基本情報
今回紹介する作品は「ヒナまつり」です。
Introduction
芦川組を支える若きインテリヤクザ、新田義史は大好きな壺に囲まれ、悠々自適な独身生活を送っていた。ところがある日、謎の物体に入った少女ヒナがやってきたことで生活が一変。念動力が使えるヒナに脅され、同居を余儀なくされてしまったのだ!暴走しがちなヒナは組関係でも学校でもやりたい放題。頭を抱える新田だが、気のいい性格が災いしていつも面倒を見る羽目に。一体、この生活はどうなってしまうのか?お人好しなアウトローと気ままなサイキック少女の危険で賑やかな日常が始まる!
©2018 大武政夫・KADOKAWA刊/ヒナまつり製作委員会 公式サイトより引用
スタッフ
- 原作:大武政夫「ヒナまつり」(KADOKAWA刊)
- 監督:及川 啓
- シリーズ構成・脚本:大知慶一郎
- キャラクターデザイン・総作画監督:神本兼利
- アニメーション制作会社:feel.
キャスト
- ヒナ:田中貴子
- 新田義史:中島ヨシキ
- アンズ:村川梨衣
- 三嶋 瞳:本渡 楓
- 詩子:日笠陽子
監督の及川さんはあの大人気作品の”俺ガイル”や”ウマ娘”の監督もしています。
シリーズ構成の大知さんも”まちカドまぞく”や”五等分の花嫁”の脚本を担当するなど有名作品を数多く手掛けるスタッフさんが主要スタッフにいるのは心強いですね。
そして、アニメーション制作会社は”月がきれい”や”スパイ教室”など可愛いキャラクターを描くでおなじみのfeel.さんが担当しています。
登場人物
面白かった場面
この作品は一度見たことがあって、久しぶりに見たいと思って見てみたらやっぱり面白すぎました笑。この作品を一言で表すとヤクザや超能力少女など個性か豊かなキャラクターによる日常コメディーですね。
私が考えるこの作品の面白かった部分はモノローグやぼそっと出る毒気のある言葉のようなシュールなお笑いです。
この作品は特にモノローグが多い印象で顔や口には出さずとも人ってこんなに表情と違った感情(だいたい悪口)を持っているんだと感じ震えました笑。
モノローグは言った本人と視聴者にしか聞こえないので言われている当の本人が呑気にしているのも滑稽で笑えました。とは言っても、この作品ポロッと毒気のある本音も出ちゃってます。
タイミングがこれでもかというくらい絶妙なので余計笑えます。
例えば、新田が所属する芦川組の子供大好き組長にヒナが脇が臭いと言い放ち、そのショックで組長が倒れて、それ以降ヒナに合う前に脇にファブリーズを撒くようになるなど、文字に起こすだけでもそのシュールさが伝わってくるのではないでしょうか。
このような会話から生まれるシュールなお笑いをサイキック少女、ヤクザ、ホームレス、中学生バーテンダーなど一癖も二癖もあるキャラクターたちを中心にやってくれるわけですから面白いに決まってるんですよね。
そんなわけでヒナの非常識にずっと踊らされる世話好きヤクザ新田たちの日常シュールコメディーをお楽しみください!(にらめっこ、生徒会選挙、新田映像密着回が特に好きでした)
まさかの感動シーン
さっきの章で散々面白いとか言ってたんですが、この作品は実は感動もしちゃいます。
それはヒナと同じサイキック少女でありながら、なぜかホームレスになったあんずと周りのホームレスの人たちとの話です。
最初は万引きばかりしていたあんずですがやっさんを始めとするホームレスの人たちが働くことの重大さ、そして、お金を稼ぐことの難しさを缶拾いを教えることで彼女も理解していきます。
そんな少しずつ成長していくあんずの回はまさにハートフルヒューマンコメディーと言えます。
私が見てきた中でここまでホームレスの人達に対して詳しく描写している作品は他にありません。
公園の裏に自分たちの手作りの家を作っていたり、ホームレスの住居撤廃反対運動をしたりとなかなか攻めた題材だと感じました。
ホームレスのおじさんたちは彼女が普通の場所で暮らせるように力になりたいと考えているのに、自分のことで手一杯で何もしてあげられず憤りを感じたりするシーンはそのもどかしさが伝わってきます。
このようにギャグアニメと思えないシリアスなシーンもあったりと緩急がすごいです笑。
最終的にどうなったとかはネタバレになるので控えますがあんずが成長していく様子や彼女をまるで孫のように可愛がるホームレスのおじさんたちとの心温まるエピソードは必見です。
このようにアンズが成長すればするほど、ハートフル作品と勘違いしそうになりますが、もう一人のサイキック少女ヒナの非常識さがより際立つので、結果、やっぱりギャグアニメだわってなりました笑。
最後に
今回は「ヒナまつり」について紹介していきました。
超個性的キャラクターの掛け合いから生まれるシュールなお笑いの部分が特におすすめです。
また、要所でギャグアニメと思えない心温まるエピソードもあるので飽きずにテンポよく楽しめます。ギャグアニメを探している方、ハートフル日常作品を見たい方にも自信を持って勧められます。
原作は19巻までで完結しており、アニメの続きは9巻からとなります。私も読みましたが今度は3年後の高校生編です。これもめっちゃ面白いです。
アニメで少ししか出ていないキャラクターが活躍していたり、三嶋瞳がとんでもないことになってます笑。続きが気になる方はぜひ!
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