「よりもい」スタッフによる最新作【グッバイ、ドン・グリーズ!】を語ります!

劇場版アニメ

基本情報

 今回紹介するアニメは「グッバイ、ドン・グリーズ!」です。

©Goodbye,DonGlees Partners 公式Twitterより引用

Introduction

東京から少し離れた田舎町に暮らす少年・ロウマ。
周囲と上手く馴染むことができないロウマは、
同じように浮いた存在であったトトと二人だけのチーム”ドン・グリーズ”を結成する。
その関係はトトが東京の高校に進学して、離れ離れになっても変わらないはずだった。

「ねえ、世界を見下ろしてみたいと思わない?」

高校1年生の夏休み。それは新たに”ドン・グリーズ”に加わったドロップの何気ない一言から始まった。
ドロップの言葉にのせられた結果、山火事の犯人に仕立て上げられてしまったロウマたちは、
無実の証拠を求めて、空の彼方へと消えていったドローンを探しに行く羽目に。
ひと夏の小さな冒険は、やがて少年たちの“LIFE”生き方を一変させる大冒険へと発展していく。

©Goodbye,DonGlees Partners 公式サイトより引用

スタッフ

  • 監督・脚本 いしづかあつこ
  • キャラクターデザイン 吉松孝博
  • アニメーション制作 MADHOUSE

キャスト

  • ロウマ  (CV:花江夏樹)
  • トト   (CV:梶裕貴)
  • ドロップ (CV:村瀬歩)
  • チボリ  (CV:花澤香菜)

監督・脚本のいしづかあつこさん、キャラクターデザインの吉松孝博さん、アニメーション制作のMADHOUSEさん、声優の花澤香菜さんは2018年の放送した今でもなお大人気のオリジナル作品の「宇宙よりも遠い場所」を手掛けたスタッフです。これだけでこの作品の期待値が上がってしまいますね。

登場人物

ロウマ (CV:花江夏樹)
関東の田舎町に住む農家の一人息子。
特にこれといった趣味もなく、打ち込めるような何かも見つからないため、日々を漠然と過ごしている。同級生たちと上手く馴染むことができず、気の置けない友人はトトだけ。普段の行動範囲は自転車で行ける距離だけで、修学旅行や課外授業以外では近所から出たことがない。

©Goodbye,DonGlees Partners 公式サイトより引用

トト (CV:梶裕貴)
地元で開業し地域を支えている御手洗医院の後継ぎ。
幼い頃から医者を目指している秀才だったが、ロウマ同様に学校では浮いた存在だったため、二人だけの秘密基地を作り、「ドン・グリーズ」を結成する。ロウマには、東京の進学校に合格して、派手な髪型で東京生活を満喫しているように見せているが……。

©Goodbye,DonGlees Partners 公式サイトより引用

ドロップ (CV:村瀬歩)
アイスランドからロウマの住む田舎町にやってきた少年。
高校への進学でひとりぼっちになってしまったロウマと出会って意気投合し、「ドン・グリーズ」の一員に加わる。どこか謎めいているが、性格はポジティブで何事にも真っ直ぐ。日本にやってきた理由を、ロウマとトトには宝物を探しにきたと話す。

©Goodbye,DonGlees Partners 公式サイトより引用

チボリ(CV:花澤香菜)
中学生のときにロウマの住む田舎町に引っ越してきた少女。
朗らかな笑顔が魅力的で誰からも注目されていた。写真が大好きで、ロウマと同じクラスになったことはないものの、ある日の課外授業でロウマが憧れの一眼レフカメラを持っているのを見て言葉を交わすが、卒業を待たずに両親の仕事の都合で急遽海外へ移住することに。

©Goodbye,DonGlees Partners 公式サイトより引用

 ロウマ、トト、ドロップは基本的には明るいですが、何かしら問題を抱えていて、特にそれが顕著だと感じたのはトトでした。親が医者ということで将来は後継ぎとして、敷かれたレールがあり、東京へ行き、ひたすら勉強という順風満帆な感じがしますよね。でも、いつも焦っていて、ふとしたことで感情的になってしまうのは高校生らしい若さを感じました。とにかくこの3人は世の中のことなんて全くわかっていないTHE若者という感じです。チボリは3人と同い年ですが、お姉さんという感じで、言葉の一つ一つの重みを感じました。カメラのシーンめっちゃ良かったですよ。

感想1(この映画の魅力とは?)

