『Fate/Zero』以来、この二人が再びタッグを組む。アニメーション制作はA-1 Pictures、そしてあおき自身も参画するTROYCAが務める。またキャラクター原案として志村貴子が名を連ねる。その繊細な人物の佇まいは、星間戦争を生きる人々の姿を切なく写し出すものだ。さらにメカニックデザインは新鋭、I-Ⅳが担当。音楽では澤野弘之が作品に重厚な趣を与える。彼らが描き出すのは、鮮烈なアクション、微に入り細にわたる設定、真に迫る戦争の恐怖、そして、真摯な思いが織りなす人々のドラマだ。それは王道の、しかし誰も見たことのない、全く新しいロボットアニメとなる。『アルドノア・ゼロ』。この作品は、僕たち地球人類に宣戦布告する。君は迎え撃たねばならない。
©Olympus Knights/Aniplex・Project AZ 公式サイトより引用
スタッフ
- 原作:Olympus Knights
- 監督:あおきえい
- ストーリー原案:虚淵玄(ニトロプラス)
- シリーズ構成:高山カツヒコ
- キャラクター原案:志村貴子
- 音楽:澤野弘之
- アニメーション制作:A-1 Pictures + TROYCA
キャスト
- 界塚伊奈帆(CV:花江夏樹)
- スレイン・トロイヤード(CV:小野賢章)
- アセイラム・ヴァース・アリューシア(CV:雨宮天)
- ライエ・アリアーシュ(CV:三澤紗千香)
- 網文韻子(CV:小松未可子)
- カーム・クラフトマン(CV:村田太志)
登場人物
界塚伊奈帆(CV:花江夏樹)
地球に暮らす高校生。地球連合軍の少尉として、「KG-6 スレイプニール」に搭乗する。理知的で滅多なことでは取り乱さない冷静沈着な性格だが、律儀で身内に対する情は深く、学力・軍事教練共に首席である。
スレイプニール(頭頂高: 13.5m)
主な搭乗者は界塚伊奈帆。一世代前の機体で、現在は高等学校での兵科教練などに使用されている。最新の機体よりパワーは劣るがスピードは勝る。
スレイン・トロイヤード(CV:小野賢章)
火星に生きる地球人。地球出身でありながらも火星騎士として取り立てられ、「タルシス」に搭乗し戦う。アセイラムに地球の知識を教える教師役をしていたりと命を救われた彼女を特別に感じている。
タルシス(頭頂高: 17m)
火星騎士スレイン・トロイヤードの専用カタフラクト。元々はクルーテオの機体で、高い機動性を誇る。その機動性は火星でもトップクラスである。
アセイラム・ヴァース・アリューシア(CV:雨宮天)
火星の独立国家・ヴァース帝国の第一皇女。皇帝以外にアルドノアを起動・停止ができる唯一の存在。地球と火星の争いを止めて和平を結びたいと願っている。
おすすめポイント
最近はロボットアニメにハマってきているのですがこの作品も面白かったです。
この作品の最大の魅力はカタフラクトというロボットを使ったバトルシーンですね。主人公がロボットで無双するわけではありません。
火星側のカタフラクトはいわゆるスーパーロボットで文明の力により人間には生み出せないパワーを秘めています。一方、地球軍のカタフラクトは手動で動かすリアルロボットのカテゴリーに属します。
このように地球の方が圧倒的不利ですが伊奈帆たちを中心に限られた戦力で地形を使い、様々な攻撃パターンで弱点を見つけ、相手をジャイキリしていくのが最高です。
相手のロボットも戦う場所も様々なので戦い方もワンパターンではなく毎回斬新な闘い方で相手と渡り合っていくので飽きが来ません。水蒸気爆発やライデンフロスト現象など武器に頼らない現代の科学技術を利用したバトルもすごく頭脳戦って感じで私は好きです。
弱いものでも知恵を振り絞れば強いものと対等になれるというメッセージを感じました。
そこに音楽を担当する澤野さんの壮大なBGMが重なり見ていてワクワクしました。伊奈帆が淡々と作戦を実行して相手も時には味方さえもあっと言わせる戦略は必見です!
話の内容&ラストについて
このアニメは地球側と火星側のヒューマンドラマでもあります。
地球を守りたい、地球を侵略したい、地球と火星で和平を結びたいなど様々な思いが交錯しているがゆえに争いが起きてしまいます。敵のスパイや地位向上を狙った味方同士の争いなどもあり、いつ死んでもおかしくないヒリヒリとした緊張感があって良かったです。
ですが、子供たちがメインなこともあって戦争表現などはマイルドなのでシリアスの部類ではないと思います。
スレインはもともと地球育ちのこともあって周りの火星人に疎まれる存在で結構な暴力を振るわれていたりと地球と火星の関係の悪さを序盤から実感できます。
お互いの強い信念に共感できるところはありますがやはり圧倒的に弱い戦力でも賢明に地球を守ろうとする地球軍の方が情は強くなってしまいますね。
※ここからはネタバレを含むので見ていない人は飛ばしてください
主人公、ライバル、ヒロインがいるということは最後はどちらかとくっついて地球と火星で和平を結んでハッピーエンドという形を予想していましたがまさかのぱっとでの火星人とアセイラム姫が結婚してしまいました笑。この部分は私も反対派です。
感情的にならない主人公の伊奈帆がアセイラム姫のために体を張ったりと確実に意識していたし、(OPでアセイラム姫が離れていくカットの伊奈帆のこれまで見せたことがない不安な顔が全てを物語っている)スレインは彼女に救われた命ですし大切な存在であることは明白です。
最後に二人で一騎打ちをして、これに伊奈帆が勝ってアセイラム姫と結婚することで地球と火星の和平を結ぶきっかけにみたいな感じで終わればすっきり解決だと思ったのですがいかがでしょうか?
しかし、これだと火星側からの反感を買うとみての結果だったと思うので仕方ないのかもしれませんが何か悔しかったです笑。
最後に
今回は「アルドノア・ゼロ」について紹介していきました。
最後は賛否があるもののロボットアニメとしては頭脳戦がメインで少ない戦力で強い敵の弱点を突いて戦っていく様子は非常にワクワクします。
また、そこに澤野さんのかっちょいい音楽(挿入歌も)がプラスされることでロボットアニメとして高クオリティーの作品となっています。ロボットアニメを探している方にぜひおすすめしたい作品です。
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監督のあおきえいさんは「Fate/Zero」の監督を、ストーリー構成の虚淵玄さんは「魔法少女まどかマギカ」「PSYCHO-PASS」の脚本を、音楽の澤野弘之さんは「進撃の巨人」や「七つの大罪」を担当していたりと超豪華なラインナップです。2014年に放送された全24話のオリジナルロボットアニメです。