基本情報
今回紹介する作品は「デュラララ!!」です。
Introduction
歪んだ恋と友情、その裏は秘密だらけ
痛快なほどマトモじゃない!衝撃の青春ファンタジー!東京・池袋。
都会の非日常に憧れる少年・竜ヶ峰帝人(りゅうがみねみかど)は、幼馴染の紀田正臣(きだまさおみ)の
誘いもあり、地元を離れて池袋にある来良学園に入学することに。
正臣曰く、池袋に住む上で敵に回してはいけない存在が何人かいるらしい。
特には、喧嘩上等のチンピラ・平和島静雄(へいわじましずお)と、趣味で情報屋を営む
折原臨也(おりはらいざや)の二人。
そして、奇妙な組織体系を取る詳細不明のカラーギャング“ ダラーズ”。
上京した初日、そんな正臣の話に不安をおぼえた帝人が目撃したのは、
漆黒のバイクを駆る都市伝説“ 首なしライダー” だった・・・・・・。さらには連続通り魔事件や池袋に根付くカラーギャング“ 黄巾賊”の存在まで浮上し、池袋の街が壊れてゆく――。
©成田良悟/アスキー・メディアワークス/池袋ダラーズ・MBS 公式サイトより引用
スタッフ
- 原作:成田良悟(電撃文庫/アスキー・メディアワークス刊)
- 監督:大森貴弘
- 脚本:高木 登
- キャラクターデザイン:岸田隆宏
- アニメーション制作:ブレインズ・ベース
キャスト
- 竜ヶ峰帝:豊永利行
- 紀田正臣:宮野真守
- 園原杏里:花澤香菜
- 折原臨也:神谷浩史
- 平和島静雄:小野大輔
- 岸谷新羅:福山潤
- セルティ・ストゥルルソン:沢城みゆき
登場人物
竜ヶ峰帝(CV:豊永利行)
都会の非日常に憧れ、来良学園の入学を機に、池袋へやってきた高校生。真面目で控えめな性格。
紀田正臣(CV:宮野真守)
帝の幼馴染で、同じ来良学園に通う。趣味はナンパだが、ギャグは寒い。
園原杏里(CV:花澤香菜)
帝のクラスメイト。おとなしく控えめなタイプの女子高生。
折原臨也(CV:神谷浩史)
新宿で活動する情報屋。平和島静雄とは犬猿の仲。
平和島静雄(CV:小野大輔)
池袋で借金の取り立て屋をしている青年。”池袋で一番強い男”と呼ばれ、恐れられている。
岸谷新羅(CV:福山潤)
池袋の闇医者。四字熟語をよく使う。臨也と静雄とは同級生。
セルティ・ストゥルルソン(CV:沢城みゆき)
池袋に出没する謎の”首なしライダー”。
この作品はなんと言っても登場人物が多いです。全部で4クール(合計60話)でどんどん新しいキャラが出てきます。上で紹介した主要キャラの声優さんの豪華さがエグいですね。個人的には臨也と静雄の会うたびに殺し合いをする流れが好きでした。喧嘩するほど仲が良いの超上位互換ですね笑。
登場人物の多さを活かした群像劇としての面白さ
この作品を2話見た時点でこれは自分に合わないと思ってました。登場人物もどんどん出てくるし、何個も話が出てくるなど完全に混乱状態でした。
しかし、とある感想サイトで12話まで見たら印象が変わるとのことだったので見てみると、気づいたら止まらなくなってました笑。この作品の最大の魅力は登場人物の多さを活かした、群像劇です。(群像劇…複数の登場人物の物語が相互に進行していくこと)毎話ごとに語り手が違い、その語り手を中心とした話が各話数で繰り広げられます。
それぞれの視点で各々が体験したことを語られていくので当然話の内容は変わっていくのですが、内容の節々に「あれ、この前の話と繋がってるやん」というのがあるんですよ。つまり、話が進めば進むほどより内容が繋がっていくというのが見たら止まらなくなる理由の正体でした。
やはり、各話が繋がって、大きな一つのストーリーになったときの快感は群像劇ならではですよね。
それを大勢の登場人物でやるわけですから、面白いに決まってるんですよね。また、非日常要素でタイトルにもあるデュラハンが出てくるオカルト的要素であったり、ヤクザやカラーギャングなど社会の裏の一面も見れたりと、池袋という一つの街でいつ誰が暴れるかわからないというようなヒリヒリとした緊迫感もこの群像劇というのに適していた気がします。
登場人物の個性が爆発
この作品は先程言った通り、登場人物が多い群像劇というのをお伝えしたのですが、この群像劇というのは登場人物が面白くなければ、作品そのものがつまらなくなってします。ところがどっこい、この作品の登場人物たちは個性爆発の変態ばかりです笑。
自動販売機をぶん投げる借金取り、体内に刀を保有し人を洗脳する少女、首なしライダーの体が好きな闇医者、その首が好きな主人公のクラスメイトなど文にするだけで各個性が爆発しているのが伝わるのではないでしょうか。また、最初はおとなしいと思っていたキャラが群像劇特有の色んな話が繋がってくると共に徐々に狂い始めていくのもたまりません。
それこそ、主人公の帝は見た目通りThe普通って感じですがその普通であることにコンプレックスを感じ、この池袋に繰り出していくわけですが彼の変貌っぷりには注目してほしいです。このように巻き込まれる形で池袋に染まっていった帝がいつしか池袋全体を巻き込むようになったりして…
しかし、このアニメを見る上で注意点をお伝えします。それは間を開けて見ないこと、割りと集中力がある時に見ることです。2期、3期も新しいキャラがどんどん出てくるので、名前や関係が覚えきれなくなるため、できるならまとめて見た方がいいです。
それと他のアニメより難しい言葉や同時進行で色んな話が進むので流し見とかはしないほうがいいです。(ちなみに私は学校へ行くときの朝の電車で見ていたのですが、訳わからなくなって夜に家で見るのに切り替えました笑)
最後に
今回は「デュラララ!!」について紹介していきました。
登場人物の多さを活かした非日常群像劇の話が繋がっていくときの快感はたまりません。また、個性派揃いのキャラがたくさんいるので、群像劇としての完成度も高いです。
OPではそのクールで出てくる主要の登場人物が名前付きで紹介されているので、彼らの名前や顔を覚える意味でも見たほうが良いです。(OPのキャラ同士をつなぐカットがセンスありまくりなのでお楽しみに!)
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原作の成田さん、監督の大森さん、脚本の高木さん、キャラデザの岸田さん始めとする主要スタッフや制作会社のブレインズ・ベースさんは「バッカーノ!」(2007年制作)という作品でも共演していました。そして、3年の時を経て、再び強力なスタッフがこの作品に集結するという激アツ展開です!