基本情報
今回紹介する作品は「月がきれい」です。
Introduction
小説家志望の文芸部員、小太郎。茜は陸上部で短距離走専門。中学3年になり、初めて知り合った2人。家族と食事に出かけたファミレスで出くわしたり、運動会の用具係で一緒に作業したりが続き、互いを意識し始める。
©2017「月がきれい」製作委員会 公式サイトより引用
スタッフ
- 監督:岸誠二
- 助監督:岩崎光洋・池端隆史
- 構成・脚本:柿原優子
- キャラクター原案:Loundraw
- キャラクターデザイン:森田和明
- アニメーション制作:feel.
キャスト
- 安曇小太郎:千葉翔也
- 水野茜:小原好美
- 比良拓海:田丸篤志
- 西尾千夏:村川梨衣
登場人物
安曇小太郎(CV:千葉翔也)
3年1組。文芸部部長。
本が好きで小説家になれたら、と思い始めている。生まれも育ちも勤め先も地元、という父親と専業主婦の母親のもとに産まれ、幼時から近所の神社の祭り囃子連に入れられて笛・太鼓・踊りの練習をさせられるなど、地縁濃く育つ。
祖父母が建てた一軒家住まい。一人っ子。のんびりしているため、一見、周囲に流されないように見える。勉強はあまり積極的にしておらず、成績は中の下。クラスではあまり目立たない存在。
水野茜(CV:小原好美)
3年1組。子どもの頃から走るのが好きで、中学から陸上部に所属。短距離走専門。
転勤族の父親のもと、小5のときに川越に転校してきた。マンション住まい。
ひょうきんな父と朗らかな母、2歳上の姉に囲まれて、暢気に育つ。
根がマジメなので勉強はコツコツやっており、学業成績は良好。
一方で内弁慶なところもあり、学校などでは周囲の空気を読むことに必死な面も。
「緊張しい」で、今はイモのゆるキャラのマスコットを緊張ほぐしのおまじないに使っている。
比良拓海(CV:田丸篤志)
陸上部部長。
学業成績もよく、短距離走でも1年生時から県大会出場を続けている、文武両道を地で行くスポーツマン。
周囲に自然に気を配ることができ、頼られがちな人格者でもある。
陸上部同期で同じ種目である茜のことを1年生時から想っているが、茜を含め誰にも言ったことはない(茜以外は何となく気づいている)。
西尾千夏(CV:村川梨衣)
3年2組。陸上部所属。短距離走専門。
茜、走り幅跳びの滝沢葵と合わせて、陸上部3年の三人娘で親友同士。
明るく天真爛漫、人懐っこく誰にでも朗らかに接するので、男女いずれからも人気がある。
人の持っているものを欲しがるところがあり、悪気なく「いいなー、ちょっとちょうだい」ということがよくある。
ここがおすすめだ!(中学生らしさが詰まった初心な恋愛)
3回目の視聴ですが何度見ても面白いです。
この作品の最大の魅力はこれでもかというくらい中学生の恋愛を丁寧に描いていることです。
中学生というのはお互いに異性を意識し始める時期です。そのときの初々しい感じがたまらんのですよ。出会ってから些細な事が重なりお互いが惹かれ合っていく様子、付き合いたてのぎこちない距離感など自分の荒んだ心を浄化してくれます。
私は1話の家族と行ったファミレスで喋ったことのない同じクラスメイトの異性に会うというシーンでもう虜になりました。
この場面って自分が中学生に置き換えたらめちゃくちゃ気まずくないですか?普段着見られたくないし、親同士で挨拶してるの恥ずかしいし、ドリンクバーでカッコつけてコーヒー入れたりなど、この作品は中学生という思春期の行動原理を見事に体現しているんです。
このように中学生らしさが詰まった異性意識しまくりの純粋ストーリーに終始ニヤケが止まりませんでした。
自分の中学時代と重ねて共感する部分とこんな恋愛がしたいという理想の融合
この作品はタイトルの通り自分の中学生時代と重ねて共感できる部分と中学ならこんな恋愛がしたかったという理想の両方を感じ取れます。
例えば、付き合ったことが周りにバレて教室に入るとみんなが自分のことを噂していたりとか、学校ではなかなか二人で話せないとかはあるあるじゃないですかね。
他にも恋愛以外の部分だと修学旅行で携帯を持ち込むために工作するところとか、解の公式や円周角の定理の公式を部屋に貼ったりとか懐かしさを感じます。(数学の教科書が私が当時使っていたものと同じデザインだったのがちょっとテンション上がりました笑)
この作品の内容で自分が中学生で経験してみたかったのは彼女の部活の試合をこっそり見に行くですかね。何かに真剣に打ち込んでる姿ってめっちゃカッコいいし、自分に見せない新たな一面を見れて、ますます好きになっちゃいそうです。
そして、それをLINEで後で報告して、「ええ~!言ってよ~」みたいな返信を貰いたい人生でした。このように作品の内容は至ってシンプルでどこにでもいる中学生の恋愛模様を描いた作品です。
しかし、その中で自分と重ねて共感できるところや普通の恋愛であるが故に現実感があるんだけど、それはやっぱり理想であって憧れの感情で見てしまうシーンも私は好きでした。
CパートやEDにも注目!
この作品はほとんどの回でCパートがあるのですが、ここがコメディー要素になっています。
登場人物で紹介した4人以外の恋愛模様を描いているのですが、かなりカオスなことになってます笑。性欲しかない男子、生徒を待ち受けにする先生、とにかく面倒くさい女子(写真の角度とかこだわりまくるやつ)などメインパートであんなにキュンキュンしたのにここに出てくる人はクセつよメンバーばかりです。ですが、本編と良い意味でギャップがあるので、箸休めみたいな感じで見れます。
そして、EDは注目してほしいです。途中で流れてくる色んな時期の男女のLINEは見逃し厳禁です。
そして、最終話でそれが重なり、まさかあの人たちのやりとりだったなんて……。最後の一秒までこの作品には楽しまさせてもらいました。
最後に
今回は「月がきれい」について紹介しました。
中学生の恋愛をここまで丁寧に描いた作品はそうそうありません。過去の自分と重ね合わせたり、こんな恋をしてみたかったと憧れの感情を抱いたりと色んな見方ができます。
そして、EDのLINEの描写にも注目ですよ!聖地が川越なのでいつか聖地巡礼に行ってみたいです。それではまた!
「月がきれい」動画配信サイト(2023年2月11日現在)
- dアニメストア
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