私の大好きな作品であるチームよりもい(宇宙よりも遠い場所の略称)の新作ということで以前のブログでも紹介していたのですが面白かったです。内容はイントロダクションで紹介していますが男子3人による冒険がメインの話です。私が見ていていいなーと感じたのは、3人の会話ですね。舞台挨拶で村瀬さんが言っていたように誰かが喋って、それに反応する基本的な会話スタイルではなく、喋っているときに被せるように話したり、聞き流したりとか、他愛もない会話がテンポよく高校生らしくて懐かしさを感じました。そして、表情が普通のアニメよりコロコロ変わっていたのでそのときにキャラクターが何を考えていたのかよくわかった気がします(変顔が多いのも学生っぽくてよかった笑)違う立場だからこそ、思いが溢れ衝突してしまうこともあるけど、本音でぶつかり合い、仲直りをして更に友情を育めるのは高校生らしくて、熱くなれるシーンでした。焚き火中にトトが感情を剥き出しにして自分の思いを吐露するシーンは刺さりましたね。

 大人になるといろいろなことがわかるようになり物事の分別がつくようになりますが、それは悪く言うと諦めやすくなるということだと思うんですよ。無謀なことはしないで自分の技量に合わせたことをして、チャレンジすることが減っていくなど悪いことではないのですが、この3人を見ていると自分たちはやれば何でもできるみたいなまっすぐでいい意味でバカになってる姿がキラキラして見えるんですよね。こんな時代があったなと懐かしさを感じるのと同時に若者所以たる部分に感銘を受ける方も多いのではないかと思います。そういった意味では大人に刺さる映画なのかなと感じました。

©Goodbye,DonGlees Partners 公式Twitterより引用

感想2(作画や演出について)

メインである冒険のシーンは作画や演出など含めて特に楽しめるシーンです。作画は流石MADHOUSEさんといった感じでキャラクターの動き、背景など超高水準でした。ローマ役の花江さんがアフレコのときには映像ができていたと言っていますが、普通ならアフレコのときは映像ができていないことが多いです。なので、この作品が相当前から緻密に大事に作られていたんですね。自転車やキックボードなど何か乗り物で道を走り抜けるシーンは爽快感があり、青春してる感がやばくてエモエモですね。3人でゴチャゴチャ喋りながら探検するシーンは3人がメインですが、それとは対称的に中盤で音楽と映像だけ流れるシーンがあります。そこは背景の自然の壮大さをこれでもかというくらい強調していて、そこに美しいBGMが乗っかり、また3人の会話のときと違った楽しめ方ができました。

 そして、カメラアングルはメリハリがあり私はとても印象に残りました。上下左右スピード感溢れるアングルで荒野を駆けていくのはまるで自分が冒険しているかのようでした。作中に出てきたドローンで高い場所から撮った、花火や街の景色や何度も出てきた滝は何か心を浄化してくれる神秘さのようなものを感じました。(フィンランドの滝は特にすごいですよ)

 そして、ネタバレになるので詳しくは言いませんが下の写真の電話ボックスが重要な役割を果たします。謎めいていた電話ボックスとドロップについてなど終盤はまばたき厳禁ですよ!

©Goodbye,DonGlees Partners 公式Twitterより引用

最後に

 今回は「グッバイ、ドン・グリーズ!」について紹介しました。チームよりもいスタッフが手掛けた最新作、高校生らしさ、美しい背景、最後のシーンを特に注目して見てほしいですね。キャストの方がこの作品は2回目を見ると、序盤の行動がすべて意味のあることだったと実感できるし、新たな発見ができるとのことなので、私も2回目を見て新たに気づいたことがあれば、追記したいと思います。

©Goodbye,DonGlees Partners  KADOKAWAnime公式チャンネルより引用
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